AMD、WindowsでROCmを有効にし、一部のゲーミングRadeon GPUのサポートを追加へ
AMDのGPUコンピューティングのためのオープンソフトウェアプラットフォームがWindowsに登場します。
同社は2016年にROCmの最初のバージョンをリリースしました。当初はBoltzmann Initiativeという研究プロジェクトだったが、その後、プログラミングインターフェースになった。
NVIDIA CUDAライブラリの普及が進む中、必要な措置だったのだ。
要するに、ROCm(Radeon Open Compute platforM)は、GPUプログラミングのためのソフトウェアスタックなのです。
HPC、AI、OpenCLコンピューティングのバックボーンとして、さまざまな領域で機能します。
このスタックは、ワークロードをシンプルかつ高速化できる複数のプログラミング・モデルやツールへのアクセスを提供します。
また、AMDは、AMD GPU上でCUDAコードを簡単に実行できるC++ランタイムであるHIPへのアクセスも提供しています。
現在、ROCmは、El CaptainやFrontierといった世界で最も強力なスーパーコンピュータに導入され、成功を収めています。
どちらのシステムもLinuxオペレーティングシステムを実行していますが、このような大規模な展開は、単一のシステムでの一般的なコンピューティングと同じ経験ではありません。
しかし、AMDは現在、Windows OSにROCmのサポートをもたらすために取り組んでいる。
この発表は、ROCm 5.6.0 Alphaのドキュメントからもたらされた。
このドキュメントは現在ログインページの後ろに隠されているため、Windowsサポートに関するニュースはまだ公開される予定ではなかったと思われます。
開発者はまだ他のGPUの検証に取り組んでいるため、ROCm Windowsのハードウェアサポートリストは保守的なものです。
興味深いのは、Radeon RX 6900 XTやRX 6600といったGPUがリストアップされていることだ。
実際、HBMメモリを搭載したR9 Furyでもプログラミングライブラリをサポートしているが、現在はLinuxのサポートしかリストアップされていない。
ソース:Videocardz.com - AMD working on ROCm support for Windows OS
解説:
ROCmがついにWindows版リリースか?
と言うことのようです。
しかし、バージョンは5.6.0alphaとなっており、RDN2のサポートにとどまるのではないかと私は感じました。
RDNA2のサポートが入ったときは、v4台からv5にメジャーバージョンアップされており、RDNA3のサポートはv6からになるのではないかと思います。
Winows版のリリースもよいですが、高い金を出して最新モデルを買ったユーザーがいるのですから、そちらを先にサポートするのが筋ではないかと私は思います。
正直、これを続けると買い控えが起きますよ、AMDさん。
このあたりの要領の悪さが如何にもAMDと言う感じです。
最新モデルの開発を進めてきたにもかかわらず、旧モデルのサポートから先に行うのは理解に苦しみます。
確かにRDNA2は組み込みやコンソールを含めたら採用実績が多いのかもしれません。
しかし、これから販売していくRDNA3を真っ先にサポートしないのはさすがにいかがなものでしょうか?
Stable Diffusion WebUIがらみでLinuxのインストールの説明をする予定でしたが、ROCmがWindowsに対応するならば、やらなくてよさそうですね。
良いことだと思います。
後は出来るだけ早い時期にロンチしていただければ嬉しいです。
もう一つ心配なのはnVidiaと訴訟沙汰にならなければよいなと思います。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。