Windows Liteは、GoogleのChromeOSの競合製品として設計された、Microsoftが開発予定の新しいPCオペレーティングシステムで、非常にスリムなハードウェア仕様のマシン用に設計されています。
OSは「エッジコンピュータ」として機能するデバイスをターゲットにすることもでき、その処理の多くはクラウドを介して実行されます。
ChromeOSは、1つの重要な部門、つまり軽量で整理されたユーザーインターフェイスで、Windows 10を圧倒します。
これは、Microsoftの設計努力の大部分が集中している分野です。つまり、デバイスがリモートセッション(Citrix社の場合)をストリーミングしている場合は、メモリ上だけでなくインターネット帯域幅の上でも軽量なUI要素とグラフィックです。
以下はUXデザイナーのJay Machalaniによるコンセプトです。
Windows Liteデスクトップは、タスクバーとアプリケーションボタン、[スタート]メニューなど、使い慣れた外観をしていますが、ライブタイルなしで再設計されたものですが、アイコンの単純なリストです。
現時点では、MicrosoftがWindows 10 Homeの売り上げを食い物にすることなく、軽量OSのコンセプトをどの程度達成しようとしているのかは不明確です。
OSは間違いなくUWPを特徴としており、スクリーンショットの見た目からも、従来のWin32アプリをサポートしているようだが、Microsoftは過去には最も安価なOS製品の機能を制限し、高価なWindowsバージョンを殺さないようにした。
マイクロソフトは2019年から2020年までの間、コードネーム "Polaris"と "Andromeda"の2つの新しいWindowsユーザーインターフェースを革新しています。
ソース:techpowerup - ChromeOS-competitor Windows Lite to Feature a Reimagined UI, Chucks "Metro" Live Tiles
解説:
技術系のニュースでは、たびたびChrome OSがクローズアップされます。
日本では全く鳴かず飛ばずのChrome OSがなぜこれほど取り上げられるかというと、アメリカではChrome OSが教育向けとして58%ものシェアを占めているからです。
教育向けに使われれるということは、それで操作を覚えた子供たちが大人になっても使い続ける可能性が高いわけで、安い価格と合わせて爆発的に普及してもおかしくありません。
今回一見ゲームと関係なさそうなこの話題を取り上げたのは、かつてWintelと呼ばれて権勢を誇ったWindows(Microsoft)とintel(x86)はいつ消えてもおかしくないということを理解してほしいからです。
Chrome OSはカーネルにLinuxを使っているので、ARM版もあります。
Chrome OSが主流になれば、もはやx86にこだわる必要が全くなくなるということです。
マイクロソフトがあわててWindows10のARM版を発売し、intelに訴えられてでもARMへの対応を済ませた裏にはこういった事情があります。
このWindows LiteもChrome OSの対抗で、マイクロソフトがなぜ必死に日本では全く売れていないChrome OSを意識するのかというと、アメリカで教育向けにかなり食い込んでいるからというのが理由です。
日本でも時々記事になっていろいろな議論の対象になりますが、もちろん日本では全く売れません。
ライバルとなるChrome OSが売れてないので、意味不明の製品という扱いになっています。
かつてあったWindows MobileとかWindows CEなどとまったく同じ立ち位置ですね。
日本では記事を書いている人たちもWindows Liteについて「よくわからない」と言っていますが、教育向けというのは非常に重要な分野で、ここを抑えるのは次の世代に製品をPRするのに非常に重要です。
MSとしてはその他の分野から受け入れられなかったとしてもここを放棄するわけにはいかないということです。
いまだにWintelが健在なのは日本くらいで、Macが少し優勢ですが、大した影響力は持ってません。
Macはマーケティング上の演出が上手いので、日本では一部の人たちが神格化していますが、爆発的に普及することはないでしょう。
尤も、あれも中身はFreeBSD(Linuxの親戚みたいなものです)ですが・・・・。
ゲームには「今のところ」Windowsが優勢ですが、こういった「将来プログラマーなどになるかもしれない子供たち」がChrome OSを使うようになればどうなるかは全く分かりません。
大部分の人は高価なオモチャであるゲーミングPCではなく、ノートPCを使います。
性能にこだわりがなければ安い方がよいでしょう。
パソコンで一番売れているのはノートパソコンであるように、特殊な用途以外ではゲーミングPCのような圧倒的な性能は必要ないのです。
※ ただし、Ryzen APUに見られるようにCPU内蔵型のGPUも2020年くらいにはFullHDでほとんど設定を落とさずにゲームができるようになると思いますので、今後どうなるのかはわかりません。後数年すると「ゲーミングノート」などという概念はなくなるかもしれません。
こうしたことを鑑みてもx86やWindowsの先行きに関して言えばかなりの不安があります。
日本で今一番ゲームが発表されているのはandroidやiOSのスマホでしょう。
ひと昔前では考えられなかったandroidのエミュレーターを使ってPCでスマホのゲームをやっている人も結構な数いると思います。
結局ゲームは性能が良いプラットフォームで発売されるのではなく、売れるプラットフォームで発売されるのです。
ある程度の数が出ている場合、いつひっくり返ってもおかしくはないです。
その日がいつやってるかわたくしは預言者ではないのでわかりませんが、今の情勢だといつ起きてもおかしくはないです。
2022年くらいにはx86のintel製CPUではなく、ARMのCPUが搭載されたコンピューターでChrome OSやandroidのデスクトップ版を使ってハイエンドなゲームをしているかもしれません。