日本時間で昨日の晩(2023年6月17日)から今朝にかけてPytorch Nightly BuldがROCm 5.5に対応したので早速Stable diffusion WebUIを試してみました。
今回は
参考:更新:RDNA3に対応したROCm v5.5でStable Diffusion WebUIを動かす方法
上の記事で環境を構築してStable diffusion WebUIをROCm5.5で使用していることが前提です。
環境は最初は前回のインストールの上書きを使ったのですが、うまくいかなかなったので、gitでstable diffusion webuiをcloneするところからやり直してみました。
結論から書くと、きちんと正常に動作しました。
ただし、私はハローアスカベンチマークを動かしただけですので、LoRAやembededやextensionを複数動作させたりしてません。
その点に注意してください。
全ての環境で正常に動作することを保証するものではありません。
ハローアスカベンチマークの結果は19.67秒と私がビルドしたPytorch 2.0.1とほぼ同じ性能が出ています。
上が動作させた環境です。
最新版のWebUIとTorch2.1.0のNightlyです。
Nightlyは毎日ビルドされているのでなにがしか変わるかもしれません。
試した上の環境では問題はありませんでした。
まず、現在、Stable Diffusion WebUIをRDNA3で動作させている方はインストールしているディレクトリ名を一時変更してください。
私のスクリプトを使っている場合、「stable-diffusion-webui」のはずです。
先頭に「_」を付けておきましょう。
下が今回試したスクリプトになります。
今回は一々配布しませんが、Nightlyではない安定板が正式にROCm5.6に対応したら改めてスクリプトを配布いたします。
ファイル名:setup_webui/3_Py_NB.sh
#!/bin/bash
cd ~/
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
cd ~/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion
wget https://huggingface.co/a1079602570/animefull-final-pruned/resolve/main/model-001.ckpt
mv model-001.ckpt animefull-final-pruned.ckpt
cd ~/stable-diffusion-webui
cp -f ~/setup_webui/webui-user.sh webui-user.sh
cp -f ~/setup_webui/run_test.py run_test.py
python3 -m venv venv
source venv/bin/activate
python3 -m pip install --upgrade pip wheel
pip3 install --pre torch torchvision --index-url https://download.pytorch.org/whl/nightly/rocm5.5
deactivate
実行は
bash 3_Py_NB.sh
です。
性能的には全く変わりありませんので、私が配布したバージョンで満足されている方は特に変更する必要はありません。
最初の1枚目がなぜか1分以上生成に時間がかかるところも変わりませんので試される方は注意してください。
2枚目以降は通常の速度になります。
一応、これで一々ビルドする必要なく、コマンド一発でRDNA3に暫定対応しているROCm5.5でpytorchがインストールできるようになりました。
まあ、長い道のりでしたが、より多くのRadeonユーザーがStable diffusion WebUIのようなAI関連のアプリケーションにアクセスできるようになりました。
とてもめでたいですね。
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※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。