数百万ドルと8年以上にわたる作業
新しいRaspberry Pi 5をよく見ると、RP1として知られるRaspberry Pi LTDが開発した社内チップファミリーの最新メンバーが見えます。
この新しいサウスブリッジ・チップは、かなり長い間開発が続けられており、最初の構想から目的を進化させてきた。
2,500万ドルのプロジェクト予算の半分以上を費やしたRP1は、Raspberry Pi 2がリリースされて以来、開発が続けられてきた。
現在、RP1はGPIOやUSBインターフェース、ギガビット・イーサネット・コントローラー、MIPIトランシーバーなど、非常に多くの重要なタスクを担っている。
これらの機能をメインプロセッサーから切り離すことで、最終的には、サポートするさまざまなインターフェースのパフォーマンスが全面的に高速化された。
ネットワーク速度の高速化、USB転送速度の向上、さらにはmicroSDサポートの強化が期待できます。
このチップは、新しいPCIeサポートを最大限に活用する機会でもある。
このポートを使えば、ユーザーはストレージや機械学習用のTPUデバイス、イーサネット・ブリッジなどを追加できる。
Raspberry Piのウェブサイトには、RP1チップの詳細なスペックとストーリーが掲載されている。
その中で、Pi 5に接続されたクールなブレイクアウトボードが紹介されている。
このボードは購入できるものではなく、製品として意図されたものでもない。
むしろこのボードは、Raspberry Pi Foundationのエンジニアが新しいRP1を探求し、テストするために使用する開発ツールなのだ。
開発ボードはPCIeベースの大型カードで、オシロスコープ/マルチメーター用の複数のポート、シリアルコネクター、イーサネット、複数のUSBポートを備えている。ボード上にはさらにGPIOヘッダーもある。
開発ボードはオンボードのPCIeインターフェース経由で開発用Raspberry Pi 5に接続する。
開発用Raspberry Pi 5には、Raspberry Piのエンジニアが長年手がけてきたクラシックな "パックマン "のシルクスクリーンが施されている。
最新のRaspberry Piを構成するスペックについて詳しく知りたい方は、Raspberry Pi 5のレビューをご覧ください。
また、新しいRP1チップについて詳しく知りたい方は、James Adamsのインタビューをぜひご覧ください。
10月24日放送の「The Pi Cast」にもアダムスをゲストにお迎えします。
ソース:Tom's Hardware - Raspberry Pi 5 Team Talk RP1 In-House Chip Development
解説:
シングルボードコンピューターのゲームチェンジャーRaspberry PI5の話題
正確にはRaspberry PI5のI/Oを司るRP1と言うチップの話なのですが、Raspberry PI5自体を取り上げてなかったのでここで一気にRaspberry PI5の凄さを語ってみたいと思います。
その前に、RP1とはRaspberry PI5にPCI Express2.0x1、GPIOやUSBインターフェース、ギガビット・イーサネット・コントローラー、MIPIトランシーバーを機能の提供しているチップのことです。
※ PCユーザーにはなじみがないと思うので付け加えておくと、MIPIとはカメラのインターフェイスのことです。
I/Oが強化されるということはその転送速度に耐えうる性能が強化されたということです。
PCユーザーにも具体的にその凄さがわかるように比較してみましょう。
比較は
- Raspberry PI4(2019/6/24)
- Raspberry PI5
- Pentium Silver N5030(2022/11ギガスクールPC搭載CPU)
- Celeron N4020(2022/11ギガスクールPC搭載CPU)
- Pentium J5040(2019/Q4)
- Intel N100(最新Atom系CPU
主なAtom系CPUと比較しています。
そのうちPentium Silver N5030、Celeron N4020は悪名高いギガスクール用PCに搭載されているCPUです。
企業批判が目的ではありませんので、特に具体的な企業名は挙げません。
あまりの低性能ぶりに驚いた方もいるのではないでしょうか。
Celeron N4020などはRaspberry Pi5はおろか、Raspberry Pi4にも劣るとも勝らない性能になっています。
これを未来を担う子供たちに使わせるのは一種の犯罪行為だと思います。(苦笑。
Pentium J5040はN100の一つ前のAtomです。
結果は見ての通り、負けているのは最新のAtom系CPUであるIntel N100に対してだけです。
N100はAlderlakeのEコアですが、中身はほとんどSkylakeと言われています。
Raspberry PI5がどれほど高性能になったのか理解していただけると思います。
Raspberry PI5は4/8GBのメモリ搭載版で8GB版でもギリギリ1万円台におさまるくらいだと思いますので、いかにコスパが高いのかわかるのではないでしょうか。
Raspberry PIの価格を見た後ではもはや普通の低価格帯のPCなどバカらしくて買えないです。
このスペックを見て私は速攻購入することに決めました。
残念ながら発表されただけでまだ発売されていません。
シングルボードコンピューターって馴染みが無いと思いますが、OSをインストールする手順に少し癖がありますし、Windowsを使うのはかなり苦労すると思いますが、Linuxなら比較的簡単に普通にパソコンとしても使えますので、ゲームチェンジャーになり得るシングルボードコンピューターです。
もうWEB閲覧やYoutubeくらいならパソコンは要らないかもしれませんね。
Raspberry PI4まではシングルボードコンピューター過ぎませんでしたが、Raspberry PI5からは性能的には普通のパソコンと同等になったと理解してもらって構わないです。