PC向けのコントローラーについて調べたことがあるのですが、仕様も含めてまるでパズルの様に非常に分かりにくいのでまとめてみることにしました。
あまりにわかりにくすぎてびっくりです。
はじめに
PC用のコントローラーには大きく分けて二つのタイプがあります。
- 無線タイプ
- 有線タイプ
無線タイプ
無線タイプは利便性が高いですが、比較的価格が高めで、電池が切れると充電や交換が必要になります。また、無線タイプには2.4GHz&5GHzの独自レシーバーを使った無線接続とBluetoothがあります。
これが非常に分かりにくいです。Xbox Oneコントローラーの場合、Windows10でしか無線接続できませんので、注意してください。
有線タイプ
比較的安価で手軽。コントローラーの基本的な機能のみが欲しいという方はこれで十分でしょう。
ハードに使い、コントローラーを使い捨てにしていくタイプの人はこちらを選ぶとよいと思います。
コントローラーはその性質上、非常に堅牢にできていますので、めったに壊れることはないと思いますが・・・。
オフィシャル系
Windowsオフィシャル
Windowsオフィシャルですが、特に決まっているわけではないのですが、XboxのコントローラーはWinodws系のオフィシャルコントローラーのような扱いになっています。
一部のゲームではXboxのコントローラー以外のものを使うと一部ボタンが正常に反応しないなどの症状が出ることがあるようですので、できる限りXboxのコントローラーを使ったほうが良いでしょう。
無線対応(Bluetooth接続)及び有線接続対応ゲームパッド
マイクロソフト製のXbox One/Windows用ゲームコントローラー。
公式のコントローラーというと大したことがないというイメージを持つ方もいると思いますが、Xboxが出る前からマイクロソフト社製のゲームコントローラー、マウス、キーボードは割と定評があり、評判が良かったです。
Windows10のみBluetooth接続と有線接続可能
その他のWindowsでは有線接続のみとなっています。
当然ですが、無線接続にはPC本体にBluetooth機能が必要になります。
有線接続用のUSBケーブル付属
無線対応(Bluetooth接続)及び有線接続対応ゲームパッド・・・白
Xbox One/Windows用のBluetooth接続ゲームコントローラーのホワイト
こちらはケーブルが付属しません。
無線対応(2.4GHz&5GHz帯・Bluetooth)及び有線接続対応ゲームパッド
このコントローラーはBluetooth対応のほか、Bluetoothがなくても専用のワイヤレスアダプタが付属し、そちらでも接続することができます。
注意点は無線接続にはBluetoothも専用ワイヤレスアダプタによる無線接続にもWindows10が必要になります。
Windows7/8/8.1PCへの接続は別途ケーブルが必要になりますが、ケーブルは付属しませんので注意してください。
Bluetoothと付属の専用無線USBアダプタの機能の違いですが、専用無線USBアダプタのほうが利便性が高いようです。
Bluetoothのほうは有線接続した後はペアリングをし直す必要があるようですが、専用無線USBアダプタのほうはそういう必要はないようです。
Xbox Oneのコントローラーだけでも付属品も含めてかなりわかりにくいです。購入するときは注意してください。
オプション
「マイクロソフト Xbox コントローラー Bluetooth/Wireless Adapter for Windows10 4N7-00008」・「Xbox One ワイヤレスコントローラー (ホワイト)」用ケーブル(USB2.0 Type-A - MicroUSBケーブル)
記事執筆時点で899円と非常に安価ですので、「マイクロソフト Xbox コントローラー Bluetooth/Wireless Adapter for Windows10 4N7-00008」・「Xbox One ワイヤレスコントローラー (ホワイト)」を購入するならば同時に購入しておきたいところです。
ナイロン編みの高耐久性ケーブルで、どうせ追加で購入するならば、付属品では絶対に実現できないクオリティのこうした製品を購入したいところです。
コントローラー用バッテリーパック
本体接続用のケーブル(2mほど)が付属しますので、こちらを購入すればケーブルを購入する必要はありません。また、電池が切れてもいちいち交換する必要がなくなり、利便性がかなり高いので出来る限りコントローラーと同時に購入したほうが良いでしょう。
Bluetooth4.0 USBアダプター
Bluetoothの付いていないPCにBluetooth機能を使えるようにするUSBアダプタ。Bluetooth4.0対応で、記事執筆時点での最新の5.0対応品はすべてオーディオ専用になっていて、マウス・キーボード・ゲームコントローラーは接続できませんので注意してください。これも非常に分かりにくいですので特に書いておきます。
専用の無線アダプタが付属する「マイクロソフト Xbox コントローラー Bluetooth/Wireless Adapter for Windows10 4N7-00008」よりこの「USB-BT40LE」+Xbox OneのBluetooth対応コントローラーのほうが価格が安いのですが、利便性は「マイクロソフト Xbox コントローラー Bluetooth/Wireless Adapter for Windows10 4N7-00008」のほうが高いようです。
安心の国内メーカー・アイ・オー・データ社製品です。
Steamオフィシャルコントローラー
Valve社が発売しているSteamのオフィシャルコントローラー
専用のUSBアダプタが付属する独自の無線接続(Bluetoothではない)、有線接続はUSB2.0 - MicroUSBですが、ケーブルは付属しません。
トラックパッドが二つ付いており、マウスを使うゲームも快適にプレイできる独自の操作感を実現しているようです。
ある程度の慣れが必要なようですが、慣れればかなり快適に使えるようです。
購入にあたっての問題が一つあり、記事執筆時点で、並行輸入品(転売品の疑いあり)と正規品と銘打たれていますが、明らかに個人の転売屋が転売している商品しかありません。
正規品でも転売屋が販売しているものは正規販売品にはなりませんので保証が付きません。
amazonでコードの違う取り扱いが以下の三点ありますが、マーケットプレイスの販売業者一覧のページにリンクを張っておきますので、購入業者は慎重に選択してください。
転売屋がわざわざamazonが販売している商品を購入して転売品として高値で出品し、結果として使えるはずの保証をを切るのは迷惑行為なのでやめてほしいです。
※ コメントで情報をいただきました。すでにメーカーでは出荷終了しているようです。電池とケーブルが付属しているとの追加の情報もいただきました。ありがとうございます。
Steam Controller (輸入版:北米) [並行輸入品]
※正規品とありますが、転売商品です。保証は付きませんので注意してください。
「Steam コントローラー V000937-00」用ケーブル(USB2.0 Type-A - MicroUSBケーブル)
記事執筆時点で899円と非常に安価ですので、「Steam コントローラー V000937-00」を購入するならば同時に購入しておきたいところです。
ナイロン編みの高耐久性ケーブルで、どうせ追加で購入するならば、付属品では絶対に実現できないクオリティのこうした製品を購入したいところです。
有線コントローラー
ゲームデバイスの雄、RazerのXobx One・Windows PC用ゲームコントローラー。公式の完全有線コントローラーがなく、無線コントローラーを有線接続するという状況ですので、こちらが実質的な公式クオリティの有線コントローラーといってもよいと思います。
有線は安価と上で説明しましたが、ハイクオリティコントローラーのため、こちらは非常に高価なコントローラーです。
しかし、サポートも含めて、そのクオリティは一線級で公式以上のクオリティとなっています。
間違いない製品が欲しい方はこちらを選ぶとよいと思います。
汎用コントローラー
Windows系汎用コントローラーです。
マイクロソフトが出している純正品というわけではありませんが、Windowsで認識する汎用のコントローラーを紹介します。
こちらも無線と有線がありますが、無線は専用アダプタ経由で、Bluetoothはありません。
PS4向けでWindowsにも対応している一部の製品を除き、見た感じで安っぽい製品が多く、高価な製品はほとんどありません。
高級ゲームパッドを求める本気度の高い方、ライバーを目指している方や大会などへのエントリーを予定されているような方はXbox Oneのコントローラーを購入したほうが良いでしょう。
無線コントローラー
Razer Raiju Ultimate PS4公式ライセンスコントローラー
ゲーミングデバイスの雄RazerのPS4公式ライセンス取得ゲームコントローラー。
PS4だけではなく、WindowsPCにも使えることが公式に謳われている製品。
無線と有線接続が可能。
無線はBluetooth接続で有線接続または充電用のケーブル付属
ASTRO C40 TR PS4 ゲーム コントローラー
LogicoolのゲーミングブランドASTRO Gamingの超高級ゲームパッド。
各所で評判になっているのでご存知の方も多いと思いますが、WindowsPC用としても普通に使えるようです。
無線はBluetoothではなく専用のワイヤレス方式、有線接続も可能。
ケーブルと専用のワイヤレスUSBアダプタが付属
SN30 Pro+ Bluetooth ゲームパッド
海外で大絶賛されているレトロ調ゲームコントローラー
メーカーの8Bitodoは公式のHPもあるちゃんとしたメーカーのようです。
WindowsのほかmacosやSwitchでも使える対応機種の多さ、SFCのコントローラーとPSのコントローラーを足して二で割ったようなルック&フィール。
いわゆる高級機ではないため、過剰な期待は禁物ですが、一台持っていてもよいかなと思わせる製品です。
ケーブル付属
実際に購入してみました。
Logicool G ワイヤレスゲームコントローラーF710r
マウス・キーボードなどの入力デバイスの老舗、Logicoolのゲームコントローラー。
専用のワイヤレスアダプタ付属、FF14推奨コントローラーです。
Logicool ワイヤレスゲームコントローラーF710
こちらは旧製品です。基本的にLogicoolからLogicool Gにブランドが変更になっただけで中身は同一のようです。こちらのほうが安いので在庫があるうちはこちらを購入したほうが良いでしょう。
Switch コントローラー
Switchプロコンの互換品。
三年保証を謳うBEBONCOOLという中華メーカーの直販品。
Switchのコントローラーはボタンの配置に若干の違いがあるもののそのまま使うことができます。
類似品は多く売られていますが、BEBONCOOLはメーカーのHPもきちんと存在し、保証期間も長いため、比較的安心して使える製品だと思います。
ただし、Xbox Oneのコントローラーと同じ感覚で使うには後述するキー割り付けソフトなどと組み合わせてひと手間かける必要があるでしょう。
それでもSwitchと同じ感覚で操作できることに大きな意味を感じる方というのはそれなりに居るのではないかと思います。
Switchは任天堂自身があまりeスポーツに積極的ではなかったため、eスポーツ系のブランドが参入していないこともあって高級なコントローラーが存在していませんでした。
しかし、独自のタイトルが多く、タブレットという形状もあって、ゲーミングPCとの親和性は割と高いほうだと思います。
有線コントローラー
Logicool G 有線ゲームコントローラーF310r
有線のロジクールWindowsコントローラー。
無線か有線かの違いだけでコントローラー部分はF710/rと同一のようです。
GameSir T4w 有線ゲームコントローラー
Xbox 360コントローラーと操作系が同じの様ですが特に記載されていませんので、Windows独自コントローラーの項目に入れてあります。
辛口な評価が多いコントローラーの中にあって、奇跡的に評価が高い製品。
価格もそれほど高価でなく、有線コントローラーで安価な製品を求める方にとってはベストバイだと思います。
ただし、価格からみてもASTROやRazerなどの超高級デバイスと同程度の品質は期待しないほうが良いです。
この価格だとロットの変更などで品質が下がる可能性も十分にあるでしょう。
おまけ
キー割り付けソフト
キー割り付けソフトとは、ゲームコントローラーのボタンにキーボードのキーを割り付けるソフトです。
理論上、どんなゲームでもゲームコントローラーでプレイ可能ですが、ゲームによっては不正なソフトウェアを使用したとされる可能性があるのでオンラインゲームに使う場合は使用が許可されているかどうか確認を取ったほうが良いでしょう。
本来であれば製品公式の機能として提供されるべきものですが、ハードの出来とソフトの出来というのはまた違った問題なので、公式のユーティリティの出来がいまいちの場合、こうしたソフトを使ってカバーすることが可能です。
これもPCでゲームをする場合の利点の一つだと思います。
ゲーム機で公式の対応がいまいちだった場合、ストレートにあきらめるしかありませんからね。
無料で使えるキー割り付けソフト
こちらも無料で使えますが、かなり古いソフトになります。
有料ソフトです。昔はフリーソフトだったのですが有料になってしまいました。
1ライセンス734円です。キー割り付けソフトの中では一番有名で使いやすいです。
無料で試用できますので、気に入って使い続ける場合は購入しましょう。
キー割り付けソフトというわけではないようなのですが、これが何かというと、Xbox360のコントローラーエミュレーターのようです。
キー割り付けの機能がありますので、Xboxコントローラー系以外のコントローラーをXbox系コントローラーのように使いたい場合はこちらを使うと便利でしょう
ソフトは無料です。
使用にあたっては先に「Xbox 360 Controller for Windows (Xbox 360 コントローラー フォー ウィンドウズ リキッド ブラック)ソフトウェア&ドライバー」をインストールしておく必要があります。
終わりに
Windows PCには決まったコントローラーがないので昔から様々なコントローラーが販売されてきましたが、マイクロソフト社製のXbox One用のコントローラーが一つの標準になりました。
特にこだわりがなければXbox One用のコントローラーを使えばよいと思いますが、こだわりがある方はその他の製品を使うこともできます。
この自由度の高さがゲーミングPCでゲームをすることの一つの利点であり、素晴らしいところだと思います。
ひと昔前では考えられませんでしたが、世界的にみるとゲームの大会に高額な賞金が出るようになり、人間工学に基づいて製作され、プロ用のデバイスとして2-3万円程度、それ以上するような高級なゲームコントローラーが発売されています。
プロを目指していなくてもライバーやストリーマーを目指しているような方ならば、やはり、ゲームプレイに対する要求が高いでしょうから、安価な製品でなく、手になじむ高級な製品を選びたいところです。
こうした方ならば、必ず2つ以上製品を購入し、万が一故障した場合にも備えておくべきです。
パッドが故障し、手になじまないコントローラーをやむを得ず使うことになってミスプレイが連発しても見ている方にはわかりませんし、言い訳にはならないでしょう。
たとえPCパーツのクオリティを一つ落としたとしても、ミスプレイの言い訳になるような安価なコントローラーを選ぶべきではないと私は思います。
今はゲームをプレイしてお金が稼げる時代です。
ストリーマーやストリーマーを目指している方、またはプロの方、こうした「ゲームでお金を稼ぐ」予定または現に稼いでいる方は、気に入った製品があれば複数を当たりが付くぐらい使って予備としてストックしておきたいところです。