モバイル・ゲーミング・ノートPCがSteam Machineクローンに変身
IT Homeによると、中国のノートPCメーカーThundeRobotが、数年前のAlienwareのSteamマシンを模倣したような新しいPCコンソールを発売する。
MIXと呼ばれるこのコンソールは、第13世代Core CPUとRTX 4060を含むインテルとNvidiaの最新CPUとGPUハードウェアを搭載する。
この新しいゲーム機は、おそらく中国市場向けに7月21日に発売される予定だ。
ThundeRobotの名前を聞いたことがない人も多いだろうが、その名前はアジアで非常に人気があり、ノートパソコンとゲーム周辺機器の中国第3位の消費者サプライヤーである。
同社はAsusやRazerと多くの共通点があり、独自のカスタムブランドのゲーミングノートブック、ゲーミングモニター、キーボード、マウス、モニター、ゲーミングコントローラーを販売している。
ThundeRobotがリリースするコンソールは、XboxシリーズSよりも60%近く小さい非常にコンパクトなゲーミングデバイスである。
新しいコンソールの正確な仕様は言及されていないが、Thunderobotは、コンソールがインテルの新しい第13世代Raptor Lake HXシリーズモバイルCPUとNvidiaのGeForce RTX 4060のうちの1つ以上を搭載することを確認している。
このコンソールに見覚えがあるとすれば、そのデザイン言語は数年前、まだSteam Machineが流行っていた頃にエイリアンウェアが作ったSteam Machineに酷似している。
ThundeRobotのコンソールは間違いなくより現代的に見えるが、マットブラックの仕上げと右手前の三角形のくぼみは、エイリアンウェアの同等品と怪しく似ており、開発者はエイリアンウェアのコンソールPCから直接インスピレーションを得たかのようだ(これは事実かもしれない)。(
ThunderRobotのヘルメットロゴもAlienwareのロゴとほとんど同じに見えるのも手伝っている)。
いずれにせよ、コンソールはすっきりとした仕上がりで、ほとんどのゲームセットアップに似合うはずだ。
このゲーム機の超コンパクトなデザインは、間違いなくこのデバイスの包括的なハイライトであり、ゲーマーは寮の部屋やRV車のような狭い場所でもPCゲームをプレイすることができる。
わずか1.7リットルというサイズは、シリーズSのような人気のコンソールを巨大なものに見せてしまうが、極端に小さいサイズはモバイルパーツの統合によって確実に補われている。
もしThundeRobotがもっと大きなデザイン、例えばシリーズSに近いデザインを採用したのであれば、デスクトップ用のパーツを使うことができただろう。
IT Homeによると、価格は約6000元(約830ドル)になる見込みだ。このゲーム機は7月21日に中国で数日後に発売されるが、米国ですぐに発売されることはないだろう。
ソース:Tom's Hardware - New PC Console Looks Like a Steam Machine, is Smaller Than Xbox Series S
解説:
中国でSteam版Xbox Series Sのようなゲーム機が発売予定。
7/21に発売されるということですから、もうすぐ発売と言うことになります。
こちらのスペックは
- Raptor Lake HXモバイルCPU
- Geforce RTX4060
を搭載するようです。
これだと、型落ちのPS5やXbox SX/SSよりはかなり高性能になるはずで、ストレージの容量やメモリの搭載量にもよりますが、日本円に直すと12万円弱と言う価格を考えるとかなりお買い得です。
ゲーミングPCの未来
この話を聞いて思ったのは、将来的にゲーミングPCはこういったゲーム機型の小型PCになっていくかもしれないなと言うことです。
PS5やXbox SXより二回りくらい小さいPCならば、最新のモバイルCPU、GPUを使えば十分に実現可能です。
そのうえでSteamdeckやROG Allyが見せたような形式のゲーミングPCの可能性を考慮すると十分にペイすると判断してもおかしくないと思います。
中国先行のデバイスと言うのはあまり洗練されていないものが多く、今まではヒットしませんでしたが、こちらはかなりヒットする可能性もあるのかなと思います。
AMDが突然Strix Haloを出してきたところをみると、既にValve辺りが将来のこうしたゲーム機器を企画して大量に発注しているのかもしれません。
そんな風に思いました。