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AMD、Ryzen発売5周年を迎え、メインストリームおよびエンスージアスト向けCPUのリーダーへの道を歩む

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本日、AMDはRyzen CPUの発売5周年を迎えました。Ryzenは、このセグメント全体を破壊しただけでなく、AMDをメインストリームおよびエンスージアストセグメントの紛れもない王者にしました。

AMDはRyzenの5周年を祝い、デスクトップ、モバイル、HEDTセグメントを一度に1つのZenで支配する

そう、AMDがRyzen CPUに搭載されることになるZenコア・アーキテクチャーに関する最初の情報を公開してから5年が経過しました。

AMDのCEOであるLisa Su氏と伝説的なチップアーキテクトであるJim Keller氏のリーダーシップの下で開発されていたAMDのZenに、誰もが期待を寄せていました。

Ryzen CPUは、発売と同時にすべてを変えてしまいました。改良を重ねるごとに、パフォーマンスがさらに向上し、競合他社とは異なる新機能が追加されていきました。

アーキテクチャの大幅な刷新を意図していなかったZen+やZen 3でさえ、結果的には大幅なパフォーマンスの向上をもたらしました。

Ryzen CPUの発売からわずか3年で、AMDはメインストリームとエンスージアストの両セグメントを制覇しました。

AMDがインテルに苦戦を強いていたのは、メインストリームのデスクトップ・プラットフォームだけではなく、ラップトップ・セグメントやHEDTセグメントでも同じでした。

AMDのRyzenモバイルラインは、Ryzen 4000およびRyzen 5000のCPUで、インテルのハイエンドの支配をほぼ瞬間的に破壊し、はるかに優れた効率で優れたパフォーマンスを提供しました。

HEDT分野では、インテルが2008年までさかのぼり、非常に強力なルーツを持っていましたが、Ryzen Threadripperが市場を破壊し、現在のところ競合製品が存在しない唯一のHEDTの選択肢となっています(2022年後半まで)。

また、AMDは、Bulldozer時代にはCPUの購入に消極的だった市場が、発売日には真新しいRyzenチップを手にするために大挙して並ぶようになり、考え方が変わりました。

いくつかのオンラインショップでは、AMD Ryzen CPUとRyzenラップトップが購入した製品のトップ10に挙げられており、ZenとRyzenの成功により、AMDの市場シェアは拡大を続けています。

AMD、DDR5、PCIe 5.0、Zen 4をサポートするAM5プラットフォームを2022年後半に、3D V-Cacheを2022年前半にAM4に搭載することを確認

AMDのテクニカル・マーケティング・ディレクターであるロバート・ハロックは、次世代AM5プラットフォームがDDR5やPCIe 5.0などの新技術をサポートし、2022年後半に発売される次世代Zen 4コア・アーキテクチャーを採用したコードネーム「Raphael」と呼ばれる新しいRyzen CPUと互換性があることを確認しました。

また、AMDは2022年初頭にAM4ソケットに対応したZen 3D V-Cache Ryzen CPUを発表する予定です。

AMD Ryzen「Zen 3D」デスクトップCPU期待の機能

  • TSMCの7nmプロセスノードでのマイナーな最適化
  • CCDあたり最大64MBのStacked Cache(CCDあたり96MBのL3)を搭載
  • ゲームにおいて最大15%の平均性能向上
  • AM4プラットフォームおよび既存のマザーボードとの互換性
  • 既存のコンシューマー向けRyzen CPUと同じTDP

AMD Ryzen「Zen 4」デスクトップCPU期待の機能

  • 新開発のZen 4 CPUコア(IPC/アーキテクチャの改善
  • 新開発のTSMC 5nmプロセスノードと6nm IOD
  • LGA1718ソケットを備えたAM5プラットフォームのサポート
  • デュアルチャネルのDDR5メモリをサポート
  • 28本のPCIe Gen4.0レーン(CPU専用)
  • TDPは105~120W(上限は~170W

再燃したインテルがCPU分野で必要な競争を復活させ、AMDは今後のZenコアでこれまで以上に優れた製品を提供していくことで、今後数年間はさらに素晴らしいものになっていくでしょう。

AMDメインストリーム・デスクトップCPUの世代間比較:

AMD CPU
ファミリ
コードネーム製造プロセス最大コア数/
スレッド数
TDPプラット
フォーム
チップセットサポート
メモリ
PCIe
サポート
発売
Ryzen 1000Summit Ridge14nm (Zen 1)8/1695WAM4300シリーズDDR4-2677Gen 3.02017
Ryzen 2000Pinnacle Ridge12nm (Zen +)8/16105WAM4400シリーズDDR4-2933Gen 3.02018
Ryzen 3000Matisse7nm (Zen 2)16/32105WAM4500シリーズDDR4-3200Gen 4.02019
Ryzen 5000Vermeer7nm (Zen 3)16/32105WAM4500シリーズDDR4-3200Gen 4.02020
Ryzen 6000Warhol?7nm (Zen 3D)16/32105WAM4500シリーズDDR4-3200Gen 4.02021
Ryzen 7000Raphael5nm (Zen 4)16/32?105-170WAM5600シリーズDDR5-4800Gen 4.02021
Ryzen 8000Granite Ridge3nm (Zen 5)?未確認未確認AM5700シリーズ?DDR5-5000?Gen 5.0?2023

ソース:wccftech - AMD Celebrates 5 Years of Ryzen, A Journey To Mainstream & Enthusiast CPU Leadership

 

 

 

解説:

Zen3+は来年早々か?

AMDファンはゲーム性能が平均+15%になるZen3+に備えよ。

2022年前半に3D V-cache搭載のZen3+が、さらにソケットをLGA1718に変更し、DDR5、PCIe Gen5に対応したZen4「Raphael」も準備されているとのこと。

Zen3+はシングルスレッド性能では残念ながらAlderlakeには敵わないでしょう。

マルチスレッド性能に関してはテスト次第と言ったところ。

しかし、演算性能が高くてもゲーム性能がリニアに+15%と言うのはかなり難しいため、ゲームではZen3+とAlderLakeはかなり良い勝負をするかもしれません。

また、AM5ではTDPの上限が170Wに上がると言われており、互換性を保つために無理が出来なかったAM4対応CPUとは違い、ギリギリまで性能を絞り出すことが出来るようになるかもしれません。

爆熱嫌いの人にとってはあまりうれしくないかもしれませんが・・・。

元記事ではZen4は

28 PCIe Gen 4.0 Lanes (CPU Exclusive)

とありますが、Zen4はPCIe Gen5.0に対応しているはずですので、5.0の間違いではないかと思います。

また、ついにIODがGFの呪いから解放され、6nmになったのも朗報です。

ぬれ落ち葉のようにまとわりついていたGFのFabからこれでおさらばです。

※ 実際には12nmZen3のMONETが用意されていると言われていますが・・・。

ちょっと懸念があるとすればZen4のメモリはDDR5のみになると思いますので、コストの面でどうなるのかなと思います。

Intelは来年にはRaptorLakeを用意しているはずで、AlderLake+8のEコアを備えたRaptorLakeとのどのような勝負になるのか非常に気になるところです。

 

 

 

Ryzen 7000X3Dシリーズ(Socket AM5)

 

Ryzen 7000シリーズ(Socket AM5)

 

Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵)

 

Ryzen 5000/4000シリーズ

 

 

 

 

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