オーストラリアの電子小売業者BX80684I99900KSは、Intelが今年初めに発表したIntel Core i9-9900KSプロセッサの製品ページを掲載しましたが、実際の製品は見当たりません。
販売者のリストには、SKU BX80684I99900KSのAUD 899価格が表示されており、これはUSD 605に相当します。
新しいIntelプロセッサは、基本的にはビン型の8コアCoffee Lake Core i9-9900Kであり、4.0 GHzベースクロック(最大400 MHz)および5.0 GHz全コアターボ(300 MHz増加)で動作します。
シングルコアの最大Turboは5.0 GHzのままです(Core i9-9900Kと同様)。
今週の初めに、ASUSはBIOSアップデートノートを投稿し、Core i9-9900KSには127 W TDPが搭載されることを言及しました。
IntelはCore i9-9900KSでゲーミングパフォーマンスの王冠を確実に守ることができるようです。これは主に、高いクロック速度のおかげです。
ただし、ほとんどの改善点はマルチコアワークロードブーストクロックであり、シングルスレッドクロックは9900Kと同一であるため、プロセッサが実際に大きな違いを生むことができるかどうか疑問があります。— Cinebenchの100ドル安のRyzen 9 3900Xに勝るものはありません。127W TDPの制限は、5.0 GHzの全コアBoostが短時間だけアクティブになることを意味する場合があります。
ソース:techpowerup - Intel Core i9-9900KS to Cost around $600
解説:
全コア5GHzで動作することを保証するTDP127WのCore i9-9900KSがオーストラリアの小売業者のHPにリストアップされたようです。
こちらはご祝儀価格も入っているかもしれませんが、USドルで605$程の価格のようです。
Comet Lake-Sが来年の頭になることが確定していますので、第9世代Core iシリーズで年末商戦を戦い抜いていかねばなりませんが、さすがに恐竜的な進化をし過ぎていると思います。
恐らく、ゲーム性能としては最強のCPUだと思いますが、Ryzen3000シリーズがマルチコア化を急速に進めていますので、やはり苦しい感じは否めません。
さらにTDP127Wだと使えないマザーボードもあるんじゃないかと思います。
購入される予定の方はメーカーのサポートページを見て、自分のマザーボードが対応してるのかどうか確認された方が良いと思います。
ちなみに元記事のさらにソースになっているオーストラリアの小売業者MWaveの販売ページはこちらです。
写真も何もなく、単に価格が表示されているだけですが、現在は購入出ない状態になっています。
現状5.0GHzというのがCoffee Lake Refleshの常用限界のようですね。
それ以上回るコアを選別しようとすると、あまり実用的ではない価格になるんじゃないでしょうか。
今は来年のComet Lake-Sに向けて静かに準備をしているところでしょう。
既報ですが、未だにIntel製品のショートは解決していませんので、やはり、供給量はあまり多くないのではと思います。
特にComet Lake-Sは10コア20スレッドでダイ面積がさらに増えていますので、供給を圧迫する要因になっているのではないかと思います。
工場にはリードタイムがあるでしょうから、タイミング的にはComet Lake-Sの生産に入っていてもおかしくはないと思います。
GPU無しの末尾F付モデルが登場した背景には、GPUの製造に失敗する生産品が結構な数が出るということですから、こちらはRocket Lake-SからGPU譜部分を別々に生産するという方式に変更になるという話も聞こえてきています。
ですから、Comet Lake-Sまでは末尾F付きのGPU無しモデルが販売され続ける可能性があるということになります。
Intelも来年から単体GPUを発売しますので、Rocket Lake-SからGPU部分を別々に生産するという話から逆算すると案外末尾F付モデルがレギュラーモデルになる可能性もありますね。
Core Ultra 200Sシリーズ
ソケットLGA1851
Intel 第14世代Coreシリーズ
ソケットLGA1700
※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。