Phoronixは今朝、Navi 21、Navi 22、Navi 23を含むAMD RDNA 2 GPU用の17個のPCI IDがLinuxカーネルグラフィックドライバに追加されたことを報告しました。
この17個のPCI IDが追加された理由は不明ですが、以前のパッチですでに多数のPCI IDが追加されていたため奇妙なことであり、AMDが来年に向けて既存の製品を一新する準備をしているか、あるいはこれらが単にパートナーのためのカスタムデザインであることを示唆しているのかもしれません。
AMD Navi 21、Navi 22、Nav 23 RDNA 2 GPUに17個の新しいPCI IDが追加され、6nmでの刷新の可能性が示唆される
これは、AMDからさらに多くのRDNA2グラフィックスカードが発売される可能性につながりますか?
さまざまな憶測が飛び交っていますが、企業は「エンジニアリング・モデル」と呼ばれる、まだ発売されていない将来のモデルのために追加されるIDや、似たようなモデルのための類似したIDに使われる可能性のあるID群を確保していると言われています。
もうひとつの選択肢は、AMDの大規模なパートナー企業向けに作られたカスタマイズ版かもしれません。
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IDは、Sienna Cichlid5個、Navy Flounder 5個、Dimgrey Cavefish7個のPCI IDを追加しています。
- Sienna Cichlid (0x73A5, 0x73A8, 0x73A9, 0x73AC, 0x73AD)
- Navy Flounder (0x73DA, 0x73DB, 0x73DC, 0x73DD, 0x73DE)
- Dimgrey Cavefish (0x73E8, 0x73E9, 0x73EA, 0x73EB, 0x73EC, 0x73ED, 0x73EF)
また、これらのPCI IDは、PROや特殊なGPUを搭載した特別なモデルのものではないかと考えています。
https://twitter.com/_rogame/status/1431218576099323906?ref_src=twsrc%5Etfw
RDNA2のリフレッシュ、AMDのNavi 22、23、24のGPUが、新しいNavi 3X RDNA3ラインと一緒に発売される可能性はあるでしょうか?
繰り返しになりますが、答えは今のところ不明です。
以前、AMDは、最適化された6nmプロセスノードを利用したAMDの現行グラフィックスカードラインのリフレッシュとともに、3つのNavi 3X GPUのみをリリースする計画であると噂されていました。
今のところ、噂や憶測以外の情報を集めるには十分な詳細がありません。
新しいAMD Navi 3Xラインは来年中に登場し始めるはずで、RDNA 2 GPUのリフレッシュが行われるとすれば、それは2022年中になるでしょう。
Linux用の新しいAMDGPUグラフィックス・カーネルを必要としている方は、AMDのウェブサイトにあるRadeon Software for Linux 20.45 Release Notesのページを参照してください。
このページには、カーネルのダウンロードのリンクだけでなく、新しいLinuxドライバーがあるかどうかシステムをチェックする方法や、システムに最新のアップグレードが行われないようにする方法も記載されています。
AMD RDNA世代のGPUラインナップ
Radeon ラインナップ | Radeon RX 5000 | Radeon RX 6000 | Radeon RX 7000 | Radeon RX 8000 |
GPU アーキテクチャー | RDNA 1 | RDNA 2 | RDNA 3 / RDNA 2 | RDNA 4 |
製造プロセス | 7nm | 7nm | 5nm/6nm? | 5nm/3nm? |
GPUファミリ | Navi 1X | Navi 2X | Navi 3X | Navi 4X |
フラッグシップ GPU | N/A | Navi 21 (5120 SPs) | Navi 31 (15360 SPs) | Navi 41 |
ハイエンド GPU | Navi 10 (2560 SPs) | Navi 22 (2560 SPs) | Navi 32 (10240 SPs) | Navi 42 |
ミドルレンジ GPU | Navi 12 (2560 SPs) | Navi 23 (2048 SPs) | Navi 33 (5120 SPs) | Navi 43 |
エントリー GPU | Navi 14 (1536 SPs) | Navi 24 (1024 SPs) | Navi 34 (2560 SPs) | Navi 44 |
解説:
LinuxドライバにRDNA2の新しいIDが17個追加、6nmのRefresh版か?
Linuxドライバに今更RDNA2の新しいIDが17個も追加されて話題になっています。
これが先日リークされたRadeon7000番台はミドルクラス以下がRDNA2の6nm版Refreshになるという噂を裏付けるものではないかと言う話になっているようです。
記事中では不明とされていますが、タイミング的に6nm版のRadeon7000シリーズのものである可能性は非常に高いと言ってよいと思います。
今一つ私がそう思うのは、やはり、AMDの開発リソースがそれほど大きくないところです。
RDNA1はミドルレンジ以下、RDNA2はフルラインナップとなりましたが、MCMと言う全く新しい構造に着手するRDNA3でフルラインナップするのは難しいと思うからです。
それを考えると、リークするタイミングから見て、Radeon RX 7700/7600クラスのGPUなのではないかと思います。
Radeon RX7900系列はTDP400W+になると言われています。
それを考えると現実的な選択肢は6nm版RDNA2なのかもしれません。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。