海外のサイトで第9世代のCore i9 9900K/i7 9700Kのプリオーダーが開始されました。
価格は21%の物品税込で約833ユーロです。
本体のみだとCore i9 9900Kが683ユーロ、Core i7 9700Kが539ユーロです。
Core i9 9900Kの物品税込の値段を日本円に直すとこの記事を書いてる時点のが1ユーロ約130円ですので、108,290円
物品税を無にして、日本の8%の消費税込みの値段がCore i9 9900Kで95,893円、Core i7 9700Kで75,676円となります。
現物が入ってきたら返金するか何かするんでしょうか。
いくら何でもこれは高すぎると思います。
過去にもさんざんお知らせしてきましたが、一応、下のようなスペックになっています。
製品名 | 製造プロセス | Cores / Threads | Base Clock | Boost Clock | Cache | TDP | Price |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9-9900K | 14nm++ | 8 / 16 | 3.6 GHz | 5.0 GHz (1/2 Core) 4.8 GHz (4 Core) 4.7 GHz (6/8 Core) | 16 MB | 95W | 500 USD |
Core i7-9700K | 14nm++ | 8 / 8 | 3.6 GHz | 4.9 GHz (1 Core) 4.8 GHz (2 Core) 4.7 GHz (4 Core) 4.6 GHz (6/8 Core) | 12 MB | 95W | 350-400 USD |
Core i5-9600K | 14nm++ | 6 / 6 | 3.7 GHz | 4.6 GHz (1 Core) 4.5 GHz (2 Core) 4.4 GHz (4 Core) 4.3 GHz (6 Core) | 9 MB | 95W | ~270 USD |
Core i5-9600 | 14nm++ | 6 / 6 | 3.1 GHz | 4.5 GHz | 9 MB | 65W | 不明 |
Core i5-9500 | 14nm++ | 6 / 6 | 3.0 GHz | 4.3 GHz | 9 MB | 65W | 不明 |
Core i5-9400 | 14nm++ | 6 / 6 | 2.9 GHz | 4.1 GHz | 9 MB | 65W | 不明 |
Core i5-9400T | 14nm++ | 6 / 6 | 1.8 GHz | 3.4 GHz | 9 MB | 35W | 不明 |
Core i3-9100 | 14nm++ | 4 / 4 | 3.7 GHz | N/A | 6 MB | 65W | 不明 |
Core i3-9000 | 14nm++ | 4 / 4 | 3.7 GHz | N/A | 6 MB | 65W | 不明 |
Core i3-9000T | 14nm++ | 4 / 4 | 3.2 GHz | N/A | 6 MB | 35W | 不明 |
最近噂に上がった予定価格は一番上位のCore i9 9900Kでも500USDほどといわれていますので、1ドル110円で計算すると55,000円です。
今までの情報より若干上がりました。それでも450USDから500USDですので、10万円近くになるプリオーダーの情報と比較するとかなり安価です。
多少価格は上がりますが、後述するOC耐性を計算に入れるとこんなものなのではないかと思います。
Core i7 9700Kのオーバークロック耐性
第9世代はヒートスプレッダの中に入っている充填剤がそれまでの熱伝導グリスではなくソルダリング(=ハンダのこと。コストが高いが熱伝導性がよく、冷却性能が高い)に変更になると言われています。
その証明となるようなCore i7 9700Kのオーバークロック耐性に関する面白い画像が出回っています。
※ クリックで拡大します。
これによると各コアとも5.5GHzまで回っています。ちなみに水冷だそうです。
intelとAMDの競争の影響がこんなところにも出てきています。
GPUと比較してかなり割安感の高くなっているCPUですが、やはりギリギリしのぎを削りあうライバルがいて健全な(あくまでも健全な)競争状態になっている方が市場も活性化しますし、市場が活性化すれば人も集まってきますし、よいことづくめです。
GPUはnVidiaが一強状態でほとんど言い値で販売しているような状態ですが、それとは逆にCPUの方はなかなか面白いギリギリのバトルが展開されています。
次世代Geforce RTX 2000シリーズ登場のニュースですっかり印象が薄くなってしまった感のある第9世代Core iシリーズですが、順調に進化しているようです。
巷ではRyzenが大人気ですが、ゲーム用途として考えるとやはりintelが鉄板だと思います。
8コア版Core i9は待ってでも買うべきか?
これは明らかにノーです。
現世代のCore i7 8700Kがそれなりに優秀なこと、BIOSを更新すれば現行のマザーボードでも第9世代のCore iシリーズが使えることもあって、その気になればさほどの追加費用を払う必要もなく入手することが出来るでしょう。
多少の性能差が存在したとしても気にする必要はありません。
製造プロセスも特に変わってませんし、intelの製造プロセス14nm++は安定していますので、品薄になることもほとんど考えられません。
ここに資金をつぎ込むならば、現行のCore i7 8700KにしてGeforce RTX 2080なりGeforce RTX 2080 Tiに資金をつぎ込むなりしたほうがゲーミングPCとしては満足度が高くなるでしょう。
何よりGeforce RTX 2000シリーズは価格が上がっておりますので、入手するのもなかなか大変です。
というわけでGeforce RTX 2000シリーズを待っている方はBTOにGeforce RTX 2000シリーズが入ったら特にCore i9 9900Kを待たずに買っても問題ありません。
OC耐性は上がっているようですが、ターボ/ベースクロックが大幅に上昇しているということも特になく、8コアじゃなければどうしても嫌という人以外は待つ必要はありません。
現行のCore i7 8700Kもしくは8086Kでもなんら困ることはないでしょう。
既に発売されている8コア製品で考えれば上級者の方は絶対性能ではかなり劣りますが、その分価格が安いRyzen7 2700Xの方が満足度が高いと思います。
あまりゲーム向きではないのがたまに傷ですが、AMDのプラットフォームSocketAM4は次の世代のRyzenも使える可能性が高いので、次世代にモデルチェンジしても使える可能性がかなり高いです。
手軽にアップグレードできることを考えると性能が劣っていてもRyzen7 2700Xの方がお得感が高いでしょう。
ただし、Ryzenの特性を理解できる上級者の方のみですが。
選択肢が他にもあるという安心感はやはり大きいです。
ソース:Videocardz.com - Intel Core i9-9900K and i7-9700K available for preorder
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