今までCore i7-9700Kのスコアしかリークされませんでしたが、ついにCore i9-9900Kのベンチマークスコアがリークされました。
ベンチマークソフトはCineBenchR15で、Core i9-9900Kの全コアを5GHzまでオーバークロックしたスコアのようです。
CineBenchR15はレンダリングのベンチマークですが、比較的CPUのマルチスレッド演算性能が素直に出ることが多く、ゲームの様にソフトウェアが最適化されているかどうかでintelとAMDで差が付くことがありません。
デスクトップ向けプラットフォーム(LGA1511およびSocketAM4)の最高スコアはAMDのRyzen7 2700Xの1,817が最高でした。
全コアを5GHzにOCしたCore i9-9900KのCineBenchR15のスコアは2,166です。
Core i9-9900Kの8コア全稼働時のブーストクロックは4.7GHzですので、単純に動作クロックで割合を出して計算すると
4.7/5.0=0.94
2,116*0.94=1,989.04
となります。
この状態でもRyzen7 2700Xのスコアを抜いています。
実際のゲームのパフォーマンスではCore iシリーズとRyzen7とは露骨に差が付くことが多いです。
それでもGTX1000シリーズ世代ではあまり大きな差が付きませんでしたが、今後、RTXレイトレーシングや4K・HDRでのDLSS処理を行うRTX2000シリーズと組み合わせたときに差が付くかもしれません。
RTX2000シリーズは既に4KやHDRが前提となっている感がありますので、こうしたハイエンド環境で測定したとき、Core i9-9900Kは大きな威力を発揮するかもしれません。
Geforceの進化とCPUの8コア16スレッド化によって、2018年は4K普及元年になるかもしれません。
勝手な言い方で本当に恐縮ですが、この傾向に勢いをつけるためには是非ディスプレイメーカーさんに頑張っていただいて18,000円程度の4K・HDRディスプレイを販売されることを期待したいところです。
正式な発売日も発表されない中、Core i9-9900K/Core i7-9700KとZ390マザーボードは既に様々なメディアでテスト結果がリークされています。
この辺はいまだに正式ドライバと正式なベンチマーク結果がリークしないnVidiaのRTX2000シリーズとは対照的です。
Z390、第9世代Core iシリーズの仕様
- 初のLGA1151プラットフォームIntel Core i9デスクトップSシリーズプロセッサ
- 最大8コア
- インテルZ390チップセット対応
- ヒートスプレッダとダイの間の熱伝導剤はソルダリング(K付きのみ)
- USB 3.1 Gen 2およびIntel Wireless-ACの機能をチップセットに統合
- 最大16スレッド、5.0 GHz、16 MBキャッシュ、40プラットフォームPCIeレーン(16 CPU + 24 PCH)
- 第9世代Core iシリーズCPUはすべてのIntel 300シリーズチップセットに対応
- Intel OptaneメモリとIntel Optane SSDのサポート
- Thunderbolt 3のサポート
となっています。基本的にBIOSの対応でZ390以外のチップセットZ370/H370/B360/H310にも対応します。
Z390の注目点はやはり10GbpsのUSB3.1Gen2とWireless-ACの機能をチップセットに内蔵したところでしょう。
こういう地味な改良だけど使い勝手がよくなる改良というのは効きます。
Ryzenを迎撃するために急遽発売されたZ370と比較すると入れるべき機能は順当に全て入れてきたという本当の意味でのデスクトップ向けハイエンドチップセットと言えると思います。
第9世代のCore iシリーズとZ390チップセットは10月頃登場予定と言われています。
現在全くゲーミングPCを持っていない方はRTX2000シリーズと第9世代の組み合わせがそろうまで待つのも一つの考え方でしょう。
※ただし、RTX2000シリーズが品薄になる可能性がありますので、今年中には手に入らない可能性もあることは覚えておいてください。