AMD Ryzen 8050の最初の兆し
AMD初のStrix PointプロセッサーがMilkyWay@Homeサイトで発見された。
MilkyWay@Homeのような分散コンピューティング・プラットフォームは、AMDのエンジニアが未発表のハードウェアを迅速にテストするためのツールとして好まれている。
このアプローチは以前にも使われており、過去1年間にいくつかのAMDハードウェアのリークにつながっている。
最近のリークでは、Strix Pointと呼ばれるAMDの次期APUシリーズに焦点が当てられている。
OPN(AMD製品コード)とCPUファミリー/デバイスIDは次期Ryzenシリーズと一致しており、このプロセッサが同様の構成であることを示している。
- AMD Eng Sample: 100-000000994-03_N [Family 26 Model 32 Stepping 0]
Strix Pointは12コア構成で、4つのZen5コアと8つのZen5cコア、または8つのZen5コアにさらに4つのZen5c(高密度)コアを組み合わせる可能性があるとの憶測がある。
テストに使用されたソフトウェアは従来のプロセッサー・ベンチマークではないが、AMD Strix Pointに12コアが搭載されていることは確認されている。
さらに、AMD Strixシリーズは、12コアまたは16コアの2種類のダイを提供すると予想されている。
しかし、後者はPhoenix Pointの後継ではなく、リーク情報にあるように、新しいタイプのハイエンドAPUプロセッサーである。
確認されているのは、両APUがRDNA3.5アーキテクチャを採用し、より多くのGPUコアを搭載することで、来年のAMD搭載モバイルシステムの大幅な性能向上が約束されている。
噂されるAMD Ryzen APUシリーズのスペック
Phoenix Point | Strix Point | Strix Halo /Starlak | |
発売時期 | 2023 | 2024 | 2024 |
AMD Ryzen シリーズ | Ryzen 7X40 | Ryzen 8X5X | Ryzen 8X5X |
CPUコア数 | 8C (8× Zen4) | 12C (4× Zen5 + 8× Zen5c) もしくは 12C (8× Zen5 + 4× Zen5c) | 16C (8× Zen5 + 8× Zen5c) もしくは 16C (16× Zen5) |
GPU コア数 | 12CU RDNA3 | 16CU RDNA3.5 | 40CU RDNA3.5 |
サポートメモリ | DDR5-5600 LPDDR5X-7500 | 不明 | 不明 |
PCIe 世代 | PCIe Gen4 | 不明 | 不明 |
Ryzen AI コア | 10 TOPS | ~20 TOPS | ~40 TOPS |
デフォルトTDP | 35-54W | ~28-54W | ~55-120W |
ソース:Videocardz.com - A 12-core AMD Ryzen 8050 Zen5 “Strix Point” APU has been spotted
解説:
12コアのStrix Pointが分散コンピューティングプラットフォームで発見される
特にその実力がわかるほどのものではないのですが、スペックは検出されています。
今までAPUは8コア16スレッドが最高でしたが、Strixpointから12コア24スレッドになるようです。
興味があるのは内蔵のグラフィックで早くTimeSpyやFireStrikeでどのくらいのスコアがあるのか見てみたいところです。
TimeSpy
Radeon 680M(Rembrandt)・・・2358
Radeon 780M(Phoenix Point)・・・2978
ですから、ここからどのくらいの性能向上があるのかですね。
ただし、モバイルは筐体の設計や使われているメモリ速度などによって大きく性能が変わるため、あくまでも参考程度と言うことにはなりますね。
Strixpointから12C24Tのハイブリッドになるようです。
IntelのCore i7-1380Pが14C20Tですから、ライバルとなるStrix Pointにもスペックアップが必要と言うことなのでしょうね。
Intelがハイブリッドを出してきてから、モバイルも急速にスペックが上がっていますから、追従していくには相当な性能が必要なのでしょう。
12CのZen5系コアと16CUの内蔵GPUでTSMCの4nmと言う噂がありましたが、どのくらいのダイサイズになるのか興味深いところです。
注目なのはStrix Haloは16コアになるということで従来のデスクトップCPUにコア数で並びます。
その上でハイブリッドを採用するならば、明確に今までのデスクトップよりシングルスレッド性能が上がる余地があるわけで、この点も興味深いところです。
これらのスペックを見たうえでデスクトップ製品のスペックが16C32Tから上がらないとしたら、全く売れないと思いますが、どうなるのでしょう。
24C48Tくらいにはなるんですかねえ。