MCM技術を初めて搭載したNVIDIAのデータセンター市場向けGPU「Hopper」が近日中に発売されるという噂があります。
この新しい噂は、Greymon55によって暗号化されたツイートで投稿されましたが、すぐに別のTwitterユーザーによって解読され、3DCenterがそれを目撃しました。
データセンター用のNVIDIA Hopper GPUは、MCM技術を採用しており、まもなく発売される。
データセンター市場向けに設計されたと思われるNVIDIA Hopper GPUアーキテクチャ。GPGPU(データセンター/ワークステーション)とゲーム市場の両方に対応しているAmpereとは異なり、HPCセグメント専用のGPUラインナップとなります。
また、このHopper GPUは、NVIDIAが初めて採用したMCM(Multi-Chip-Module)デザインを採用しており、競合他社であるIntel(Xe-HPC)やAMD(CDNA 2)の次世代アクセラレータ「Ponte Vecchio」や「Instinct MI200」にも採用されています。
Look what we have here ... pic.twitter.com/ZJmnygr4St
— 3DCenter.org (@3DCenter_org) July 21, 2021
現在、NVIDIAのロードマップでは、Hopper GPUは2022年の製品とされており、Ampereの少なくとも2年後に発売されることになります。
NVIDIAは、2022年第2四半期に開催される次回のGTCイベントでこのGPUを発表すると思われます。現在、私たちは、NVIDIAが最初のHopper GPUを間もなく発表するという報告を聞いています。
このチップはTSMCの5nmプロセスノードをベースにしていると噂されていますが、公式文書やドライバのリークによって設計手法が公開されているIntelやAMDとは異なり、アーキテクチャについてはまだわからないことがたくさんあります。繰り返しになりますが、NVIDIA側でそれが起こらない理由は、単純にGPUがまだ発売されていないからです。
Hopperが何を提供するのかについては、Jensen Brouneが、数ヶ月前にKopite7kimi(非常に信頼できるリーク者)が投稿した別の不可解なツイートをフォローしました。
このツイートは数字の羅列で、Hopper GPUの中核となる構成を示していると考えられます。Hopper GPUは、2つのGPM(Graphics Processing Module)で構成され、それぞれに8個のGPC(4×2)、合計144個のSMユニットが搭載されている可能性があります。
ホッパーには、このモジュールが2つ搭載される予定なので、合計288個のSMが搭載されることになります。
各SMに搭載されているコア数が不明なため、コア数の詳細はまだ言えませんが、仮にSMあたり64コアとすると、18,432コアとなり、GA100のフルGPU構成に比べて2.25倍になります。
NVIDIAは、Hopper GPUの中で、より多くのFP64、FP16、Tensorコアを活用することも可能であり、これによりパフォーマンスが大幅に向上します。そして、1:1のFP64を搭載すると予想されるIntelのPonte Vecchioに対抗するためには、これが必須となるだろう。
I should explain that.
A GPM of GH100 could have 8(4*2, it seems like GA100)GPC*9Clusters(big changes, add CPCs).
perf: GH100=3XGA100— kopite7kimi (@kopite7kimi) May 25, 2021
確かに、発表にはまだ遠いですが、Hopperがまもなくテープアウトし、今年の後半には詳細を聞き始めることができ、来年には正式に発表されるということがわかったのは良かったと思います。
ソース:wccftech - NVIDIA Hopper GPUs Featuring MCM Technology Rumored To Tape Out Soon
解説:
HopperはLovelace-Nextではなく、Lovelaceと同世代のデータセンター用GPU
前々から噂されていたHopperはLovelaceの次世代ではなく、ほぼ同世代のデータセンター用のGPUになるようです。
既報の通り、MCMに対応してスケーラビリティの高いGPUになるようです。
ゲーム用のGPUに使われるとしたらコストの削減のためのMCMでしょう。
こちらもコストが最終的な目標とはいえ、アプローチが全然違うので、その点は注意したほうが良いと思います。
nvidiaは5nm迄は1チップ構成にして複数チップを生産しても生産性は落ちないと考えているようですね。
RDNA3でゲーム用にもMCMを採用するという噂のあるAMDとは対照的です。
採用されているアーキテクチャーがLovelaceと同一でLovelace+MCM=Hopperなのか全く違うものなのははこの情報だけでは不明です。
ただ、記事中にもある通り、2022年に発売されるデータセンター向けMCMチップ=Hopperと分かっただけでも、lovelace今後出てくる情報が整理しやすくなったのは間違いないでしょう。
ゲームとはあまり関係ありませんが、一応業界トップのnvidiaの製品と言うことで取り上げてみました。
ゲーマーの方には全く関係ないお話です。
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