
今後発売されるNova Lake SKUの一部には、より大容量のL3キャッシュを搭載するとの噂が既にありますが、Intelはアンロック対応モデルのみをターゲットとしているようです。
Intel、アンロック対応Nova Lake CPUのみにbLLCを搭載し、他よりも大容量のキャッシュメモリを実現
少し前に、IntelがAMD X3Dチップ専用の競合製品を準備している可能性があるという報道がありました。
これらのCPUは、Nova Lakeラインナップで初めてリリースされる予定です。
Intel Nova Lakeはデスクトップとモバイルの両方のプラットフォームで利用可能で、以前の報道によると、bLLC(Big Last Level Cache)と呼ばれる追加キャッシュメモリを搭載するのはミッドレンジSKUのみとのことです。

本日、著名なリーカーの一人である@Jaykihn氏が、nova lakeの「アンロック」SKUのみがbLLCを搭載すると報告しました。
これにより、bLLC搭載SKUの数はさらに数に絞り込まれましたが、オーバークロック対応のハイエンドSKUがbLLCを搭載しないという確証はありません。
どのような展開になるかは分かりませんが、多くのレポートでは、8コア+16コア構成のSKUが追加キャッシュを搭載すると示唆されています。
とはいえ、Core Ultra 7シリーズと9シリーズはコア数が多い構成となり、8コアのPコア+16コア構成に加え、4コアのLP-Eコアを搭載するCore Ultra 5シリーズのみが存在します。
合計144MBのLLCを搭載すると噂されているのはこれらのみですが、一部の噂では、Core Ultra 9がデュアルbLLCタイルで最大180MBのLLCを搭載する可能性も示唆されています。
144MBという数字は、PコアおよびEコアアーキテクチャそれぞれにおいて、コンピュートタイルに搭載されているL2キャッシュとL3キャッシュに加えて搭載されるものです。b
LLCキャッシュは、IntelのClearwater Forestチップに搭載されているものと類似していると予想されていましたが、情報筋によると、これもコンピュートタイルに搭載されているとのことです。
以前のレポートに基づくNova Lakeラインナップの構成:
- Core Ultra 9 - 16 Pコア + 32 Eコア + 4 LP-Eコア (150W)
- Core Ultra 7 - 14 Pコア + 24 Eコア + 4 LP-Eコア (150W)
- Core Ultra 5 - 8 Pコア + 16 Eコア + 4 LP-Eコア (125W) + bLLCモデル
- Core Ultra 5 - 8 Pコア + 12 Eコア + 4 LP-Eコア (125W) + bLLCモデル
- Core Ultra 5 - 6 Pコア + 8 Eコア + 4 LP-Eコア (125W)
- Core Ultra 3 - 4 Pコア + 8 Eコア + 4 LP-Eコア (65W)
- Core Ultra 3 - 4 Pコア + 4 Eコア + 4 LP-Eコア (65W)
この情報は鵜呑みにしないでください。Intelは、アンロック対応SKUにのみbLLCを搭載することで、パフォーマンスポテンシャルを最大限に引き出したいと考えているようです。
AMDが既にRyzen 9000X3Dチップのフルオーバークロックを可能にするコードを解読しているため、これは理にかなっています。
Intelがアンロック対応チップにbLLCを採用するかどうかは、bLLC搭載のアンロック対応CPUの成功に完全に依存しますが、パフォーマンス面でIntelがAMDにどれだけ迫れるか、注目が集まります。
AMD自身も、3D V-Cacheを搭載した将来のZen 6「Ryzen」CPUで次のレベルを目指しており、大容量の最終レベルキャッシュを搭載したCPUセグメントで勝負が始まっています。
Nova Lake-S vs Arrow Lake-S
| ファミリ | Nova Lake-S | Arrow Lake-S |
| コア数数 (最大) | 52 | 24 |
| スレッド数(最大) | 52 | 24 |
| 最大Pコア数 | 16 | 8 |
| 最大Eコア数 | 32 | 16 |
| 最大LP=Eコア数 | 4 | 0 |
| 最大キャッシュ 容量 (L2+L3) | 未定 | 76 MB |
| 最大bLLC キャッシュ | 144-180 MB | N/A |
| DDR5 (1DPC 1R) | 8000 MT/s | 7200-6400 MT/s |
| PCIe 5.0レーン数 (最大) | 36 | 24 |
| PCIe 4.0レーン数 (最大) | 16 | 4 |
| ソケットサポート | LGA 1954 | LGA 1851 |
| 最大TDP | 150W | 125W |
| 発売時期 | 2026 | 2025H2 |
解説:
IntelがNova Lakeで3D V-Cache曹宇のbLLCキャッシュを搭載する
ようやくIntelがキャッシュの大容量化に取り組むようです。
bLLCが何を意味するのかははっきり確定していませんが、一説によるとbig Last Level Cacheではないかとされています。
このキャッシュは144-180MBになると想定されており、本体のキャッシュと合計で288MBにもなると噂されています。
圧巻ですね。
Nova LakeはZen6よりもシングルスレッド性能が高くなるのではないかとのリークもあり、これが本当だったらここからIntelの反撃が始まるのではないかという製品になりそうです。
Intelは失った信頼を取り戻せるのか?
いったん失った信頼を取り戻すのは非常に大変です。
10GbEで有名な某光回線の会社は動画配信でパケットロスなどの実態が広まった結果、大量の解約を招いてしまいました。
以前の記事でも紹介しましたが、今回IntelのCPUの不具合に当たった配信者が悪戦苦闘した様子が動画に流れており、慎重な人は手を出さないのではないかと思います。
まあ、もともと、仕事にPCを使っている人というのは同じPCを二台買って、不具合が起きたらストレージの内容を丸ごとコピーしてノンストップ体制を築いている人もいます。
壊れたら未稼働側のPCで動かして、その間に修理に出すということです。
PCを使って稼いでいる人は単位時間当たり(一定期間あたり)どのくらいのお金になるのかを計算して50万円のPCを一台体制で修理に出している時間に穴をあけた時の損失額と50万円のPCを2台購入して最初に100万円を使い、PCが壊れた時に予備機でノンストップ体制を築いたとき、どちらが精神的・金銭的な損失が小さいのか考えて、2台体制の方がよいならそちらを選んだ方がよいと考える人もいるということです。
こういう人はPCを単なる道具と割り切っており、考え方はかなりドライです。
我々のように自らのポリシーを体現する思い入れのあるギアではなく、単純な歯車としてとらえています。
ですから、このような考え方の人たちにとってブランドなどより「ちゃんと動くのか?」ということの方が重要なのです。
まあ、「動いてナンボ」という世界において、多少性能が高いか低いかなどあまり関係ないということです。
Intelが連発した不具合、特にRaptorとRefleshの不具合はこういう考え方の人たちには取ってはかなり致命傷だったので、どのくらいで信用を取り戻せるのかは注目しています。
世の中には我々のような性能至上主義の人たちだけではなく、多くの人たちが単純に求めた時にきちんと動作する信頼性を求めていることは覚えておいた方がいいです。
ゲーマーの人たちのSNSや動画を見ると明らかにちゃんと動き続けることをは考えてないって感じるような言い方が多いです。
実際、一度不具合に当たればわかりますが、問題の切り分けから始まって非常な手間と金がかかり、時間に制約がある場合は(多くの場合はある)2度と体験したくないと思うこと請け合いです。
一見すると笑い話ですが、納期や顧客との約束がある中でそれが守れないというならばどんな会社の製品でも使う気は起きないでしょう。
また、AMD信者の筆者がIntelをdisってると感じる人もいるかもしれませんが、ゲーミングPCに狂ってる人たちには理解できない世界もあるということです。