NVIDIAのBlackwell AIポートフォリオは今後12ヶ月間完売。
NVIDIAのBlackwell AI GPUアーキテクチャは 「AI弱気 」シナリオに衝撃を与えると言われ、Team Greenは推論市場にも参入しようとしている
NVIDIAは、Blackwell世代が同社の歴史の中で最も成功した製品になると言っても間違いではない。
Blackwellによってもたらされた能力とコンピューティングパワーによって、このアーキテクチャはMicrosoft、Meta、Oracle、OpenAIといった主要な市場プレイヤーの注目を集めることに成功し、現在、Morgan Stanley(Barrons経由)は、Team Greenが2025年に向けてBlackwell製品の供給を完売し、大規模な需給ボトルネックを生み出していると主張している。
モルガン・スタンレーのアナリスト、ジョセフ・ムーアは、エヌビディアのジェンセン・フアンCEOとコレット・クレスCFOとの会談で、AIは長期的な投資対象であり、将来に向けて持続的な成長を遂げるテクノロジーであると分析した。
モルガン・スタンレーは、NVIDIAの株価評価を引き上げただけでなく、Blackwellが今後の同社の成長において重要な役割を果たすとみている。
Blackwellの新規注文は、12ヶ月先まで予約で埋まっているため、来年後半に出荷される。
- モルガン・スタンレーのジョセフ・ムーア
Blackwellに関する報道は実に衝撃的であり、NVIDIAのBlackwell製品がメインストリーム市場に登場すれば、業界が多大な恩恵を受けることは間違いない。
これまで我々が見てきた数字に基づくと、Blackwellの需要と期待は、Hopper世代と比較した場合、比類のないものであり、NVIDIAのHopperアーキテクチャが最初にAIハイプを煽り、NVIDIAを1兆ドルクラブに導いたことに注意することが重要である、
NVIDIAは、生のコンピューティング・パワーだけでなく、最近OpenAIのo1のような「推論AIモデル」の登場によって大きな成長を遂げた推論市場にも焦点を移していると言われている。
つまり、チーム・グリーンは推論機能に注力するようになったということだ。推論に早くから注力していたことから、当初はインテルが独占すると言われていた分野だが、チーム・ブルーは今のところどこにもいないようだ。
Blackwellの要求は、NVIDIAの株価にも同様の傾向を反映するのだろうか。
まあ、それを決めるのはこれからだが、AIは今や、単に投資機会として捉えるよりも、もっと幅広い産業へと進化しており、NVIDIAはその先駆けとなっているようだ。
解説:
NVIDIAのBlackwellが今後12か月間にわたって完売
ものすごい話ですね。
Hopperの出荷が10か月先から3か月先になったと今年の初めあたりに言われていましたが、新製品であるBlackwellはまた12か月先まで完売になってしまいました。
作っても作ってもまだ足りないという何とも景気の良い話です。
Blackwellの年内出荷分はopenAIや名うてのグローバル大手テック企業がジェンセンCEOに頭を下げてプレゼンしてお金を積み上げ「お願いしますから売ってください」とお願いして売ってもらっている状態です。
NVIDIAのバックオーダーが積みあがった後はAMDのMI300シリーズやIntelのGaudi3のビジネスチャンスということになります。
特にGaudi2は全く売れていませんが、Gaudi3+OneAPIは市場で一定の存在感を示すことができるのかどうか注目です。
今のところ、AMDのMI300+ROCmの方が圧倒的に売れています。
次世代の製品ではどうなるでしょうか。
AIはNVIDIAの横綱相撲が当面続くでしょう。
最近になって、AIの投資はもう終わりというネガティブなニュースがちらほらと出てきましたが、まったくそんなことを感じさせないニュースです。
AIのトレンドは当面続きます。