インテルの3nmプロセッサー「Granite Rapids」と「Sierra Forest」は2024年へ。
インテルは今週、3nmクラスのプロセス技術が、欠陥密度と性能の目標を達成したと発表した。
インテルによると、インテル3の製造技術は、来年インテルが発表するコードネームGranite RapidsとSierra Forestプロセッサーの量産に使用される予定である。
「インテルCEOのパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏はアナリストや投資家との決算説明会で、「インテル3は第2四半期に欠陥密度と性能のマイルストーンを達成し、PDK 1.1をリリースした。
「我々は2024年前半にSierra Forestを、その後間もなくGranite RapidsをIntel 3のリード車として発売する予定だ。
インテル3(以前は5nmと呼ばれていた)は、極端紫外線リソグラフィーを使用する同社の第2世代プロセス技術であり、一般的にはインテル4(以前は7nmと呼ばれていた)の生産ノードを改良したものである。
インテル4と比較して、インテル3は、ワット効率あたり18%の性能向上、高性能ライブラリの高密度化、ビア抵抗の低減、固有駆動電流の増加を約束している。
インテルの3nmクラス・ノードは、大型のモノリシック・ダイを使用し、多くの電力を消費する傾向にあるデータセンター・グレードの製品に特に適している(そのため、ビア抵抗の低減は大きなメリットとなる)。
これまでのところ、インテルは3nmクラス・ノードで製造されるプロセッサーとして、サーバー・クラスのGranite RapidsとSierra Forestの2機種のみを発表している。
さらに、同社のインテル・ファウンドリー・サービス部門は、インテル3プロセス技術でハイパースケーラー用のカスタム・データセンター製品を製造する予定だ。
インテル3が欠陥密度と性能の目標を達成することは、2024年に競争力のある製品を提供できるようになるため、インテルのデータセンター部門にとっては朗報だ。
インテルは、3nmクラスのプロセス技術をクライアント製品に使用する予定はないようだ。
現在、インテルはコードネーム「Meteor Lake」と呼ばれるノートPCおよびデスクトップPC向けCPUをIntel 4プロセスで立ち上げており、コードネーム「Arrow Lake」と呼ばれるCPUをIntel 20A(20オングストローム、2nmクラス)製造技術で今後数四半期に量産する準備を進めている。
「RibbonFETとPowerViaの両方を使用する当社初のノードであるIntel 20A上で、ボリュームクライアント製品であるArrow Lakeは、現在ファブで最初のステッピングを行っています。
ソース:Tom's Hardware - Intel: 3nm Node Meets Yield and Performance Targets
解説:
Intel3が歩留まりと性能目標を達成
しかし、こちらはサーバー向けのプロセッサに使われるようで、デスクトップでは来年にArrowLakeとなるようです。
Intel20Aはとん挫したという話も目にしましたが、海外のリークメディアでは裏が取れてないのか記事になっていません。
Arrowlakeが予定通りロンチされるなら、AMDはまた苦しくなると思います。
反面、サーバー向けのプロセッサは特に苦戦をしておらず、対象的です。
Intelもintel3を利益率の高いサーバー向けとして出しており、デスクトップには使わないのは20Aはリスクがあったからなのかなあと思っています。
何れにしても14nmで散々足踏みしたにもかかわらず、Intel3やIntel20Aがあの無茶なスケジュール通りに出るならば、ちょっと驚きです。
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