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AMDの2018年第3四半期の業績が出る

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Advanced Micro Devices (NASDAQ:AMD 19.27 -0.15%)は昨日2018年第3四半期のいくつかの業績を発表しました。

カリフォルニア州サンタクララに本拠を置く同社は、ウォール街の利益予想を満たすことができたが、それは、暗号通貨の需要減だけではなく、今後の第4四半期の弱含みの経営指針によって、売り上げ減の見込みに失望が広がりました。

AMDの株式は、水曜日の営業時間外取引で20%も急落したが、木曜日の正午までに株式が回復した。

価格は19.50ドル前後で落ち着きました。これは、株価が32ドルを超えた1か月前から30%以上下落しました。

 

AMDの直近の四半期決算については、ここをクリックしてください。

※ 前回の四半期決算の報告は翻訳していません。

ハイライト

  •      Q3の純利益は前年同期の6100万ドルから102百万ドル増加し、67%の改善
  •      1年前の15億8000万ドルから16億5,600万ドルへと4%の改善
  •      1年前の36%から40%への総企業利益率
  •      この年に出荷予定の7nm「Vega」カード
  •      暗号通貨市場が底を打ち、GPUのASPとユニットの数量が減少

この四半期の結果から、2つの考慮すべき点があります。

まず、AMDは最終的に総企業利益率40%を達成しました。

AMD CEOのDr. Lisa Su氏は、この目標を2年以上にわたって目標としており、最終的にこれを達成しました。

第2に、暗号通貨需要は、需要の急伸から1年半以上、今四半期で破綻し、特需は終わりました。

 

AMDのコンピューティングとグラフィックス - 今四半期の合算の業績

Computing and Graphics 'は、Ryzen CPU製品とPolarisとVega GPU製品の両方で構成されています。

売上高は前四半期比で14%減少したものの、前年同期比では12%の増加となりました。

暗号通貨のマイニング特需は急落しました。

誰もがこれを知っており、そして、その懸念がついに表に出て、その被害がはっきりしたことは恐らく会社にとっては良いことでしょう。

アナリストはAMDとnVidiaが暗号通貨特需でどのくらいGPUを提供したか慌てて推計しています。それはもちろん暗号通貨特需が終わった時に、AMDの数字に何が起こるかを見積もることができるからです。

今、私たちははそれがどんなふうに見えるかを確認することが出来ます。

残念ながら、AMDはコンピューティング部門とグラフィックス部門のGPUとCPUの数を分けていませんが、「ブロックチェーン関連のGPUの売上高は全AMD収益より1桁は数字が大きい」と述べています。

そのほとんどは、この時点でなくなっているので、私たちは、おそらくかなりの長期間で初めて純粋にAMDの事業を見ています。

その結果、ビデオカードの平均販売価格(ASP)は、単価が落ち着くにつれて下がりました。

GPU部門では、AMDは今年出荷する7nmの「Vega」の更新が順調であることを確認した。

私たちはこれまでエンタープライズ型のGPU製品だけを対象としていると聞いてきましたが、もちろん、消費者向け製品も成功を願っています。

一方、Ryzenはとてもうまく行っています。

私たちは、先月のCPU市場シェアについて報告しており、Ryzenの製品ファミリは牽引力を増しているようです。

AMDは、Ryzenのプロセッサーの売上高は総出荷台数の70%以上で、出荷台数は4年間で最高となっていると語った。

ブルドーザのSKUでは大幅に割引して販売することを余儀なくされてから何年も苦労してきたことだ。

AMDがビデオカード小売価格の低迷にもかかわらず40%のマージンを達成したことはかなり印象的です。

AMDは消費者の望む製品を出して売り上げを伸ばしている。

エンベデッド、エンタープライズ、セミカスタム:EPYCは売上高を落としながら牽引力を発揮

AMDのエンタープライズ部門とカスタム部門の業績は合算されています。

現世代のコンソールはライフサイクル中、リフレッシュされたシステムでさえ1年(XBOX One X)もしくは2年(PS4 Pro)古いものです。

ここからの収入は数年後に予想されるコンソールの次世代が登場する見通しとなるまで下がり続けるだろう。

ファンダメンタルズはこの部門では好調です。

今回は昨年、新しくリリースされたXbox One Xから増収を得ていました。これはかなり強力なAMD APUを使用していました。

このコンソールは1年間販売されており、需要は確実に下がっていますが、EPYCの部品をゆっくりと着実に採用することで、四半期ごとに改善を続けています。

AMDは、ターゲットとなる高成長市場として、データセンターを最重視しています。

14nmの第1世代のEPYC部品は、実際に市場に浸透することは決してありませんでした。

AMDはここで競争できることを証明したいと考えていました。

しかし、インテル(NASDAQ:INTC 44.31 0.04%)は依然として市場をほぼ全面的に掌握している。

AMDは来年の上半期に発売予定の7nm EPYC "Rome" の積極的な売り込みを計画しています。

これらの製品は省電力性を高める一方で、クロックあたりの命令とクロックの向上を伴うコア数の増加を期待されています。

なかなか結果は出ないが、1年以上前から市場に出回っているEPYCの競争力が高かったにもかかわらず、同部門の収益は前年同期比5%減となった。

サーバCPUの市場占有率は、この部門を救済となるような新しいコンソールが数年間は登場することはないため、AMDはこの分野の市場シェアを「一桁台半ば」と予測している。

驚くべきことではありませんが、EPYCが登場する前の市場シェアは1%未満でした。

ソース:wccftech - AMD 3Q ’18 Earnings – Stock Plummets After Weak Crypto Demand Hurts GPU Shipments

 

はい、というわけでAMDの第3四半期の決算が出ました。

やはりというか予想通りというかAMDもGPU部門において大きく売り上げを落としてしまったようです。

しかし、利益率の改善という目標はクリアできたようで、喜ばしい限りです。

※ 「喜ばしい限り」というのはAMDが業績を悪化させると倒産一直線になってしまうためです。

Ryzenはこの上なくうまく行っており、さらに記事中には出ませんが、お荷物のGlobal Foundriesとの契約を有利に更新したことによってますます自由に事業が展開できるようになりました。

intelも現在、需要に対する供給が十分に出来ずにあぶれたユーザーがAMDに流れそうな雰囲気ですので、まさに波に乗っているという感じです。

「intelは結構ミスをする」と繰り返し他の記事の中でも説明していますが、これはそういうことですね。

需要の予測を誤るというのはintelらしからぬミスです。

反対にnVidiaは目立ったミスをしないのでGPUはどんどん突き放されているというところです。

昨日の記事でも出しましたが、DLSSがうまく行った場合、7nmのVegaがいくら高性能でも追い付けない可能性もあります。

7nm版のVegaはメモリの帯域がRTX2080Tiの2倍と言われていますが、DLSSで理論値を超えた性能を出されたら7nmのGPUが12nmのGPUに完全に負けるという事態もあり得ます。

今のところまだ有効になっていませんのでさほど絶望的な差はついてません。

しかし、今後順次DLSSが有効になっていった場合、7nm版のVegaで互角の勝負になったとしてもnVidiaも同じ世代になればまた差がついてしまう可能性(それも絶望的な差)があってどうなるか目を離せないところです。

RTX2000シリーズの発売が遅れたのは暗号通貨の特需が終わってnVidiaが不良在庫を抱えたからだと思うので、それが無ければもっと早く発売されていた可能性が高かったと思います。

そうなると7nmのVegaとマッチアップする可能性は低くなり(7nmの生産は前倒しに出来ない可能性が高いため)もっと致命的な差になっていたかもしれません。

CPUはある程度予測出来てしまうのですが、GPUに関してはどうなるのか全く予想が付かず、注意して見ておかなくてはならないところでしょう。

DirectX12のレイトレーシングAPI=DXRにAMDがどのような対応を行うかも注目です。

 

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