AMD RDNA4 MCM、すでにキャンセルされた可能性のある複雑な設計
AMDがGPUのキャンセルを余儀なくされた理由を、概念的なレンダリングと図で説明している。
AMDはNavi 4X GPUの展開に修正を加えなければならず、最新鋭チップのキャンセルさえ検討しなければならない可能性がある。
これらの主張は現時点では単なる憶測に過ぎないが、AMDは反論の手段を講じていない。
同社は通常、ロードマップや実質的でないプレゼンテーションについて議論しない限り、今後の設計について口を閉ざしている。
AMDがRDNA3アーキテクチャに基づくRadeon RX 7000シリーズを発表する過程にあるとはいえ、憶測はさらに広がっている。
最近、Navi 4Cのダイ・ダイアグラムのリーク画像が公開され、この複雑な設計が近い将来実現不可能になる可能性があることが明らかになった。
creper9000によって共有された最近のビジュアルレンダリングは、Olrak29の図に由来する。
どちらのソースも完全な図やGPUにアクセスしたことがないため、これらのビジュアルは純粋に概念的なものであり、検証されていない様々なソースからの断片に基づいている。
とはいえ、このような設計が開発中であった可能性は、過去に複数のリーク情報によって示唆されていたことを考えると、高いと思われる。
想定されるRDNA4アーキテクチャは、マルチチップ構造を採用するだけでなく、データセンター向けのRadeon Instinct MI300 GPUシリーズですでに開示されているコンセプトであるダイ・スタッキングも取り入れている。
提案されている戦略では、3つのセグメントに分割された大型のインターポーザーを利用し、それぞれに専用のInfinityキャッシュとGDDRメモリー・コントローラーを搭載します。
AIDと呼ばれるこれらのコア・ダイに隣接して、AMDはマルチメディアとI/Oのダイを配置し、すべてのAIDへの接続を確立する計画だ。
シェーダー・エンジン(SED)が各AIDに統合されると、複雑さはさらに増す。
報告によると、1つのAIDに最大3つのSEDを搭載できるため、AMDは各パッケージ内に最大9つのSEDを組み込む可能性があるという。
AMD Radeon RX 8000シリーズの発売は、まだ先の話である。
とはいえ、どの企業も、設計が完成とみなされるまでに数カ月、時には数年に及ぶ厳しい開発プロセスを踏んでいる。
このNavi 4X設計の運命はまだ決定していないが、この事業から得られた洞察は、AMDが将来の設計でより新しいイテレーションを開発する際に、戦略的優位性を与える態勢を整えていることは間違いない。
解説:
RDNA4の一部モデルがキャンセルされた可能性
この件についてはずつと伝えていますが、まだ本決まりになっているわけではありません。
しかし、その可能性は現在のところ非常に高いと言わざるを得ないようです。
RDNA3ではMCDとGCDに分けていましたが、RDNA4ではもっと複雑に機能を分けてMCMにしようとしていたようです。
ぶっちゃけ、GCDを2つに分けるくらいで良かったのではないかと思いますが、やはりマルチチップ間の接続が問題だったのですかねえ。
nVIDIAもRTX5000シリーズでMCMを採用してくるようですが、これらの問題をどのように解決していくのか興味は尽きないところです。
直近のニュースだとNavi41だけではなく、Navi42もキャンセルされるという衝撃的なニュースがありましたが、Navi41/42とも何とか無事に発売されることを祈ります。
nVIDIAはRTX5000で大きく性能を上げると言われていますので、ここでコケるのはあまりにもタイミングが悪すぎます。
折角RDNA3でMCMを採用したのですから、後出しのnVIDIAに負けるというのは何としても避けてもらいたいところです。
AMDのGPU Radeonシリーズ
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