さて、NVIDIAのRTX 5000 GPUは、システムインテグレーターが供給問題に憤慨しため、あらゆる市場の消費者にとって「手の届かない」ものになっているようだ。
NVIDIAのRTX 5000 GPU、特に上位モデルは、流通チャネルでまともな価格で入手できない
Team GreenのRTX 50 GPUの発売は、有望な性能をもたらしたが、入手可能な状況は、確かにその「良さ」に影を落とした。我々は、小売業者がGeForce RTX 5090sのようなモデルの「一桁」のSKUレベルを報告しているのを見たが、需要は巨大で、サプライチェーン全体を維持するほどではなかった。
これは最終的にドミノ効果を生み出し、転売屋がこの状況に乗じて価格を大幅に吊り上げた。
どうやら、これは人気システムインテグレーターであるPowerGPUに影響を与えたようで、そのCEOであるJese Martinez氏はこの状況に不満を示した。
基本的に、RTX 5090は非常に入手困難なGPUであり、我々システムインテグレーターもこれらのGPUを入手するのに苦労しています。発売以来、非常に限られた数量しか入手できず、最初のロットを入手するのに2~3週間かかりました。現在、3月中旬に差し掛かっていますが、実質的に流通から引き抜かれています。
RTX 5090は3,050ドルから3,100ドルの間で販売されています。これらは下位モデルであり、クレイジーなハイエンドGPUではありません。
マルティネスはさらに、RTX 5090のビルド済みシステムの高価格は彼らの責任ではなく、むしろ流通チャネルによって「ぼったくられた」のだと言う。
これは確かに、既存のサプライチェーンにおける興味深い状況だ。
これは、NVIDIAのRTX 5000の発売、特にGeForce RTX 5090のようなハイエンドモデルの発売がいかに大きな混乱であるかを示している。
サプライチェーンにより独占的にアクセスできるシステムインテグレーターがこのようなハードルに直面していることを考えると、一般消費者の心情を想像してみてほしい。
もちろん、PowerGPUのような企業は、NVIDIAのメインストリームのパートナーほど親密ではありませんが、それにしても、状況が全く良くないことは明らかです。
チーム・グリーンは、在庫レベルを引き上げるというコミットメントを繰り返しているが、それには確かに時間がかかるだろう。
また、GeForce RTX 5060のようなSKUのリリースが目前に迫っていることを考えると、NVIDIAは競争力を得るために、より注力していることだろう。
今のところ、読者は新しいRTX Blackwell GPUを、特に天文学的な価格で表示されている場合は避けると予想される。
供給状況は時間の経過とともにいずれ改善するだろうが、これには数週間から数カ月かかる可能性もある。
解説:
さようならGeforce、永遠なれBlackwell。
Blackwellは販売されてからどのモデルも手に入らない状態が続いていますが、今度はBTOのシステムインテグレーターですらも定価では手に入らずに転売価格での入手を余儀なくされているそうです。
おそらく流通の段階でどこかが転売屋に横流ししているか、自身が転売屋に華麗に変身しているのでしょう。
解決策は供給を増やすくらいしかなく、何度も書いていますが、PCパーツというのは今日発注したら明日やってくるようなものではないので、改善するのに数週間から半年くらいはかかるかもしれません。
一般のゲーマーはそのあと
システムインテグレーターとはBTOなどの業者ですが、もはや業者レベルでもまともな価格で仕入れることができないようです。
立場が弱い一般のゲーマーなど無視される世界でしょう。
これで、リテール向けゲーミングGPUとしてのBlakwellの役割は完全に崩壊したといってもよいでしょう。
では、一般のゲーマーは何を買えばよいのでしょう。
それはズバリAMDのRadeonです。
何か石が飛んできそうな話の展開ですが、これは事実だと思います。
別にわたくしがAMDファンだから言っているわけではなく、NVIDIAのライバルとして長年市場でしのぎを削ってきたGPUメーカーといえばAMDであり、Radeonというブランドです。
ここに異論をはさむ方はいないと思います。
Intelも近年急速に力をつけていますが、AMDやNVIDIAに匹敵する製品は次世代かその次くらいの製品になるでしょう。
私が傾倒しているローカル画像生成AIの分野でも最近ようやくIntel GPUのPytorchのWindows版がビルドされるようになりました。
急速に状況は良くなっているものの、ハードウェアの性能や完成度といったところを見ると今一歩及ばないという印象です。
みなさん知っての通り、ゲーミング単体GPUは2年に一度の更新になります。
もし次の更新がいつも通りの2026年の6-9月ごろになるのであれば、Blackwellは12-18か月程度の異例なまでに寿命の短い世代ということになろうかと思います。
あなたはどのくらい待てますか?
いつ来るかわからないBlackwellを待つより、次回出荷分のRX9070XTを買った方が幸せになれると思います。
買うならこちらも早めに買わないと価格に理不尽な上乗せをされたり、入手性が極端に悪くなったりする可能性は大です。
これを見てるNVIDIA党のあなた、たまにはRadeonを購入してみてもよいのではないでしょうか?
別にGeforceをdisるつもりはありませんが、どんなに欲しくても手に入らなかったら意味はないです。
もちろんこの世界のスタンダードはGeforceであることは理解したうえで言っています。
それでも待たれる方はこの世代はスキップする覚悟で待った方が良いと思います。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。