NVIDIAの次期メインストリーム向けGeForce RTX 4060 Ti & RTX 4060グラフィックスカードが、トップ・リーカー(の一人)である@QbitLeaksによると、テストされたと報じられています。
NVIDIAのGeForce RTX 4060 Ti & RTX 4060「噂」の仕様と性能が明らかに、RTX 3080より高速な性能を提供する可能性あり
NVIDIA GeForce RTX 4060 TiとRTX 4060は、米国で300ドルから500ドルの間のスイートスポット価格帯を狙った製品になる予定です。
これらのグラフィックスカードは、どちらも最新のAda Lovelaceグラフィックスアーキテクチャで発売される見込みです。
今回のリークは、全く新しいリーカーからのもので、その信憑性は今のところ不明ですが、私たちは皆、どこかから始めるのでしょう。
それでは、@QbitLeaksまたはFCLが私たちと共有しているスペックを見てみましょう。
これらはすべて噂であることを念頭に置き、話半分に聞いてください。
Well it seems 4060 and 4060 Ti have been tested
4060 Ti: TSE ~8600, avg clock 26XX, power draw ~270-280W.
4060: TSE ~6000, avg clock 27XX, power draw ~230-240W.
— FCL (@QbitLeaks) August 26, 2022
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti「AD104」グラフィックスカード
NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiは、6144個のFP32コアまたは48個のSMを持つAD104-180-A1 GPUコアを利用するとされている。
これは、60個のSMまたは合計7680個のコアを提供するフルチップと比較して、20%少ないSMユニットです。グラフィックスカードは、160-bitバスインターフェイスで10GBのGDDR6メモリを搭載し、クロックは17.5Gbpsで、合計350GB/sの帯域幅になる見込みとされている。
TBPは270~280W程度、GPUコアの平均クロックは2600MHz程度で動作する見込みと噂されている。
NVIDIA GeForce RTX 4060 "AD106" グラフィックスカード
グラフィックスカードの非TiモデルであるNVIDIA GeForce RTX 4060は、AD106-300のダイにFP32コア3968個、SM31個のAD106 GPUコアを利用すると見られる。
これは、36SMのフルダイまたは4608 FP32コアと比較して、14%少ないSM数です。
グラフィックスカードは、128-bitバスインターフェイスで8GBのGDDR6メモリを搭載し、17Gbpsで動作して272GB/sの帯域幅を確保すると見られる。
NVIDIAのRTX 4060は、平均クロック速度が2700MHzと高く、TBPが230~240Wの間になる可能性もあります。
NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ グラフィックスカード ラインナップ(噂):
グラフィックス カード | GPU | PCBモデル | SMユニット数 / コア数 | メモリ容量 / バス幅 | メモリクロック / 帯域幅 | TBP | 補助電源 コネクタ | 発売日 |
NVIDIA Titan A / GeForce RTX 40? | AD102-450? | PG137-SKU0 | 142/ 18176? | 48 GB / 384-bit | 24 Gbps / 1.15 TB/s | ~800W | 16-pinx2 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 Ti | AD102-350? | TBD | 144 / 18432? | 24 GB / 384-bit | 24 Gbps / 1.15 TB/s | ~600W | 16-pinx1 | 不明 |
NVIDIA GeForce RTX 4090 | AD102-300? | PG137/139 SKU330 | 128 / 16384? | 24 GB / 384-bit | 21 Gbps / 1.00 TB/s | ~450W | 16-pinx1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4080 | AD103-300? | PG136/139-SKU360 | 76 / 9728? | 16 GB / 256-bit | 21 Gbps / 672 GB/s | ~420W | 16-pinx1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4070 | AD104-400? | PG141-SKU331 | 60 / 7680 | 12 GB / 192-bit | 21 Gbps / 504 GB/s | ~300W | 16-pinx1 | 2022Q4 |
NVIDIA GeForce RTX 4060 | AD106-***? | 不明 | >36 / 4608? | 8 GB / 128-bit | 不明 | ~200W | 16-pinx1 | 2023Q1 |
スペックだけを見ると、コア数はそれぞれ26%、11%増加しているが、メモリ容量が従来モデルに対して大きく変わっているようだ。
RTX 4060 Tiは2GB容量が増えるが帯域が狭くなり、バスインターフェイスもカットダウン(160対256bit)、RTX 4060は4GBメモリ削減でさらにメモリバスがカットダウンして帯域が狭くなる。
TBPも、NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiが70~80W、RTX 4060が40Wと噂され、大きく上昇している。
もし本当なら、RTX 4060はRTX 3070(220W)よりも多くの電力を消費することになります。以前、Kopite7kimiは、NVIDIAのRTX 4060がRTX 3070より多くの電力を消費することを共有しました。
I don't care about the real release date. I'm just curious about the performance of RTX 4060, which consumes more power than RTX 3070.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) June 5, 2022
この仕様から、FP32演算性能の数値がどのようなものになるかを推定すると、下表のようになります。
繰り返しますが、これらはすべて噂に過ぎませんが、リーク者は3DMark Time Spy Extremeにおける「疑惑」のパフォーマンス数値も公開しており、以下のように見ることができます。
この数値から、NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti & RTX 4060は、先代のRTX 3060 Ti & RTX 3060と比較して45~50%程度高速化した結果になると思われます。
しかし、これはあくまで合成結果であり、ゲーム性能はもっと低くなる可能性があります。
そこで、この結果が現実に近いものであれば、25~40%の範囲でゲーミング性能が向上すると考えられます。
前世代のRTX 3060シリーズも、最大で15~25%の範囲で平均的に高速化されたので、それくらいが妥当なところだろう。
NVIDIAは来月のGTC 2022で次世代ゲーミングGPUアーキテクチャについて話す予定なので、おそらく新しいカードの話も聞けるだろうが、メインストリームのラインナップは通常後回し(CES 2023)にされることが多い。
解説:
RTX4060/Tiの性能がリークしています。
もちろんが予備的なもので信頼性はかなり怪しいです。
それによると、RTX4060TiはRTX3080と同じくらいの性能、RTX4060はRTX3060Tiと同じくらいの性能になっています。
※3DMark TimeSpy Extremeのグラフィックスコアからの判断による。
Pascal世代ではラインナップのスイートスポット(コスパ・ワッパが一番良いモデル)はGTX1060だったのですが、Turing・AmpereではRTX2070/RTX3070Tiになりました。
RTXになってから、性能が一段階押し上げられ、それに伴って価格も上がったからだと思います。
しかし、未だにSteamではGTX1060が一番使用率が高いことを考えると、一度基本に立ち戻ってRTX4060辺りをスイートスポットに据えた方が良いのではないかと思います。
下は7月時点のGPU Steam使用率調査結果です。
ツイートもしましたが、未だに1位はGTX1060で、7%近く使われています。
2位はGTX1650で3位はなんとGTX1050Tiです。
この結果を見ると、レイトレとDLSSどころか4Kすらも別に興味がないという層が結構いることがわかります。
4位のRTX2060も4KではレイトレとDLSSを組み合わせても快適なゲームができない仕様であることがミソです。
ユーザーが何を求めているのか?
やはりFullHD対応でコスパの高いモデルなのではないでしょうか。
GTX1060の登場時価格は4万前後でした。
価格はマイニングのような特別な事情が無ければ次世代のGPUが出るまでに徐々に下がっていくのが普通ですから、3-4万円程度の価格でコスパやワッバが一番良いモデルと言うのが売れ線になるというのがよくわかる結果になっています。
単体GPUはどんどん価格が上がって行ってるので、ここを埋めるのは内蔵GPUなのではないかと言うのが私の主張でした。
Ada Lovelaceも残念ながら、RTX4060/Tiのコスパとワッパはあまり良くならないようですから、人気にはならないかもしれないですね。
あとはRTX4050がGTX1060キラーになるのを期待するしかなさそうです。
マイニング需要のなくなった世代のGPUにゲーマーの食指は伸びるのか?といったところです。
参考までにRembrandtの内蔵GPU Radeon680MのスコアとGTX1060のスコアを比較してみます。
※ AMD大本営発表ではほぼ同等の性能があるとされています。
Radeon 680M
- TimeSpy(WQHD)=2368
- TimeSpy Extreme(4K)=1153
GTX1060 6GB
- TimeSpy(WQHD)=4255
- TimeSpy Extreme(4K)=1920
結構な性能差が存在するように見えますので、この結果を考えるとPhoenixPoint(=Ryzen 7 7750G?)とほぼ同等の性能があると言われるRTX3060Mモバイル)との間にも結構な性能差があるような気がします。
しかし、もし仮にAMDの言う通りRTX3060Mと次世代のAPUの性能が同等であるならば、ちょっとした革命になるかもしれません。
Rembrandtの内蔵GPUからレイトレにも対応していますので、もはや内蔵GPUもそのような時代に突入しているということになります。
nVidia RTX4000SUPER
nVidia RTX4000
nVidia RTX3000シリーズGPU
RTX3060 12GB GDDR6
RTX3050 6GB