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インテルはディスクリートGPUラインナップを200ドルから開始する計画

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こちらは、原文の誤訳だったようで、200ドルで出すとは言っていないようです。詳細は一番下に追記しましたので見てください。

 

PRO Hi-Techと呼ばれるロシアのYouTubeチャンネルとのインタビューの中で、Intelのチーフアーキテクトであり、アーキテクチャ、ソフトウェア、グラフィックスのシニアバイスプレジデントであるRaja Koduriは、彼のキャリアについて語りました。

しかし、Koduri氏が言った最も注目すべきことの1つは、コードネームArctic Soundという次期GPUラインナップに関するものでした。

同氏は、Intelは最初のGPUをミッドレンジモデルとして200ドルの価格で発売する予定であるが、HBMメモリを利用するエンタープライズソリューションはそれに追随すると述べた。

Koduri氏は、199ドルのRadeon RX 480など、量産価格帯を獲得するというAMDの戦略を再現したいと語った。

ここでの計画は、手頃な価格で優れたパフォーマンスのGPU、つまり「全員のためのGPU」を大衆に提供することです。

さらに彼は、Intelの現在の戦略はパフォーマンスではなく価格を中心に展開し、消費者に可能な限り最高の価値を提供すると述べています。

今後2、3年のIntelのアプローチは、コンシューマCPUの中に見られるiGPUからデータセンターのGPUまですべてに共通のアーキテクチャが使用されているGPUの完全なラインナップを立ち上げることです。

ソース:techpowerup - Intel Plans to Launch Its Discrete GPU Lineup Starting at $200

 

解説:

Koudari氏、古巣のAMDのマーケットを奪うと宣言(笑

AMDでRadeon開発チームを率いていたRaja koudari氏はintelにチーフアーキテクトとして迎えられ、移籍したわけですが、AMDがRX400シリーズやRX500シリーズで行っているような200ドル以下のGPUを発売して、シェアを掻っ攫うと宣言しています。

人生無常、昨日の友は今日の敵、なんとも世知辛い世の中ですが、Ryzen3000シリーズに対して効果的なマーケティングが打てない現状のintelとしてはGPUで何とか一矢報いたいところでしょう。

Arctic Sound=Xeなのかどうかは明言されていませんが、やはりハイエンドモデルではなく、ミドルレンジ、それもミドルローの価格帯の製品を発売することになるようです。

200ドル以下でGTX1660Tiくらいの性能が出せれば、なかなかお得感あるんじゃないかと思います。

おそらく、intel GPUの優秀性をアピールするために最初はかなりコストパフォーマンスを上げると思いますので、可能性は0ではないですね。

まあ、でもRX400、RX500シリーズを安値でたたき売りしてるのは、AMDとしては不本意な状態だと思うんですが・・・・(笑

こちらはGDDR6を使うことになるんじゃないかと思いますが、どんな性能になるのか、この価格帯の製品でRaytracingが付くのかどうか興味深いところです。

Intelは20年で計算能力が1000倍になるというRajaの法則を唱えており、現在はGPUの時代に入ったという認識です。

かなり長いスパンの話ですが、これからどんどんGPUに力を入れていって最終的にCPUはGPU動かすおまけみたいになるんですかね。

最終的にはDiscrete AIの時代になると言ってますので、単体で動作する高度なAIの時代に向けて投資・開発していくということのようです。

その最初の一歩がこのArctic Soundになるようですね。

この言ってることのスケールの大きさはintelならでは、さすがはintelと言わざるを得ないです。

AMDも頑張ってほしいところ。

 

※ コメントでご指摘をいただきました。

$200で出すというのは元記事側の誤訳だったようです。

No, Raja Koduri Didn't Say Intel's Discrete GPUs Will Debut at $200

全文は訳しませんが、Raja氏の発言部分のみ抜粋します。

"Not everybody will buy a $500-$600 card, but there are enough people buying those too – so that’s a great market.

So the strategy we’re taking is we’re not really worried about the performance range, the cost range and all because eventually our architecture as I’ve publicly said, has to hit from mainstream, which starts even around $100, all the way to Data Center-class graphics with HBM memories and all, which will be expensive.

We have to hit everything; it’s just a matter of where do you start? The First one? The Second one? The Third one? And the strategy that we have within a period of roughly – let’s call it 2-3 years – to have the full stack." - Raja Koduri

翻訳

「誰もが500ドルから600ドルのカードを購入するわけではありませんが、それらを購入する人も十分にあります。つまり、これは素晴らしい市場です。

したがって、私たちが採用している戦略は、パフォーマンスの範囲、コストの範囲などをあまり気にする必要はないということです。最終的に私たちのアーキテクチャが公に言ったように HBMメモリなどを含むデータセンタークラスのグラフィックスに変換すると、コストが高くなります。

我々はすべてを打たなければならない。 それはあなたがどこから始めるのかの問題です。 最初の1つ? 第二のもの? 第三のもの? そして、フルスタックを達成するには、おおよそ2〜3年という期間内に私たちが持っている戦略が必要です。」 - Raja Koduri

というわけで、「誰もが500ドルから600ドルのカードを購入するわけではない」としながら、「それらを購入する人も十分にあります。つまり、これは素晴らしい市場です。」と表現しておりますので、おそらくは$500-$600程度のレンジを狙って出す可能性が高いと思われます。

今のnVidiaのGPUで言えば、RTX2070-RTX2080程度でしょうか。

コメントをいただいた方、ありがとうございました。

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