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Radeon RX 6750 GREはRX 6700のオーバークロック版と見れらています

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Radeon RX6750GREはRX6700のOC版ではないかと言う予測がなされています。

Radeon RX6700無印のスペックと比較してみましょう。

RX 6700RX6700GRE
製造プロセスGPU型番TSMC7nm Navi22XTTSMC7nm Navi22?
ダイサイズ335mm2335mm2
トランジスタ数172億172億
SP数2,3042,304
SP有効率90%90%
レイ・ アクセラレータ3636
ベース クロック1,941 MHz不明
ゲーム クロック2,174 MHz不明
ブースト クロック2,450 MHz2,500+MHz?
FP32 演算性能11.29 TFLOPS不明
Infinity Cache80MB80MB
メモリ容量・種類10GB GDDR610GB?
GDDR6
メモリクロック16Gbps不明
メモリバス幅160-bit160-bit?
メモリ帯域幅320 GB/s不明
Thermal Design175W不明
推奨電源容量600W不明
補助電源端子8Px1不明
接続IFPCI Express4.0PCI Express4.0
小売価格 (参考)66,000不明
発売日2022/07/22不明

Radeon RX 6750 GREはRadeon RX6700系列に属するものです。

RX6700はカットダウンされたNavi22を搭載し、最大クロックは2450MHz、160bitのメモリバス幅で10GBのメモリを搭載します。

 

Navi22系列の中では一番性能が低いモデルとなります。

Radeon RX 6750 GREはこのOC版とされています。

RX6750XTやRX6700XTと比較するとメモリバス幅が192bitから160bitとされています。

元記事ではこれに対して「矛盾に感じるかもしれない」と表現していますが、RDNA2世代から大容量のキャッシュを搭載しており、メモリ帯域幅が多少ミスマッチしたとしても、性能の低下はかなり抑えられるはずです。

殆ど実感できないかもしれません。

RDNA3になってからバス幅当たりのインフィニティキャッシュの量が減らされましたので、ミドルレンジのRX6700やRX6750GREが80MBものキャッシュを搭載していることに関してはちょっと違和感を感じるほどです。

GPUに大容量キャッシュを搭載するのはAMDが先行してnVIDIAも今世代から採用していますので如何に恩恵が大きいのかよくわかるのではないでしょうか。

矛盾した仕様のように見えますが、このRX6750GREは実質的な値下げモデルなのでしょうから、特におかしいことは無いと思います。

PS5やXboxに搭載されているSoCとGDDR6の組み合わせはメモリ帯域幅は広いですが、レイテンシが大きく大容量L2はレイテンシの削減にかなり威力を発揮しているのではないかと思います。

このレイテンシはCPUの性能はかなり足を引っ張っており、PS5の8コアは6コアのリテールRyzen 5 3600以下とされています。

CPUの性能はかなり足を引っ張るようですが、GPUに関してはどうなのでしょうね。

このRX6750GREはOEM専用になるか、一部の国専用のモデルになると噂されていますので、自作市場のあまり大きくない日本には入ってこない可能性が高いです。

 

このようなモデルが販売される背景は・・・

今までも繰り返してきていますが、工場でボードに組み立てる前のチップの在庫が積みあがっていることに尽きます。

nVIDIAで600万個とも言われていますので、nVIDIAの約1/8程度のシェアを持っているAMDは概算で75万個ほどの在庫を抱えているという計算になります。

生産計画と言うのはどこも似たようなものでしょうから、かなり的を射た数字だと思います。

ちょっと眩暈を覚えるほどの数字ですが、これからRDNA3のチップと同時にこれらの消化していくということになります。

そのチップの在庫を消化する一つの方法がこうした実質的な値下げモデルの設定でしょう。

特にOEM専売のモデルになると一般へのブランドイメージの喪失もありませんから、かなり説得力のある話なのかなと思います。

nVIDIAも次世代モデルの発売時期を2025年に遅らせて対応するようですが、さすがに2世代を跨ぐと商品としての価値がほとんどなくなりますから、次世代モデルが出る前には安売りせざるを得ないのではないかな?と思います。

わかりやすく言うと、現在の2世代前と言うとRTX2000/GTX1600ですから、今現在、RTX2060やGTX1660/Ti/SUPERが大量に余っているようなものです。

さすがに「ちょっと、どうよ?」と言う気分になってくるのではないかと思います。

AMDは2世代前はRDNA1でフルラインナップではなかったため、ちょっとわかりにくいので例としてnVIDIAを挙げていることはお断りさせていただきます。

繰り返しますが、FSR3でRDNA3は大化けする可能性があること、AI/ML関連などの大量の演算を使用するホビー分野などの場合、RDNA3とRDNA2の間には越えられない壁がありますので、これから安売りされる可能性の高い旧モデルを購入される方は自分の用途に合っているかよく考えた方がよいでしょう。

後悔されることの無い選択をしてください。

 

 

 

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※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

 

 

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