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VRデバイスの出荷にブレーキ

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VRデバイスの売り上げが2018年に入って前年同期比で30%以上落ち込んでいるという調査結果が出ています。

ソース:The Telecraph -Virtual reality headset sales plummet as early hype wanes

以前の記事「2018年までのVRタイトル」でも触れましたが、VRゲームにずっと携わってきた開発者が「VRヘッドセットを被らせるインセンティブを与えるようなゲームを開発のするのは難しい」と発言しました。

そして、2017年のクリスマス商戦にはWindowsMRがセールで200ドル台で販売され、普及の大きな弾みになるのではと期待されてきました。

しかし、現状VRタイトルの充実がなかなか進まない中、アーリーアダプター需要はすでに一段落し、あとは一般の人にどれだけ普及させられるかというところで大ブレーキがかかってしまったようです。

OculusがVRヘッドセットの開発機を世に出したとき、大きな期待感を持って市場に歓迎され、グーグルやFacebookなども大規模な投資を行ってきました。

しかし、Riftの発売から約2年ほどで普及にブレーキがかかったということになります。

VRはゲームだけではなく、職業訓練や建売住宅などの高額な商品のプロモーションの利用にも使われており、こうしたコンテンツが充実すれば、明るい未来が待っているとソース元の調査会社は結論づけているようです。

私は昨年WindoowsMRが発売されて、買うべき層の人たちは一通り買ってしまったことも売り上げにブレーキがかかった原因の一つだと思っています。

現状、VRヘッドセットをPC込で購入するとやはり20万以上するわけで、やはり、誰にでも簡単にポンと出せるようなものではないということも原因の一つだと思います。

それに加えて、開発者が「壁に突き当たった」というコンテンツの問題もあります。

こういう3Dのゴーグルものというのは昔から被るという動作が必要になりますので、ヘッドセットを被っている間はかなり行動が制限されることもあり、今までの家庭用ゲーム機でもヒットしたものはありません。

Virtualboyなどはオールドゲーマーの方には懐かしいと思いますが、コンシュマーでは多数のプラットフォームを成功させてきた任天堂でもやはり3Dものは立ち上げには成功しませんでした。

ゲームの世界では被るタイプの3Dものは成功しないというジンクス(?)があるくらいです。

これを見越したのか、OculusはOculusGOという単体で動作する200ドル台の低価格VRヘッドセットを2018年の5月から発売しています。

また、高性能化にかじを切ったHTC Vive Proとは対照的にOculus Riftはソフト的な新技術で動作環境を下げることに力を注ぎました。

やはり最初にVRデバイスを開発した会社なだけに市場予測が非常に正確だなと思います。

OculusGoのような単体VRヘッドセットは別として今後のVR普及のカギはどれだけ内蔵のGPUを高性能化できるかにかかっていると思います。

以前の記事でも書きましたが、VRが本格的に普及するには現行の機種から品質を落とさずに

・メガネの様に簡単に着脱できること

・PCが5万円、ヘッドセットが10,000円台(100-200ドル)となる

と書きました。

そうしない限りは一般の方がVRヘッドセットを積極的に手に入れようとは思わないんじゃないかと思います。

当サイトもゲーミングPCの情報サイトですが、現状ではやはりゲーム専用のPCが特別にブランドを作って販売されているくらいですから、こうした特殊な高性能PCを使わなくてもVRコンテンツを再生できるくらいまでは動作環境が下がらない限りはなかなか普及させるのは難しいのではないかと思います。

コストと手軽さというこの2つの問題を無視して普及させることは不可能でしょう。

VRはゲームだけではなく、様々な分野に応用できると思うので、潜在的な需要は高いと思いますが、そこまで行くにはやはりいくつかのブレイクスルーが必要なのかなと思います。

とりあえず、今まで説明してきたように内蔵のGPUが高性能化しない限りは厳しいでしょう。

こうした状況の中でも単体で動作するOculusGOはやはり先を見据えたデバイスなのかなと思います。

 

今年はやはりクリスマス商戦にWindowsMRが2017年同様値下げしてくるのかが焦点になると思います。

前述のとおり、2017年のクリスマス商戦ではWindowsMRの発売記念ということもあり200ドル台で各社のWindowsMR HMDが放出されました。

今後は高性能化よりも低価格化、低スペックPCで出来るだけ高品質なVRコンテンツを再生させるような仕組みに力を注ぐ必要があるんじゃないかと思いまし、そういう方向にかじを切ってくるのではないかと思います。

ユーザーの側としては、より安価に高性能なヘッドセットが手に入ればありがたいところです。

ゲーマーを自認する方ならば、OculusGOのような低価格なVRデバイスより、モーションセンサーがきちんとついているHTC ViveやWindowsMR、OculusRiftといったちゃんとしたVRヘッドセットでVRコンテンツを再生したいところです。

スマホVRや低価格のVRデバイスとHTC Vive /WindowsMR/OculusRiftと言った高性能なVRデバイスでは再生できるVRコンテンツの品質に埋められない差があるからです。

VRデバイスに関する説明はこちらに説明があります。

参考記事:VR HMD推奨PC

2018年までのVRタイトル

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