今回は海外の投稿でまたしても面白い記事がありましたので、私の意見を交えながら紹介します。
RTX2080TiとRTX2080は既に発表され、世界中の知るところとなりました。
これらのGPUは他の追随を許さない商品であり、非常に高価なプライスタグがつけられています。
しかし、苦労して手に入れたお金をこれらのRTXという高価な玩具に本当につぎ込む価値があるのかどうかは誰もが気になるところでしょう。
nVidiaはRTX2080Tiと2080、2070はPascalの6倍の性能があると主張しています。
これは本質的にも技術的にも理論的にも真実です。
実際にTuringアーキテクチャーのGPUはnVidiaの社内レイトレーシング技術であるRTXを使用した場合、Pascalの6倍高速です。
全てのゲームがRTXに対応しているわけではありません。
実際に従来の技術で比較するとPascalより約50%高速です(※ シェーディングの性能が50%高速化したことを指している物と思われる)
貴方が数学的な計算するならば、実際にTuringを所有するための金銭的な価値はPascalと比較すると+50%であることが理解できるでしょう。
しかし、実際にRTX2080Ti Founder's EditionはGTX1080Tiの約二倍の金額を支払わねばなりません。
※ 海外では日本の様に、通称「ASK税」(代理店が上乗せする手数料)がないことと、価格の下落がダイレクトに来ているようですのでこのくらいの価格差になってしまうようです。
これは、RTX 2080 FEに対するGTX 1080、RTX 2070 FEに対するGTX 1070でも全く同じ状況です。
貴方は性能を50%上げるために2倍の価格を支払わなくてはなりません。
貴方がFounder's Editionをほぼメーカー小売り希望価格で手に入れることが出来たとしてもです。
しかし、メーカー小売り希望価格でRTX2000シリーズのカードを見つけることはできませんでした。
貴方はこの巨額なプレミアムを素直に支払う気になれるでしょうか?
nVidiaがRTX対応を発表した以下の11のゲームをプレイしたいと思うなら、レイトレーシングによって光や影の表現を大幅に改善することが出来ます。
RTXはPascal上で実行するには負荷がかかりすぎるためnVidiaはTuringのセールスポイントとしてこれを売りにしようとしています。
– Assetto Corsa Competizione
– Atomic Heart
– Battlefield V
– Control
– Enlisted
– Justice
– JX3
– MechWarrior 5: Mercenaries
– Metro Exodus
– ProjectDH
– Shadow of the Tomb Raider
Turingのジレンマ
RTXレイトレーシング技術はTuringで実行するにはあまりにも重すぎます。
この機能をオンにしたShadow of the Tomb Raiderでは1080p(1920X1080)で平均40FPSでした。
Metro Exodus開発者は、RTXレイトレーシングのために1080p 60 fpsをターゲットにする予定であると述べています。
同様に、Battlefield Vのプロデューサーは、レイトレーシングについての興奮を表明しましたが、テクノロジがまだ標準になるまでにはあと一世代の進化か二つのGPUが必要になるだろうと述べました。
Turingのセールスポイントであるレイトレーシングの世界に足を踏み入れるだけで高額な入場料を支払う必要がありますが、それを十分に体験するにはさらにかなりのプレミアを支払わなくてはなりません。
GPUに1000ドル以上費やしているようなユーザーは間違いなく4KやWQHD(2560X1440)のハイリフレッシュレートモニター(144Hzなどのモニター)を使っているでしょうが、彼らはその犠牲を払うことが出来るでしょうか?とても疑問です。
レイトレーシングのために二倍の料金を支払って、1920X1080の60FPSで再生することになります。
RTX2000シリーズにその価値はあるでしょうか?これがTuringのジレンマです。
以上です。翻訳はちょっと怪しいことはお断りしておきます。
まあ、何というかポジショントークっぽい記事ですね。
日本は旧GPUも新GPUにも代理店の手数料が上乗せされますので、この法則は綺麗に当てはまりません。
逆に言うと、海外は安くていいなあと思います。
うがった見方をすればこの記事はGTX1000シリーズの在庫を処分するためのポジショントークの様にも見えます。
私は旧モデルには価値はないというのが基本的なスタンスです。
日本は代理店税がかかるので価格の下落もあまりありませんし、これからGPUを求められる方は素直にRTX2000シリーズを求められた方がよろしいかと思います。
まあ、一時期は平均12万円ほどしていたGTX1080Tiも10万を切る値段で出始めています。
GTX1080Tiの海外での価格は699ドルですので、1ドル100円くらいの感覚のアメリカからすると約7万程度です。
そこから考えると約10万円のRTX2080Tiはかなり高いということなのでしょう。
日本ではいくらになるんでしょうか。GTX1080Tiの699ドルが現在10万円ですので、1000ドルのRTX2080Tiはおそらく発売直後のお祭り状態が落ち着けば、最安値で16万前後だと思います。
※ 但し発売直後のプレミアム状態とかメーカーのOC品はこの限りではありません。ちなみにFounder's Editionは1199ドルです。モデル末期のGTX1080Tiが10万円、いちばん高かった時は12万円です。120,000/699=171円くらいですが、マイニング需要がなくなってそれよりは少しは安くなるとして1ドル160円として計算すると999ドルならば約16万円になります。1,199ドルのFounder's Edtitionの初値は恐らく20万円越えすると思います。
それだけの価値があるかどうかはよく考えましょうということです。
またマイニング需要が一段落して去年までの様にバカみたいにGPUが売れていくという状況も考えられませんので、価格が落ち着くまで待つのも一つの考え方でしょう。
私の見解はRTX2000シリーズはGTX1000シリーズと比較すると同程度の性能で消費電力が落とすことが出来るのと、同グレードでは確実に性能が上がっているので、やはり旧製品には価値がないというのが基本的な考え方です。
PCの世界では新しいものを否定したら待っているのは閉じていく世界だけです。
ただし、上の記事は言ってることは事実です。
RTX(レイトレーシング)を使ったゲームはかなり重いと言われており、4Kで60FPS、WQHDで144FPS出すのはSLiでも組まない限り難しいと言わざるを得ません。
まさに次世代の技術と言ってもよいでしょうね。
記事中にもある通り、グラフィックデザイナーたちはレイトレーシングが使えるようになったことを歓迎しています。
しかし、RTXを使ったゲームがが快適に遊べるのはTuringの次の世代になるでしょう。
追記:RTX2080の国内予約が開始されたようです。
PCWatch - MSIのGeForce RTX 2080、税別119,800円で9月20日に発売
「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」が119,800円、
「GeForce RTX 2080 GAMING X TRIO」が124,800円、
「GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO」が174,800円。
だそうです。
当サイトでは発売日にゲットしてレビューとかは無理です(笑