AMD Zen4は2022年後半?
新しい噂によると、AMD Zen4アーキテクチャの発売は予想よりも遅くなるかもしれません。
以前、AMDのロードマップの一部をリークした@sepeuwmjh氏によると、Zen4アーキテクチャは2022年後半になるだろうとのことです。
このリーク者は、Zen4コアとNavi2統合GPUの両方を備えた次期AMDアーキテクチャのコードネームであるRaphaelのリークに関して特に活発に活動しています。
Zen4 Raphaelは、2020年の第3四半期に発表され、その1、2ヶ月後に発売されると言われています。
確かに、AMD Zen4が今年中に登場しないということはなさそうで、Warholがキャンセルされたという噂にも疑問符がつきます。
結局のところ、AMDは、技術的に大幅にアップグレードされたIntel Alder Lakeシリーズへの対応策がないままになってしまいそうです。
ZEN4 Raphael
announce 2022 9~10?
launch 2022 10~11?
All I know is about this time— vegeta (@sepeuwmjh) May 3, 2021
翻訳
ZEN4 Raphael
アナウンス 2022 9~10?
発売 2022年10月~11月
私が知っているのは、時期のことだけです。
WarholとRaphaelは、MebiuWというリーカーが少しずつ公開していたロードマップに登場していました。
MebiuW氏はロードマップの全体像をなかなか公開しませんでしたが、他のリーク者たちがその欠けた部分を公開し始めました。
このようにして、Raphaelは数週間前に登場したのです。
つなぎ合わせたAMDのロードマップ、ソース:MebiuW, VideoCardz
WarholとRaphaelの存在は、AMDによって確認されたことはありませんが、複数の関係者(メディアやリーカー)によって、直接または独自の連絡先を通じて言及されています。
この2つのコードネームがロードマップに記載されていると言われていますが、AMDがそれらのロードマップに変更をしたかどうかは、まだ不明です。
結局のところ、知られているように、オリジナルのロードマップのスライドは2020年初頭にリークされたものです。
噂される AMD Zen ロードマップ
Zen2 | Zen3 | Zen3+ | Zen4 | |
サーバー | EPYC 7002 Rome 7nm (Zen2) | EPYC 7003 Milan 7nm (Zen3) | – | EPYC 7004 Genoa 5nm (Zen4) |
ハイエンド デスクトップ | Threadripper 3000 Castle Peak 7nm (Zen2) | – | Next Threadripper Chagall 6nm (Zen3+) | 未確認 |
デスクトップ | Ryzen 3000 Matisse 7nm (Zen2) | Ryzen 5000 Vermeer 7nm (Zen3) | Ryzen 6000 Warhol 6nm (Zen3+) | Ryzen 7000 Raphael 5nm (Zen4) |
モバイル | Ryzen 4000 Renoir 7nm (Zen2) | Ryzen 5000 Cezanne 7nm (Zen3) | Ryzen 6000 Rembrandt 6nm (Zen3+) | Ryzen 7000 Phoenix 5nm (Zen4) |
公式には、Zen4は5nmプロセス技術を採用し、2022年までに発売されるということしかわかっていません。
AMDの最新ロードマップでは、Zen4が具体的にいつ登場するのか、それがRyzenシリーズのことなのか、EPYCシリーズのことなのか、詳しくは説明されていません。
AMD公式ロードマップ
ソース:Videocardz.com - AMD Zen4 “Raphael” Ryzen CPUs for desktops rumored to launch in Q4 2022
解説:
Zen4 Raphaelは2022年Q4に発売か?
Zen4やRDNA3の噂が具体的になってくるにつれ、曖昧な部分がはっきりして、願望で希望的観測を行ってきた部分が修正されてきています。
今回はZen4が2022年Q4に発売されるのではないかと言う噂です。
今回の噂で特徴的なのは「だからWarholがある」と言う結論になっているところです。
wccftech発の噂では「だけどWarholは無い」と言う結論になっています。
どちらが正しいのかは断言できませんが、私はwccftechの方が正しいと思っています。
理由はZen3に使われていると言われている7nm+とZen3+に使われると言われる6nmの差があまり大きくない点です。
6nmはコスト重視のプロセスと言われています。
7nm+とは互換性が無く、性能があまり変わらないのではないかと思います。
モノリシック設計のノート向けのRembrandtは出す意味があると思いますし、出る可能性はあると思いますが、現時点で、Zen3+はZen4より噂が出ておらず、なかなか難しいのではないかと思います。
2021年の年末商戦はWarholではなくクロックを少し上げただけのRyzen 5000XTシリーズでカバーするのではないかというのが私の予想です。
仮にWarholが出たとしてもあまりRyzen 5000XTシリーズと変わらないのではないかと私は考えています。
Alder Lakeに対抗するタマが無い?
16コア24スレッドになると言われているAlder Lakeですが、ハイブリッドテクノロジーによって高性能コアと高効率コアに分かれており、高性能コアは従来のCore系統、高効率コアはAtom系列のコアになっています。
ゲームで威力を発揮するのは高性能コアのみですから、実質、8コア16スレッドのCPUにオマケがくっついているCPUと判断してもよいでしょう。
I/O性能はともかく、根幹となるCPUの性能でZen3がAlder Lakeに劣っているとは私は思いません。
シングルスレッド性能では負けるかもしれませんが、「爆熱」と言う代償をまた支払わされる可能性は捨てきれません。
このような書き方になるのはデスクトップCPUにbig.Littleフィロソフィを取り入れる意義と言うものに私が疑問を抱いているからです。
ですから、ハイブリッドテクノロジーに厳しい書き方になっていると思います。
2021年の天秤はIntelに傾く可能性が高いですが、その影響は限定的で一時的なものになるのではないかと私は思います。
サーバーの分野において、確かにAlder LakeのBigコアは驚異ですが、1コア当たりのダイ面積が大きすぎてマルチスレッド能力が問われるサーバーには有効のようには思えません。
事実ハイブリッドの元祖であるARMもサーバーのNeoverseにおいては単一の高性能コアで構成されています。
果たして、高性能デスクトップやワークステーションの分野でハイブリッドテクノロジーが有効なのかどうか?
AlderLakeが発売されればはっきりすると思います。
※ Intelに厳しい書き方になっていますが、ハイブリッドテクノロジーに対して厳しい書き方になっていると解釈していただけると幸いです。
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