Counter-Strike 2のローンチにより、Steamデッキがトップ10圏外へ
Steamdeckにとっては、クレイジーな乗り物だった。2022年2月のデビュー以来、ValveのLinuxベースのゲームコンソールは、常にベストセラー製品に名を連ねてきた。
発売から83週間経った今、GamingOnLinuxの報告によると、Steam DeckはついにSteamの世界的なベストセラートップ10から外れた。
Valveが発表したSteam Deckの週間トップセラーリストによると、このゲーム機は発売から2023年10月3日までトップ10に入っていたが、ついに11位に後退した。
ちなみに、「カウンターストライク2」は9月27日、Steam Deckの崖っぷちに立たされたタイミングで発売され、チャートのトップに急浮上し、Valveのベストセラー製品となった。
CS2の登場がSteam Deckを早期にトップ10圏外に追いやったことは間違いない。
無料プレイのゲームであるにもかかわらず、Counter-Strike 2は前作と同様、プレイヤーの取引とマイクロトランザクションによってValveに多くの収益をもたらしているようだ。
Steam Deckがトップ10から外れて以来、このゲーム機は15位から11位を行ったり来たりしているが、10月3日にトップ10を抜いて以来、トップ10には戻っていない。
ValveのSteam Deckは、過去1年半に渡り驚異的な躍進を遂げてきた。
覚えていないかもしれないが、Steamdeckは2022年初頭の発売当初、非常識なまでの需要があった。
需要は非常に高く、最初のSteam Deckの予約の一部は数カ月後に満たされた。
公平を期すため、ValveはDeckのリリース前後に部品不足とも戦っていた。
しかし、それでもValveにとっては重要な収益源だった。
携帯ゲーム機市場で競争が激化している今、Steam Deckが携帯ゲーム機ゲーマーの間で支持を失い始めるのは必然だった。
このゲーム機が発売されてから2年が経とうとしている今、Deckに搭載されているVan Gough APUは、最新の携帯ゲーム機に搭載されている最新の携帯ゲーム機用ハードウェアと比べると、少々古くなってきている。
AMDのZ1やZ1 Extremeのような製品は、Steam DecksのAMD APUより2世代新しいCPUハードウェアと、1世代新しいグラフィックハードウェア(Z1 Extremeの場合はより多くのCUを搭載)を提供している。
ソース:Tom's Hardware - Steam Deck Finally Booted From Valve's Top 10 Best Seller List After 1.5 Years
解説:
Steamdeckが発売から1.5年経ってからようやくValveのセールストップ10から外れる
最近になって他社からも携帯ゲーミングPCが発売されるようになり、ようやくSteamdeckの人気にも陰りで見えてきたようです。
Steamdeckは発売後数か月のバックオーダーを抱えるほどの人気が出て、実に大成功を収めたゲーミングPCと言ってもよいでしょう。
パワー志向のゲーミングPC市場において、非力だが携帯性を重視するというコロンブスの卵的な製品でした。
720pの解像度ならAPUでも十分に快適なゲームがプレイできるだけの性能になっているというのも時代なのでしょうね。
Switchの人気に着想を得たことは確実ですが、私はSteamdeckは成功しないと思っていました。
この結果には素直に脱帽です。
AMDの次世代APUはハイブリッドの12コアになり、内蔵のGPUも12CU768SPから16CU1024SPになりますので、これらを搭載した最新の機種がまた発売されるものと思います。
また、16コア+40CU2560SPと言うスーパーAPU、Strix Haloも予定されています。
かなり高価そうなのが残念ですが、こちらが格安で出たらもはやRTX4060クラスのGPUを一掃してしまうくらいのポテンシャルを秘めているかもしれません。
常識的に考えれば10-12万円程度だと思いますが、もし6万円ほどで発売されたら、かなり状況が変わると思います。
来年のCESで発表されるAMDの新型APUはまたゲーミングPCの勢力図を塗り替える可能性を秘めています。
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