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AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)が6月22日に正式に公開、RadeonとGeForceのGPUが対応

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AMDが超解像技術「FidetlityFX」を発表

AMDは、すでにAMDの技術に大きく依存しているゲーム「Godfall」で、超解像技術を実演しました。

FSRは、RX Vega、RX 500、RX 5000、RX 6000シリーズを含む、すべてのRadeon RXグラフィックスカードで正式にサポートされます。実際、AMDはRyzen APUや競合他社の製品であってもFSRのサポートを可能にする予定です。

AMDによると、FidelityFX Super Resolutionは、空間的なアップスケーリング技術であり、すべての入力フレームから「超解像度」の画像を生成します。つまり、ヒストリーバッファーやモーションベクターに頼らない。また、ゲームごとのトレーニングも必要ありません。

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AMD FSRは様々なパフォーマンス設定に対応しますが、これはFSRの主な競争相手であるNVIDIA DLSSと同様のアプローチです。

ゴッドフォールでは、FSRは以下のレベルまでパフォーマンスを向上させることができます。

 AMD FidelityFX Super Resolution

FPS性能向上率
ネイティブ4K49 FPS100%
FSRウルトラ78 FPS159%
FSRクオリティ99 FPS202%
 FSRバランス124 FPS253%
FSR
パフォーマンス
150 FPS306%

※ RX6800XT使用時、Godfall、4K、Epic設定、レイトレーシングオン

つまり、パフォーマンスモードで動作するグラフィックスカードは、ネイティブの4K解像度に比べて300%高速になるということです。

もちろん、これは限界的な例であり、他のゲームでは別の結果が出ると思われます。

AMDは、GeForce GTX 1060グラフィックスカードでFSRを動作させ、最大41%のパフォーマンス向上を実現したことを紹介しています。

全体として、ユーザーは4Kの特定のタイトルで最大2倍の改善を期待できるでしょう。

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Super Resolution

大幅なフレームレートの向上と高品質・高解像度のグラフィックを両立!
4種類のクオリティモードを提案。パフォーマンス」、「バランス」、「クオリティ」、「ウルトラクオリティ」の4つのクオリティモードを用意。

クロスプラットフォーム

FSRは最新のGPUアーキテクチャーだけではなく 様々な種類のGPUで動作します。
DirectX®12、Vulkan®、DirectX®11に対応した幅広いAPIをサポートします。
一度リリースされたFSRは、制限なく複数のプラットフォームに移植することができます。

オープンソース

FSR 1.0は、MITライセンスの下、GPUOpenで提供される予定です。

簡単に使用できる

AMD FidelityFXに期待されるのと同じ素晴らしい体験を、参入障壁を低くして提供します。
スムーズで柔軟な統合のために、フルシェーダーのソースコードを提供します。
固定および任意のスケーリングに対応

高度な最適化

FSRは様々なGPUで高速に動作するように最適化されています。

今日は、今後の技術のお披露目に過ぎませんでした。AMDは、発売日が予想される6月22日に詳細を発表する予定です。

それまでにAMDは、どのゲームが最初にFSRサポートを受けるべきかという質問をコミュニティに投げかけています。

 

Intel、次期Xe-HPGシリーズでAMDのFidelityFX Super resolutionを試すことに興味を示す

Intelは次期Xe-HPGシリーズにAMDのFSRを採用するかもしれない。

AMDはComputexにおいて、NVIDIA DLSSに代わる独自の解像度アップスケーリングアルゴリズムを発表し、大きな話題となりました。

NVIDIA DLSSへの待望の対応策が、AMDのComputex基調講演でScott Herkelman氏によって発表されました。

この技術は、人工知能や機械学習に頼るものではなく、空間的なアップスケーリング技術である。

類似の超解像アルゴリズムとは異なり、AMDのFidelityFX SRはモーションベクトルやヒストリーバッファに依存していないため、この技術が機能するためにはTensorsによるパフォーマンスアップも同様に必要ない。

AMD FSRは、最新のGPUだけでなく、AMDのPolarisやNVIDIAのPascalなど、古いアーキテクチャをベースにしたプロセッサにも対応します。

また、DirectX12、DirectX11、Vulkanの各APIに対応したクロスプラットフォームの技術であるため、インテル製GPUでも動作します。

ラジャ・コドゥリ氏はTwitterで、カイル・ベネット氏への返答の中で、Intelが次期Xe-HPGベースのGPUでFSRを試すことをすでに検討していることを確認しました。

AMD FSRはMITライセンスでリリースされるため、オープンなアプローチを採用することになるだろうという。

XeのHPGアーキテクチャのDL機能は、より良い品質と性能を実現するためのアプローチに適しています。ISVが仕事をしやすくするために、オープンなアプローチを採用するように努力します。

これまでのところ、NVIDIAはこのAMDの新技術について何もコメントしていませんが、公式発表が6月22日に行われることを考えると、それも無理はありません。

AMDは、「Godfall」を除いて、発売時にどのゲームがこの技術をサポートするかを確認していません。

Computexにおいて、AMDはSteamで競合他社の最も人気のあるグラフィックスカード(GeForce GTX 1060)をFSRを有効にして正常に動作させるデモを行いました。

それ以来、AMDファンはFSRの動作品質を並べて分析するのに忙しかった。

しかし、AMDは今月末にこの技術の詳細なデモンストレーションを行う予定です。

GeForce GTX 1060で動作するGodfallにおけるAMD FidetlityFXのSuper Resolution、ソース:AMD FidetlityFX AMD

 

ソース:Videocardz.com - Intel interested in giving AMD’s FidelityFX Super Resolution a try on upcoming Xe-HPG series

 

 

解説:

AMDがFFSRのロンチをComputexで公開、ライセンスはオープンソース

AMDがDLSSの事実上のライバルであるFSRを正式にアナウンスしました。

性能は最大+206%(元の306%)とかなりすさまじい向上率ですが、いくつかの設定があり、性能を重視すると画質が下がっていくことが予想されます。

AMDはFSRをオープンソースで公開する予定であることをアナウンスしています。

 

強者の取る脱・共有化戦略と弱者の取る共有化戦略

折角コストをかけて作った技術をオープンソースとして公開する理由ですが、nVidiaは単体GPU市場シェアの82%、実に8割以上を占めている事実上の覇権メーカーです。

こうした圧倒的強者であれば自社の最新クラスの製品のみで動作するDLSSを公開しても問題はありません。

しかし、AMDのようなたったの18%しか市場シェアを持っていない弱小なメーカーが同様の手法で自社の技術を公開しても誰も使ってくれません。

なぜなら、市場にたったの18%しか製品が存在してないからです。

最大でも18%のユーザーしか使えない技術に労力をかけて技術を採用してくれるゲームメーカーがあるかと言えば厳しいと言わざるを得ないでしょう。

そのため、過去のnVidia製品を含めてFSRを使えるようにして、その存在価値を高めようとしているわけです。

営利企業の最大の目的は市場の独占、需要と供給の完全なコントロールです。

nVidiaの独占を阻止するためには出来るだけ多くのGPUに対応させて、似たような技術であるDLSSの普及を阻止しなくてはいけません。

なぜなら、DLSSはnVidiaの最新クラスのGPUでしか動作せず、黙って普及を見ていたら、自社の製品と性能に差が付き過ぎてしまうからです。

 

ライセンスはオープンソース

FSRのライセンスはオープンソースになっています。

オープンソースにはいくつか携帯があって一番有名なGPLv3は感染力があります。

感染力と言うのはGPLv3のソフトウェアで作った(コンパイル)したソフトウェアなどはGPLv3ライセンスで公開しなくてはいけません。

また、GPLv3ライセンスを採用したソフトウェアを改良したソフトウェアもGPLv3で公開しなくてはいけません。

これが「感染力」と言われているものです。

日本でも商業メーカーがGPLv3の縛りに気が付かずに自社製品に組み込んでしまいソースの公開を迫られることが過去にありました。

GPLは自社製品そのものであるソースを守ることができないため、商業メーカーからは蛇蝎の如く嫌われています。

FSRに採用されるMITライセンスは成果物を商用利用しても可能、ソースの公開も必要がありませんので、商用メーカーに優しいライセンスになっています。

 

こうした事情を説明すると、AMDが何を目指してFSRを公開したのか理解できるでしょう。

これらの利用に関して全くリスクの無い仕様からGPUメーカーとして1年目であり、地盤の弱いIntelも興味を示しているということです。

Intelが単体GPUメーカーとしてある程度の地盤を固めるまでAMDとタッグを組んでnVidiaに対抗していく流れになるかもしれませんね。

FSRを使えば2世代を経てさすがに性能が心もとなくなってきたPascalも現役としてしばらく活躍できるでしょう。

これが弱者の取る生存戦略と言うことです。

 

 

AMDのGPU Radeonシリーズ

Radeon 7000シリーズ

 

Radeon RX 6000シリーズ

 

※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。

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