格安のノートパソコン用チップとしては最適だろう。
AMDは(VideoCardzによれば)、来月開催されるCES 2025で、格安モデルのKrackan PointとフラッグシップモデルのStrix Haloを発表する見込みだ。
以前のリークに加え、少なくともCPU部門では、別のKrackan Point APUがGeekbenchに登場し、インテルのLunar Lake Core Ultra 7 258Vと競合している。
リークされたベンチマークには、OPNコード 「100-000000713-40_Y 」のKrackan Pointエンジニアリング・サンプルが掲載されており、おそらくRyzen AI 7 350と思われる。
このAPUは、エイサーが来年発売を予定しているSwift Go 16ラップトップに搭載されていることが確認されている。
このCPUは8コアを搭載し、4つのZen 5コアと4つのZen 5cコアの2つのクラスターに分かれており、基本周波数が2GHz、最大周波数が5.05GHzとなっている。
AMDの他のオクタコアAPUと同様に、Ryzen AI 7 350は16MBのL3キャッシュと8MBのL2キャッシュを搭載している。
Ryzen AI 7 350のシングルコアのスコアは2677、マルチコアのスコアは11742で、Core Ultra 7 258Vを抑えてLunar Lakeの領域に入った。
Strix Pointには若干の差で負けるが、後者の方がコアとスレッドが50%多く、電力エンベロープも大きい。
Hawk Pointと比較すると、Ryzen AI 7 350はシングルコア性能では5%速いが、マルチコアでは驚くほど負けている。
CPU | コードネーム | シングルコア | マルチコア |
Ryzen AI 7 350 | Krackan Point | 2,677 | 11,742 |
Ryzen AI 9 HX 370 | Strix Point | 2,887 | 15,244 |
Ryzen 7 8840H | Hawk Point | 2,540 | 12,532 |
Core Ultra 7 258V | Lunar Lake | 2,669 | 11,075 |
Krackan Point(略称:KRK)は、Ryzen AI 300の名称でAMDのStrix Point APUに代わるコスト効率に優れたAPUである。
これらのAPUは、最大8コアのハイブリッド構成(Zen 5×4+Zen 5c×4)で、最大16MBのL3キャッシュを搭載すると噂されている。iGPU(統合GPU)ソリューションは、Strix Pointの16 CUからわずか8基のRDNA 3.5 Compute Units(Radeon 880M)に減少する。
各コアタイプに個別のリングバスとL3キャッシュを搭載するデュアルCCXレイアウトの可能性についても議論されていますが、まだ確認されていません。
Lunar Lakeとの競争は厳しいだろうが、Krackan Pointは一般的にメインストリーム・セグメントをターゲットにしており、Copilot+ラップトップは799ドルからになるという噂もある。
我々の徹底的なテストによれば、Arc 140V(Lunar Lake)はRadeon 890M(Strix Point)よりも速い成績を勝ち取った。
解説:
Strix Pointは非常に高性能なAPUでしたが、安価ではありませんでした。
Krackan Pointは安価という従来のAPUの特徴をそのまま持っているAPUになるようです。
CPUは4+4、GPUは8CU512SPとなるようです。
Strix pointが4+8、GPUが16CU1024SPであることを考えるとかなり控えめなスペックになっています。
ベンチマークを見るとCPUの性能をぴったりlunarlakeに合わせてきているといった感じですね。
肝心のGPUの性能に関してはちょっと前のリークでは12CU768SPということになっていましたが8CU512SPで確定のようですね。
16CU1024SPのStrixPointよりCore Ultra 258VのiGPUの方が高性能ということですから、GPU性能はCore Ultraより下だと思います。
しかし、その分コスト的な面で優位性を出すのでしょう。
iGPU性能はメモリがボトルネックになるのでおそらく512SPと1024SPで2倍も差はつかないと思います。
CPU部分に関してはAPUはすっかりハイブリッドが標準になってしまいました。
デスクトップとは対照的です。
AMDはintelのようにハイブリッドを高性能化には使わずに省電力にのみ活用するようですね。
AMDの今の方針はIntelに比べて劣っているように見えますが、intelのように過剰に複雑な仕組みをとらないということが今のところプラスに働いているように思います。
価格の面では約800ドルとかなり頑張った価格になるようです。
日本円だと120,000円程度からですね。
もっと為替レートが円高ならば10万以下ということになるのでしょうがなかなか厳しい情勢です。
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