新ハードウェアをフルに活用したPlayStation 6用ゲームがリリースされるまでには、しばらく時間がかかりそうだ。
週刊ポッドキャストの最新エピソードで、Digital Foundryの技術専門家はソニーの次世代機についてコメントし、このシステムが何を提供するにしても、PlayStation 5でもゲームがリリースされるクロスジェネレーション期間が非常に長く続くため、そのハードウェアを最大限に活用したゲームが登場するまでには時間がかかるだろうと強調した。
次のクロスジェネレーション期間の長さは、ソフトウェアの製造コストと、パブリッシャーがそうした投資から期待するリターンによって引き起こされる。
1億ドル以上かかるトリプルA級ゲームを、初年度にアーリーアダプター向けに120万本リリースしても意味がない。
今週のポッドキャストのエピソードで、Digital FoundryはPlayStation 6のハードウェアについてもコメントし、何かを確信するには時期尚早だが、コンソールはAI機能を全面的に採用する可能性が高いと繰り返した。
AIを搭載したPlayStation Spectral Super Resolutionアップスケーラーを搭載したPlayStation 5 Proは、開発者がAI機能に慣れるためにリリースされた可能性が高く、次世代システムで主流になる可能性が高い。
PS5 ProがベースモデルよりもGPUの改良が限定的であることを考慮すると、PS4 ProがベースPS4よりもGPUの改良が限定的であることを考慮すると、合理的なコストでより良いビジュアルとパフォーマンスを提供するために単純にGPUサイズを大きくする時代は終わったようだ。
今のところ、プレイステーション6については、再びAMDが搭載されるということ以外、何もわかっていない。インテルもこのゲーム機の設計に入札したが、2022年に価格が決まらずAMDに敗れた。
解説:
3-4年後に発売が予定されているというPS6のゲーム開発についての話が出ています。
すでにリークが出ていますが、PS6はSoCにAMDが採用されることが決定しているといわれており、周辺部材の調達にすでに入っているとされています。
PS6のゲーム開発に関してゲームの技術研究者からの興味深いコメントがあります。
PS6の性能をフルに生かしたゲームは莫大な開発費がかかり、PS6発売直後に販売するのは難しいとのことです。
PS5世代ですでに言われてきたことですが、現行世代機でもAAAタイトルのゲーム開発費はどんどん膨らんでおり、少し前で300億円、爆死ゲームで有名なコンコードは600億円近い開発費がかかったといわれています。
どんどん貧しくなっている日本にいるとあまり実感がわかないと思いますが、Switchが好調な日本市場と比較して、グローバル市場ではすでに41%も本体売り上げがダウンしており、据え置きやゲーミングPCのAAAタイトルは依然好調です。
海外では最新のCG技術を使った大型タイトルに一定数の需要があります。
そのため、やはり性能が重視されるということになります。
しかし、最新のCG技術を使ったゲームは莫大な開発費がかかり、今後はハードを引っ張るロンチタイトルとしてラインナップするのが難しくなるだろうとのこと。
出来たとしてもゲーミングPCとのマルチタイトルになると思います。
私は据え置きゲーム機のビジネスモデルはすでに崩壊していると考えています。
- 世界的な転売屋の跳梁によるメーカー希望小売価格による圧倒的に割安感のある大量販売が難しくなった
- AAAゲームの開発に莫大な開発費がかかり、発売直後の普及していない段階でのキラータイトルの投入が難しくなった。
- タダでさえ売れるかどうか未知数なゲームに対してポリコレ・DEI要素がユーザーの反感、不信感を煽って期待通りの売り上げを上げるのが難しくなった
これらの理由が据え置きゲーム機のビジネスモデルを崩壊されていると考えています。
最近のPS5Proなどは日本円で119,980円がメーカー希望小売価格でついており、すでに玩具というカテゴリーに入れるのは抵抗がある価格になっています。
発売時の価格で比べてみると
PS4Pro・・・44,980円(税別)
PS5・・・49,980円(税別)
であり、
PS5Pro・・・109,073円(税別)
これをPS4ProとPS5の価格差から逆算すると
PS6予想・・・・133,298円(税別)
PS6予想・・・・146,628円(税込)
となります。
ここまで来るともうゲーミングPCを購入した方がマシなレベルであり、ゲーム機の存在意義があるのかなと思います。
ソニーの社長によるともう価格を下げるのは難しいと言っていますので、ハードの面でももうゲーム機ビジネスは曲がり角に来ていると思います。
「税込みで146,600円のゲーム機ってもうゲーム機じゃなくてゲーミングPCの一種じゃね?」といわれても誰も否定できないでしょう。
PS5も値上げ以降、売り上げが7割ダウンし、まったく売れなくなってしまいました。
こうした状況を見ると、もう据え置きのゲーム機のビジネスは崩壊しているといっても過言ではないでしょう。
開発費の(比較的)かからない安価なゲームを楽しむならば、持ち歩けるSwitch2でも十分です。