Redditに関する最近の投稿で、ユーザーVirtual Desktop Developer(Guy Godin)は、彼が開発しているVirtual Desktopアプリで、ユーザーに自分のデスクトップをOculus Questにストリーミングさせ、ユーザーは彼らのOculus Questを通してSteamVRゲームをプレイすることができますがOculusはSteamVRとの統合を可能にする機能を削除することを強制しています。
Reddit上での彼の声明は次のようになっています。
こんにちは、私はこれを発表して申し訳ない思いますが、Oculusは彼らのStoreでSteamVRストリーミング機能を望んでいません。
私は5年以上VRで開発してきましたが、皆さんの中には知っているかもしれませんが、私は実験をして技術を取り入れていきたいと思っています。
私はPCからVRコンテンツをストリーミングする機能をとてもクールなアイデアと思っていました。
それはすでにあなたが自分のコンピュータにアクセスできるようにしているので、私はそれが自分のアプリにはぴったり合うと思いました。
素敵なボーナス機能のように。
私は数ヵ月間これに取り組んでいて、私が最後の数日にわたってフィードバックを受けたので機能を改善することに熱心でしたが、Oculusは、私がQuestを傷つけいるとしています..
VRストリーミング機能を有効にした別のAPKを提供し、今後数日でSideQuestを通じて利用できるようにする予定です。
今年初め、Oculusは、彼らが自分のStoreのアプリケーションの厳格なキュレーションを強化することを明らかにしました。
ユーザーがこの決定に不満を抱いていることは疑いありません。
Ruddit上で別のスレッドを作成し、ユーザーが独占禁止法および反競争的違反についてOculusを関係当局に報告すべきであると尋ねた。
これは自分のStoreのアプリなので、これがOculusによる違反であるかどうかは正直に言うことはできません。
しかし、それは、ユーザーが自分のStoreではなくSteamから購入したVRタイトルを再生できるようにOculus Questの活用範囲が広がることを妨げるという意味で、同社からの非常に良くない動きです。
HTC ViveユーザーがOculusストアから購入したタイトルを再生できるようにするRevive機能とよく似ており、これは世間の反発の後に逆転する可能性があります。
Oculusは、その決定に関して、次のように述べています。
特定のアプリのステータスについてはコメントしていませんが、Oculusストアのアプリケーション送信システムは、デバイスが一貫性のある快適なエクスペリエンスを顧客に確実に提供できるように設計されています。
アプリは、すべてのVRコンシューマーに高品質で価値の高いエクスペリエンスを提供することを目的として、パフォーマンス、入力、安全性など、さまざまな要素で評価されます。
ソース:wccftech - Oculus is Forcing the Removal of Steam VR from Oculus Quest App
解説:
Oculus QuestをPCに接続してPCのVR機器としても使える仕組みが登場したのですが、これをOculusが制限しようとしているという話です。
「何をバカな」と思う方もいると思いますが、OculusはOculusで自社のストア機能を拡充しようとしており、そこにタイトルが豊富なSteamVRに勝手に接続されたらソフトが売れなくなってしまうという思惑があるのでしょう。
営利しか考えないものはアーリーアダプターの世界では嫌われる。
かつて、ReviveというHTC ViveでOculus対応タイトルがプレイできるソフトを制限しようとし、ユーザーから一斉に反発を食らったFacebookですが、また同じ轍を踏んでいるようです。
こうした権利の主張はマスマーケットの世界では当たり前なのですが、タイトルの出そろってないアーリーアダプター向けのデバイス(現在のVR機器がそうとは必ずしも言い切れないが、少なくともQuestはそうでしょう。)の世界では嫌われる傾向にあります。
アーリーアダプターというのは情報の発信力が強く、多数のフォロワーを抱えていることが多いですので、これは非常に悪手だと思います。
今のVRがマスマーケットに達すれば、この制限は非常に正しい考え方だと思います。
ユーザーの権利と、自由、そしてストアへの囲い込み、デバイスホルダーの権利のバランスは非常に難しいところではありますが、現状ソフトの供給が満足にできてないVRの世界でこれはハッキリ失策だと思います。
現在におけるまで、HTC ViveがVR機器のステークスホルダーになってしまったのは、Oculus(Facebook)が初期のユーザーの権利を制限して信頼を失ってしまったことがかなり大きいのではないかと思います。
マーケティングの都合だけで欲得で動く人たちというのはこんな風に嫌われてしまいます。
私もきれいごとを言うつもりはありませんが、成長途中の市場でこれをやってしまうと、かえって自社の製品にダメージを与えてしまうことがあります。
特に無料で公開されているソフトならなおさらです。
これを読んでいる関係者の方がいたら、ぜひ同じ罠にはまらないようにしていただきたいところです。
商品を売るべきユーザーにケンカを売ってもいいことは一つもありません。
私の意見をのべます。
これは本来公式で提供されてしかるべき機能であり、Questのストアでソフトを開発・販売したければ既存のソフトではなく、Quest独自のソフトを開発すべきだと私は思います。
そんな小さな売り上げの損失を気にして、ユーザーにアピールすべき重大な機能を制限するのは愚かとしか言いようがありません。
大抵の初期ユーザーはVeveもRiftも買うようなガジェットフリークが多いと思います。
そうした人たちが同じソフトを持ってたらQuestのストアから買う人が何人いるでしょうか?
数はほとんどいないと思います。
こんなわずかな儲けのためにユーザーからの信頼をドブに捨てるのは長い目で見てよいこととは思えません。
バルマー氏が去ったOculusはよくも悪くもGEEK的な感性がなくなり、製品の初期の重要なマーケッターであるVR GEEKたちにケンカを売っています。
彼らは初期の大切な顧客であり、一人一人が強力なマーケッターでもあります。
そして、よちよち歩きのVR業界にとって一番重要な「一般人に向けて夢を語ってくれる」存在でもあります。
こうした人たちから見捨てられれば、そのデバイスに未来はありません。
Facebookは自社でマーケティング能力を持っいるのだと思います、
そこに誇りや自身を持っているのでしょうが、こうした評価の定まってない機器のロンチには独特の作法があるということを理解していません。
Facebookが強引にこれを規制すれば、またしてもユーザーから反発を食らうでしょう。
今度は無線LAN経由でPCに接続できる同様のガジェットを中国の企業あたりがサクっと出してくるかもしれません。
そうなればQuestに未来はないでしょう。
Facebookはいい加減、新規のエンターテイメント向けデジタルガジェットをロンチするときの作法を学ぶべきです。
お断り
実は私は今までVR機器を持ってませんでした。
買ってもよかったのですが、様子見をしている間にOcuclus Goが出て、Go出たときこの機能がユーザーの側から実装され、Questでも必ず提供されると思っていました。
私の予想通りに提供されたわけですが、Facebookがまたやらかしたというのが正直な感想です。
こんな風にわたくしのポジショントークが入っている意見ですので、売る側の意見とは違っていると思います。
その点はお断りしておきます。
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