AMD、Linux向けRyzen 8000 APU GPUドライバーの開発を開始
Phoronixが報じたように、AMDは次世代GPUアーキテクチャの展開を開始した。
このアーキテクチャは、来年開始が予定されているRDNA 3.5(またはNavi 3.5)GPUシリーズの最初の指標となる可能性が高い。
AMDが "Navi 3.5 "という言葉を使ったのは噂に基づくものではない。同社は公式のマーケティングスライドで、次期Zenベースのプロセッサーシリーズにこの用語を正式に使用している。
さらに、最低2つのGFX11.5製品が、GFX1151とGFX1150というIDですでに特定されている。
これらのIDは、Strix Pointとして知られる次期Ryzen 8000 APUと緩やかに関連している。
提供されたレポートで強調されているように、GFX11.5ドライバーの初期実装は自動生成に大きく依存しているようで、GFX11と比較した場合、わずか数十行のコードの違いがあります。
これは新しいパッチであるため、GFX11(RDNA3)アーキテクチャーに統合されている変更の程度や、AMDがRDNA3.5の導入を決定した根本的な理由を判断するには、まだ時期尚早である。
とはいえ、この実装の開始は予定より早く始まっており、来るv6.6カーネルの期限には間に合わない可能性が高い。
これらの変更は、代わりに今年後半にリリースされるv6.7カーネルに含まれる可能性が高い。
しかし、Ryzen 8000 APUの両方が今年中に発売されるとは予想されていないことは注目に値する。
代わりに、2023年のCESで発表されたPhoenixシリーズの後継として、2024年初頭に発表される見込みだ。
噂されるAMD Ryzen APUシリーズのスペック
Phoenix Point | Strix Point | Strix Halo /Sarlak | |
アーキテクチャー | GFX1103 (RDNA3) | GFX115☐ (RDNA3.5) | GFX115☐ (RDNA3.5) |
発売年 | 2023 | 2024 | 2024 |
AMD Ryzen シリーズ | Ryzen 7x40 | Ryzen 8x5x | Ryzen 8x5x |
CPUコア数 | 8C (8× Zen4) | 12C (Zen5 ×4 + Zen5c × 8) | 16C (Zen5 ×8 + Zen5c ×8) (?) |
GPUコア数 | 12CU | 16CU | 40CU |
サポート メモリ | DDR5-5600 LPDDR5X-7500 | 不明 | 不明 |
PCIe世代 | PCIe Gen4 | 不明 | 不明 |
デフォルト TDP | 35-54W | ~28-54W | ~55-120W |
ソース:Videocardz.com - AMD preparing Linux GPU drivers for GFX 11.5 architecture (Ryzen 8000 & Navi 3.5)
解説:
Strix Point、Strix HaloのLinuxドライバ開発開始か?
個人的に気になるのはこれらのGPUがROCm対応になるのかならないのかですね。
Strix Pointはともかく、Strix Haloは対応してもよいのではないかと思わせるスペックになると思います。
RDNA3からは1SP当たりの演算器が倍増していますので、そこそこの性能になるのは確実です。
もちろんRX7900XTXと同じ性能にはならないでしょう。
しかし、RTX4060Tiと同じくらいの性能にはなるのではないかと思います。
RDNA4の危機的な状況がリークする中、唯一の希望はこれらの次世代APUと言ってもよいでしょう。
期待したいところです。
Ryzen 9000シリーズ
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Ryzen 8000GシリーズAPU(GPU内蔵)
Ryzen 5000/4000シリーズ