インテル、10nmプロセス・ノードのキャンセルに関する噂に答える:「10nmで良い進歩を遂げている」
Intelは特定のメディアによって広がった10nmプロセスのキャンセルの情報に正式に回答をしました。
インテルによれば、情報は真実ではなく、10nmはまだまだ進歩しています。
インテル、10nmのキャンセルの噂について:情報は妥当ではない
インテルの10nmの苦境はテクノロジー産業で意識してないものはいないくらい広まっている
それはintel自身ですら、10nm製品がいつ出荷されるかわからないと説明していたが、それほど遅れていた。
これは噂の出どころからある種の論争が起きることが予想され、そしてそれは現実のものとなったことを意味する。
昨日、Semiaccurateは、Intelが最も重要な技術の1つ10nmプロセスを諦めたという独占的な情報を掲載しました。
10nmプロセスには問題があり、その多くは製造遅延と歩留まりに関するものですが、Webサイトによれば、インテルは10nmプロセスを諦めたと報告しています。
Semiaccurateの報告によって、多くのメディアが急速に噂を拡散しましたが、今日、インテルは10nmプロセスが終了することを完全に否定しています。
以下はIntelの公式のツイートです
Media reports published today that Intel is ending work on the 10nm process are untrue. We are making good progress on 10nm. Yields are improving consistent with the timeline we shared during our last earnings report.
— Intel News (@intelnews) October 22, 2018
インテルが10nmプロセスの作業を終了すると発表したメディアの報道は、真実ではない。 私たちは10nmで良い進歩を遂げています。 収入は、前回の収益報告書で共有したタイムラインと一致して改善しています。
インテルによれば、情報は真実ではなく、歩留まりが一貫して改善しており、10nmについても良好な進展が見られています。
インテルによると、10nmプロセスベースのチップは2019年に出荷が開始され、それはうまくいっている。最初の10nmプロセスアナウンスのロードマップを見ると、2015年に10nmがリリースされる予定であったが、 強化されたプロセス設計に基づいて14nmチップをスキップしていました。
これは、デスクトップおよびサーバグレードの部品の供給が世界各地で不足しているが、14nmの供給が多くの制約に置かれている理由の1つです
第8世代および第9世代のCPUは小売り価格をはるかに超えて販売されており、価格の上昇は市場におけるデスクトップのパーツに現れている。
Intelは最近、供給を継続するために14nmの生産ラインにさらに10億ドルを投資したが、現時点では状況はそれほど改善されていない
PCの最大市場規模の成長が驚くべき回復を遂げ、私たちの工場のネットワークを圧迫しています。当社はXeonとCoreプロセッサーの生産を優先させ、市場の高性能製品に一括して対応できるようにしています。
つまり、特にPC市場の低価格向け製品では供給が間違いなく厳しいです。当社は7月に発表した通期の売上高見通しを達成するためには少なくとも1月に発表した見通しより45億ドル高い供給能力を確保する必要があると考えています。
この課題を達成するために以下の行動をとっています。
当社は2018年に150億ドルの設備投資を計画しています。これは年初の計画より約10億ドル増加しています。オレゴン、アリゾナ、アイルランド、イスラエルの14nm製造拠点に10億ドルを投資しています。
その他の効率性に加えてこの投資で、需要の増加に応えるために供給を増やしています。
私たちの10nmは進歩しています。収量は改善し、2019年には量産を継続する予定です。
私たちは顧客優先のアプローチをとっています。
私たちは私たちのパートナーと協力し、需要に対して出来る限りの供給を行っています。
私たちがそばにいて、要望を聞き、パートナーになって、貴方を満足させることを期待してください。
一方で競争が厳しくなると、TSMCの7nmプロセスはAMDのRyzenとEPYCに競争力をもたらしており、インテルがCPU市場でリードを維持したいなら、今後のスケジュールを考えなければならないかもしれません。
実はintelの10mnプロセスが打ち切られるという噂が流れていたのですが、intelはこの噂を完全に否定しました。それがこの記事です。
しかし、こういったintelに都合の悪い噂というのは真実であったとしても株価対策のために普通は否定されるので、10nmの打ち切りが完全に誤報であるとは言い切れないというのが実際のところでしょう。
この噂が出てきた背景として、14nmの製品が世界中で不足しているのが影響しているというのもあるのかもしれません。
それは記事中にも書いてありますが、ものすごく迂遠な言い回しなのでかなりの意訳です。
間違ってるかもしれませんので、ご了承ください。
私の英語力ではこれが限界です。
intelが思いっきり14nmを生産出来ないのも10nmの遅れが少なからず影響しているのでしょう。
一応前回のアナウンスで、14nm設備は10nmでも転用できると説明していますが、やはり何らかの影響はあるんじゃないでしょうか。
当初の計画では10nmは2015年にロンチされていたはずで、もう計画から3年も遅れているわけです。
その間をずっとKabyLakeの焼き直しでお茶を濁しているにも関わらず、ここにきて供給がひっ迫するほどの需要があるのですから、intelというのはすごい会社だと思います。
皆さんAMDもあるので忘れないであげてください。
ここまでブランド価値に差があると静かに笑うしかないです。(笑