NVIDIA、データセンターのロードマップを確認
本日、NVIDIAは、データセンターに関する今後4年間の計画を明らかにしました。
NVIDIAは、彼らのアーキテクチャが「2年のリズムで、その間にキッカケがある」ことを確認しています。
NVIDIAの創業者兼CEOであるJensen Huang氏は、GTC 2021の基調講演で、同社は今は、x86アーキテクチャにのみ注力し、その翌年にはARMに注力すると述べた。
顧客の要求に合わせて、どちらのアーキテクチャにも採用できるソリューションを提供していく、とJensenは語った。
なお、NVIDIAが確認しなかったのは、新アーキテクチャの名称である。コードネーム「Project Grace」と呼ばれる同社初のARMベースのCPUは、本日発表されたばかりで、それは2023年に発売されるはずだとロードマップは明らかにしています。
一方、NVIDIAは、4年後のGrace Next CPUの発売をすでに視野に入れている。
また、NVIDIAは、Ampereの後継機(Ampere Next)のコードネームがLovelaceである可能性があることも明らかにした。
これはデータセンターのロードマップですが、クライアントのロードマップにも影響を与えると思われます。
データセンター向け製品はコンシューマ向け製品よりも早く発売されることが多いので、Ampere NextベースのGeForceカードも来年発売されることを最終的に確定するものではありません。
少なくとも、ジェンセン氏が明確に言及したことではない。
最後に、NVIDIAはBluefieldデータ処理ユニットに関する計画を説明した。
本日発表されたBluefield-2は2022年に発売される予定ですが、NVIDIAは2024年までにBluefield-4プロセッサを発売したいと考えているとのことです。
ソース:Videocardz.com - NVIDIA releases its CPU, GPU and DPU datacenter 2020-2025 roadmap
解説:
nVidiaが来年以降、x86だけではなく、ARMにも注力していくと説明
ゲーミングPC用のパーツの予定で言えば、Ampere Nextはやはり通常通り2022年に発売になるようです。
Ampere Next Nextは2024年になるようです。
1年ごとに進化するAMDのGPUに対して、これで本当に大丈夫なのかなと思わないではないです。
プロセスルールとともに毎年進化するというのは実に恐ろしいことで、それは、Intelがプロセスルールの更新に苦しんでいる間にTSMCの製造技術の恩恵を受け、あっという間にIntelを引き離してしまったことからも理解していただけるのではないかと思います。
RDNA2でAmpereに並び、RDNA3でAmpereを追い越すことになれば、Geforceの絶対的なブランドに瑕が入ることになりかねないのかなと思います。
Graceとは何か?
GraceはARMのサーバー向けCPU、Neoverseがベースであることが既に明らかにされています。
こちらは単一の高性能コアになる可能性が高いと思います。
ハイブリッドテクノロジーの元祖であるARMですらもサーバーは高性能コアのみで構成されているということです。
翻ってIntelのハイブリッドテクノロジーはノートPCでは大正解だと思いますが、これをデスクトップにおろしてくるのが正解なのかどうか、私は疑問を禁じえません。
気になるのは、来年以降、顧客の要求に応じてx86でもARMでも両方の製品に力を入れていきたいと言っているところです。
nVidiaはARMを買収したので当然かもしれませんが、脱x86の急先鋒になるのはnVidiaになるのかもしれません。
実際のところIntelとAMDのPC勢に対して、ARMとGeforceのnVidiaはCPUでもGPUでも多数派を取ってしまったことになります。
※スマホは出荷台数ベースで言えばPCの6倍以上なので、世界に存在しているITデバイスの数だけで言えば、完全にARMのほうがx86より上です。