intelの8コア版CoffeeLake-Sとチップセットに関する記事の続報です。
以前の記事で8コア用の最上位チップセットになると言われているZ390がZ370のリネームになるかもしれないという話を出しました。
参考記事:第9世代Core iシリーズがintelの公式文書に登場
ほとんどすべての主要メーカーのZ370マザーボードのBIOSが更新されており
システム性能の向上のほかに最新の第8世代Core iシリーズのCPUをサポートしたという表記があります。
主要なメーカーならばすべてのメーカーでBIOSがアップデートされていますが、ASUSだと下のリンクから確認できます。
参考リンク:ROG STRIX Z370-F GAMING - BIOS & FirmWare
ROG STRIX Z370-F GAMING BIOS 1002
1. Improve system performance.
2. Support the latest 8th Gen Intel® Core™ Processor.
このような表記があり、ちょっと気になるところです。
ちなみに最新のCore i7-8086Kに関しては二つ前のBIOSであるバージョン 0616で対応を完了しています。
それ以降の新しいCPUは出ておらず、今後発売予定となっている第9世代のCore iシリーズしかありません。
私は8コア版CoffeeLake-SがAMDのRyzenを引き離すために爆熱になるのではないかと予想しましたが、どうも外したようです。
こうなってくるとZ390がどのような形で出てくるか非常に微妙になってきました。
Z370で8コア版CoffeeLake-Sが動作可能ということであれば、わざわざリネームして出す必要は全くなく、H370、B360の様にUSB3.1Gen2ネイティブ対応やWiressLANを内蔵した新チップセットで出すという当初の噂通りの形で出るのではないかという願望(?)が湧いてきます。
実際にどうなるかはわかりませんが、いずれにしろ現行製品のBIOS対応が進んでいる可能性が高いので、近い未来に発売されると思います。それまで待ってみるしかないでしょう。
今回さらに第9世代のCore iシリーズプロセッサのラインナップが流れてきましたので見てみましょう。
モデルナンバー | 製造プロセス | コア数/スレッド数 | ベース | ターボ | キャッシュ容量 | TDP | 価格 |
Core i9-9900K | 14nm++ | 8 / 16 | 不明 | 不明 | 16 MB | 95W | ~450 USD |
Core i7-9700K | 14nm++ | 6 / 12 | 不明 | 不明 | 12 MB | 95W | ~350 USD |
Core i5-9600K | 14nm++ | 6 / 6 | 3.7 GHz | 4.5 GHz | 9 MB | 95W | ~250 USD |
Core i5-9600 | 14nm++ | 6 / 6 | 3.1 GHz | 4.5 GHz | 9 MB | 65W | 不明 |
Core i5-9500 | 14nm++ | 6 / 6 | 3.0 GHz | 4.3 GHz | 9 MB | 65W | 不明 |
Core i5-9400 | 14nm++ | 6 / 6 | 2.9 GHz | 4.1 GHz | 9 MB | 65W | 不明 |
Core i5-9400T | 14nm++ | 6 / 6 | 1.8 GHz | 3.4 GHz | 9 MB | 35W | 不明 |
Core i3-9100 | 14nm++ | 4 / 4 | 3.7 GHz | N/A | 6 MB | 65W | 不明 |
Core i3-9000 | 14nm++ | 4 / 4 | 3.7 GHz | N/A | 6 MB | 65W | 不明 |
Core i3-9000T | 14nm++ | 4 / 4 | 3.2 GHz | N/A | 6 MB | 35W | 不明 |
前回私が予想した第8世代のCore i7の併売はどうやら無いようです。
ここでも予想を外しましたね。
前回は予想を外しまくりましたが、懲りずに予想してみます。
6コアのCore i7 9700Kはクロックが発表されてませんが、恐らく、Core i7 8700KからCore i7 8086Kの間になるんじゃないかと思います。
Core i7 8086Kは特別なラインなので、世代が進んだモデルで性能が追い越せなかったとしても特に問題ないという可能性が高いです。
製造上で考えれば今まで通りなら8コアの9900Kから4コアの9000までGPUが同じなら同じダイってことになります。
前モデルとの併売はコストを最重視するintelの方針から考えると、やはり荒唐無稽過ぎた説だったなと思います。
注目のCore i9 9900Kですが、TDP95Wにとどまっている以上、ベースクロックをある程度下げてターボクロックで差をつけるという形にするしかないんじゃないかと思います。
そうだと仮定すると、ますます冷却パーツの性能が重要になるということになります。
ほか、前回お知らせした分と同じで、Core i3 9100とCore i3 9000にスペック上全く違いがないなどの意味不明な部分があります。
こちらも実際に発売されれば何が違うのかはっきりするものと思います。
あくまでも噂や予想の範囲を超えてないということはご承知おきください。
何れにしてもAMDがRyzen2000シリーズを出さなければintelがここまで無理してモデルチェンジは絶対にしないと思います。
それを考えるとやはり適正な競争はユーザーにメリットをもたらすものだと思います。