Intelは、AMDが第3世代のRyzenデスクトッププロセッサを発売することで、クライアントセグメントのデスクトッププロセッサ事業に力を入れています。
Intelの第9世代Coreプロセッサは、AMDの製品に対する競争力を失う可能性があります。
それまでは、Intelは値下げ、販売促進、バンドル、そして彼らのゲーミングパワーに焦点を当てて、プロセッサを販売するでしょう。
同社は、HEDT(ハイエンドデスクトップ)プロセッサのラインナップを、2019年第3四半期に更新する予定です。
台湾に本拠を置く業界オブザーバーのDigiTimesは、マザーボード業界の出典を引用し、インテルが第3世代のRyzenに即座に対応したことによって、コンシュマーセグメントのDIY小売チャネルの製品に対する一連の値下げになるでしょう。
これらの情報筋によると、第9世代コアプロセッサの価格は、SKUによって異なりますが、最小で10%、最大で15%下げられます。
これは、Core i9-9900K、i7-9700K、i5-9600Kなどの人気の高いゲーム/エンスー的なSKUの価格が25ドルから75ドル程度まで下げられるでしょう。
AMDは、i9-9900Kと競合するRyzen 9 3900X、i7-9700Kと競合するRyzen 7 3800X、およびi5-9600Kを採用するRyzen 5 3600Xを発売する予定です。
AMDの社内テストによると、3つのSKUはゲームでIntelのチップに匹敵し、コンテンツ作成タスクでそれらを破っています。
第3世代のRyzenプロセッサの中心には、AMDの新しいZen 2マイクロアーキテクチャがあります。これは、IPCの大幅な向上をもたらします。
AMDはまた、AM4パッケージに12コアおよび16コアプロセッサのRyzen 9ファミリーを導入することで、主流のデスクトッププラットフォームのコア数を増やしています。
ソース:techpowerup - Intel to Cut Prices of its Desktop Processors by 15% in Response to Ryzen 3000
解説:
intelは間違いなく世界一優れたPCパーツ関連メーカーなので、Ryzen3000シリーズの実力を正確に把握しています。
Ryzen3000シリーズはオーバークロッカーなどにもサンプルが渡され、すでに液体窒素を使ったOCなども行われているようですので、そうしたサンプルの一つがIntelの手に渡っていてもおかしくないと思います。
残念ですが、Icelakeは当面モバイル向けにとどまりますので、デスクトップ版が販売されるまでの間、現行製品を値下げやゲームのバンドルなどのマーケティングによって販売していくことにするようです。
まあ、これは予想できたことですが、今まで割高感を感じていたintelファンの方にとっても朗報ではないかと思います。
値下げ幅は2800円から8200円くらいになると予想され、モデルによって違ってくるものと思います。
また、しばらくすればゲームのバンドルなども行われるようになるでしょうから、特にCore i9-9900Kなどを狙っていた方は良い機会になるかもしれません。
しかし、現在は品薄ですので、値下げがきちんと行われるのかどうかは不明ですね(笑。
というか、今は転売屋もいますし、価格に反映されるのかどうかは本当に怪しいところだと思います。
Icelakeが同時期に出ていれば、「我こそは一番」と広告合戦が行われ、非常に盛り上がったと思いますが、そうならなかったのは残念の一言です。
もしそうなっていれば、かなりの安価でNVMe Gen4 SSDも投入されていたかもしれませんし、歴史に残る販売合戦が繰り広げられていたことは確実です。
ものすごいお祭りになったでしょうね。
私が今までさんざん過去の記事で触れてきたSTADIAのほかにVRなどもOculus Questが販売され、脱x86の動きが加速しています。
昔と比較するとUnityやUnrealエンジンなどのゲーム開発向けプラットフォームも進化して、複数のプラットフォームにおける開発がしやすくなったという事情もあるでしょう。
マイクロソフトもARM版Windowsを発売して、いつARMが覇権をとってもいいようにしている上に、AppleもARMに移行するという噂が流れていることもあって、これが最後の祭りになる可能性が高いです。
MacOSのもとになってるのはPS4などと同じくFreeBSDという商用利用可能なPC-UNIX系のOSでソースが公開されているため、開発力のあるメーカーならば、比較的容易にプラットフォームの移行が出来ると思います。
今のところ、ARMは携帯とタブレットだけという認識だと思いますが、状況的にはいつ脱x86の波が来てもおかしくないです。
実はこの記事は翻訳していないのですが、HPC(Teslaなどの使ったシステム)の分野でnVidiaがARMと組み合わせたシステムを提案しているという話も出ています。
ゲームとはあまり関係のない分野ですが、ノウハウとしてはそれなりに溜まっているでしょうから、脱x86の動きが出たら、nVidiaも十分に対応可能でしょう。
一連の仕掛け人というか、意識していない可能性もありますが、この動きを進めているのはGAFAだと思います。
なぜなら、ネット企業にとってハードウェアにプレミアムが付くのは邪魔だからです。
ハードウェアはあくまでも彼らのサービスに導くための土管であり、金を使ってほしいのは彼らのサービスの上であって、ハードに金を使ってほしくないというのが彼らの本音でしょう。
今はまだ表面化していませんが、x86とかWindows自体がもうすでに古い概念になりつつあるということです。
intelがここまで追い詰められているのも時代の流れというやつなのかもしれません。
Core Ultra 200Sシリーズ ソケットLGA1851 Intel 第14世代Coreシリーズ ソケットLGA1700 ※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。