AMDの次世代CPU「Medusa "Ryzen Client"」は、全く新しいZen 6プロセッサーとRDNA 5統合GPUコアを搭載すると報じられている。
AMDの次世代CPU「Medusa "Ryzen Client"」にはZen 6 CPUとRDNA 5 GPUの融合が期待される
この情報は、AMDの次世代クライアント向けRyzen CPUのコードネームである「Medusa」は、2つの全く新しいコア・アーキテクチャを採用する予定だと@Olrak_29氏が語ったものだ。
CPU側には次世代Zen 6コア・アーキテクチャが採用され、グラフィックス側にはRDNA 5統合GPUアーキテクチャが採用されるという。
今回の新事実は、今年後半に発売が予定されているAMDのCPU「Zen 5 "Nirvana"」と「Zen 5C "Prometheus"」の量産開始を前に明らかになったものだ。
Memes aside, Medusa has RDNA 5 iGPU, skipping RDNA 4 https://t.co/NBgY6tUenR
— Everest (@Olrak29_) February 19, 2024
AMDの次世代GPU「Zen 6」と「RDNA 5」のアーキテクチャについては、「Zen 5」と「RDNA 4」の発表がまだなのでほとんどわかっていないが、最近の情報によると、「Zen 6」は「Zen 5」よりもアーキテクチャが大幅にアップグレードされるようだ。
それに加えて、CPU自体も新しいパッケージレイアウトになり、2.5Dインターコネクトによって帯域幅が大幅に向上するため、現在のラインナップで一般的なCCD/IODインターコネクトとレイテンシのボトルネックが解消されることになる。
これまでの報道から、Zen 6コアのコードネームは「Morpheus」で、2nmプロセス技術を活用する可能性が高いことがわかっている。
一方、RDNA 5は、RDNA 4が主にメインストリームとハイエンドのゲーミングセグメントに焦点を当てているのに対し、エンスージアスト市場におけるレッドチームの復帰となる。
以前の報道では、RDNA 4は、現在Radeon RX 7900シリーズなどが独占しているトップ・エンスージアスト・セグメントには投入されないと示唆されていた。
RDNA 4のSKUラインナップは、様々なハイエンド・ダイ構成を落とし、現在はトーンダウンしたチップ設計に焦点を当てていると噂されている。
以下は、AMDのRyzenクライアント「Medusa」ファミリーに期待される機能である:
Zen 6 CPUアーキテクチャ(予想2nm)
- Morpheus CPUコアの利用
- RDNA 5 GPUアーキテクチャ(統合)
- 2.5Dチップインターコネクト(CCD/IOD用)
- 発売時期は2025年後半~2026年前半頃
AMD Medusa「Ryzenクライアント」CPUの発売はまだ数年先である。
2025年後半から2026年半ば頃に発表されると予想されるが、それまでにAMDがデスクトップ向けのAM5プラットフォームを堅持するかどうかが注目される。
AMDはAM5について2025年以上の計画をコミットしており、Medusaは同プラットフォーム向けの最後のRyzenクライアントCPUのリリースになるかもしれないが、より優れたI/O機能に移行する必要性に応じて、寿命を延ばしたり縮めたりすることができる。
AMD Zen CPU / APUロードマップ:
Zen アーキテクチャー | Zen 6 | Zen 5 (C) | Zen 4 (C) | Zen 3+ | Zen 3 | Zen 2 | Zen+ | Zen 1 |
コア コードネーム | Morpheus | Nirvana (Zen 5) Prometheus (Zen 5C) | Persphone (Zen 4) Dionysus (Zen 4C) | Warhol | Cerebrus | Valhalla | Zen+ | Zen |
CCD コードネーム | 不明 | Eldora | Durango | 未確認 | Brekenridge | Aspen Highlands | N/A | N/A |
製造プロセス | 3nm/2nm? | 4nm/3nm | 5nm/4nm | 6nm | 7nm | 7nm | 12nm | 14nm |
サーバー | EPYC Venice (第六世代) | EPYC Turin (第五世代) | EPYC Genoa (第四世代) EPYC Siena (第四世代) EPYC Bergamo (第四世代) | N/A | EPYC Milan (第三世代) | EPYC Rome (第二世代) | N/A | EPYC Naples (第一世代) |
ハイエンド デスクトップ | 未公表 | Ryzen Threadripper 8000 (Shamida Peak) | Ryzen Threadripper 7000 (Storm Peak) | N/A | Ryzen Threadripper 5000 (Chagal) | Ryzen Threadripper 3000 (Castle Peak) | Ryzen Threadripper 2000 (Coflax) | Ryzen Threadripper 1000 (White Haven) |
メインストリーム デスクトップCPU | Ryzen **** (Medusa) | Ryzen 8000 (Granite Ridge) | Ryzen 7000 (Raphael) | Ryzen 6000 (Warhol / Cancelled) | Ryzen 5000 (Vermeer) | Ryzen 3000 (Matisse) | Ryzen 2000 (Pinnacle Ridge) | Ryzen 1000 (Summit Ridge) |
メインストリーム デスクトップ・ モバイルAPU | 未公表 | Ryzen 8000 (Strix Point) Ryzen **** (Krackan Point) | Ryzen 7000 (Phoenix) | Ryzen 6000 (Rembrandt) | Ryzen 5000 (Cezanne) Ryzen 6000 (Barcelo) | Ryzen 4000 (Renoir) Ryzen 5000 (Lucienne) | Ryzen 3000 (Picasso) | Ryzen 2000 (Raven Ridge) |
低電圧モバイル | 未公表 | Ryzen 8000 (Escher) | Ryzen 7000 (Mendocino) | 未公表 | 未公表 | Ryzen 5000 (Van Gogh) Ryzen 6000 (Dragon Crest) | N/A |
ソース:wccftech - AMD Medusa “Ryzen” Client CPUs Reportedly Feature Zen 6 CPU & RDNA 5 Integrated GPU Cores
解説:
Zen6+RDNA5=Medusaの噂が登場
今回のは本当にあくまでも噂です。
でもみんな先の予定は気になるでしょうから、とりあえず見てみましょう。
まず、投入時期が2025年から2026年とありますが、不況によってTSMC2nmの量産は2025年から2026年に延期になっています。
この情報が出たのは延期が発表される前だと思われますので、この噂が当たっていたとしても、登場するのは2026年から2027年ということになります。
一番最初にプロセスを使うのはAppleなどのスマホ勢とIntelやnVIDIAなどの金満会社です。
AMDもMI300A/Xでたっぷり儲けているでしょうから、札束で頬をひっぱたけるくらいになっていたとしても最短で2026年ということになります。
しかし、今までと同じスケジュールであるならば、AppleやIntelの後塵を拝することになるでしょうから、2028年という可能性も残っているということになります。
RDNA4も出てないうちからRDNA5という話が出ているのは驚きです。
MedusaがStrix Haloの後継だとすると、
Strix Halo:RDNA3.5? / 40CU=2560SP=5120演算器
Medusa:RDNA5 / 36WGP=4,608SP=9,360演算器
ということになります。
仕様を見ると完全にStrix Haloの後継ですね。
Strix Haloは2025年といわれていますので、噂の整合性を取るとやはりMedusaは2026年以降ということになります。
Strix Haloの内臓GPUはRX7700XTからRX7600XTの間ということになります。
Medusaもそのくらいの規模のGPUということになるのでしょう。
おそらく、1080pか1440pのゲームをするのにはもう十分な性能になっていると思われます。
あと2-3年で、ミドルレンジGPUは全部消えてなくなる可能性もありますね。
MedusaがRX9700XTからRX9600XTの間くらいと仮定すると、未来のRadeonがどのくらいの仕様になっているのか想像できて面白いです。
今回の話から逆算するとRDNA5のフラッグシップ(RX9900XTX?)は12,000SP程度ということになります。
ちょうど今の倍程度です。
やはりAMDのAPUは見ていて面白いです。