AMD Radeon RX 5300 XTグラフィックスカードのデスクトップ版は、HP Pavilionデスクトップモデル(TP01-0004ng)のスペックシートに掲載されています。
このリストでは、RX 5300 XTが4 GBのGDDR5メモリを搭載していると説明しています。
これは、実際のRX 5300 XTの最初のインスタンスです。
ドライバーファイルを引用した古いレポートでは、RX 5300シリーズの製品は、RX 5300(デスクトップ)とモバイルRX 5300Mの2つだけであると指摘されていました。
「XT」ブランド拡張は、RX 5300よりもCU数が多いことを示している可能性がありますが、シリーズはまだ安価なGDDR5メモリを備えたRX 5500シリーズとは異なります。
RX 5300シリーズとRX 5500シリーズは、共通のシリコン、最大24個のRDNAコンピューティングユニット(最大1,536個のストリームプロセッサ)を搭載した7 nmの「Navi 14」、および最大 8 GBのGDDR6またはGDDR5メモリ。
AMDは、14 nmおよび12 nmの「Polaris 10」および「Polaris 30」チップを「Navi 14」で段階的に廃止することを望んでいます。
RX 5300 XTは、このHPデスクトップの他の主要コンポーネントであるRyzen 5 3500 6コア/ 6スレッドプロセッサと同様に、OEM専用である可能性があります。
解説:
4GBのGDDR5を搭載したRadeon RX5300XTがHPのPCのスペックシートに登場したようです。
他のサイトで調べてみたところSPは1024となっていました。
NvidiaのTuringもそうですが、新世代のGPUはゲーム配信などの用途も想定されており、リアルタイムエンコードをゲームの実行と同時に行うことができます。
その無茶な使い方を支えているのはGDDR6の広帯域であり、GDDR6が無ければゲームは出来ても配信するときに性能が足りなくなるという事態になります。
RX5300XTはローエンドGPUですが、ゲームをしながら配信するなどの用途には向かないと考えておいた方が良いでしょう。
以前の記事でPolarisのリネームになるのではないかと予想しましたがあっさり外れましたね。(笑
フルシリコンで1536となるNavi14のカットダウンモデルということになります。
こちらもOEM専売品になるのではないかという話が出ています。
自作に強いCPUとは打って変わって、GPUの方はOEM中心というイメージすらあります。
自作パーツ向けとしては現在出るとはっきりしているのはRX5500のみであり、RX5500XTやこのRX5300/XTは今のところ影も形もありません。
2020年のCESでrDNA2世代のRadeonが発表されることもあって、rDNA第一世代のRadeonはこのままでは日の目を見ないまま次の世代が出てしまいそうな勢いです。
来年になったら登場するのか、このままOEM専売品として姿を消すのかは気になるところです。
また、rDNA2世代がハイエンド向けでrDNA1世代がミドルレンジ以下をカバーするなどの区分けになっている可能性もあります。
Vega+Polairsのハイローミックス戦略のような感じです。
Polarisを段階的に廃止してNavi14で置き換えるというのはやはり今後も進んでいくと言われていますが、今のところその動きはあまり速くはないようです。
Radeonに望まれているのは今のところコストパフォーマンスであり、RX570、RX580、RX590と言ったかなりコストパフォーマンスが高井Polaris軍団に匹敵するお得感を出せるかどうかがユーザーに受け入れられるカギになると思います。
非常に高価で混雑していると思われるTSMCの7nmをローエンドに使うのは現時点ではやはり厳しいのかもしれません。
個人的にはGDDR8GBのモデルがかなり安価で入手できるRX570、RX580、RX590はかなりお得感が高いですが、AMDやボードメーカーとしてはローエンドは4GBに収めたいというのが本音だと思います。
RX5500は4GBであることが判明しているわけですが、RX5500XTがGDDR6の8GBになるならば現在のPolaris軍団よりは高くなるのは確実ですので、しぶとくPolaris軍団の需要が残る可能性もありますね。
AMDのGPU Radeonシリーズ
Radeon 7000シリーズ
Radeon RX 6000シリーズ
※ SAPPHIREはAMD Radeon専業のメーカーであり、Radeonのリファレンス的なメーカーです。