作成:2019-4-6
概要
FF15は日本の著名ゲームソフトメーカーであるスクエア・エニックスの看板タイトルです。
FF15はnVidia Game WorksというnVidiaのゲーム開発支援パッケージを使って作成されており、nVidiaのGPUで比較的快適にプレイできるようになっています。
ゲーム機用として発売されましたが、のちにWindows版も発売され、HDR10に対応しているクオリティとゲーム機のビッグタイトルが(それほど間を置かず)PCでプレイできることもあって大きな話題を呼びました。
また、発売時の最新・最高のGPUであるGTX1080Tiをもってしても最高設定でプレイすることができないというかなりの重たいソフトであり、その点も話題を呼びました。
今後DLSSというWQHD、4Kでの速度が上がる技術を採用するといわれており、最新技術を活用している最先端のゲームとしても話題を集めています。
国産メーカーがシングルプレイRPGのビッグタイトルをPC版に移植するのはあまり例がなく、PCゲーマーならぜひ一度はプレイすべきゲームです。
FF15ヒストリー(歴史)
2016年11月29日 PS4・Xbox oneにて発売
2018年3月7日 Windows版発売
2018年11月15日 FF15ベンチマークV1.2にてDLSSに対応
2018年12月13日 FF15本体がDLSSに対応
スペック
必要環境 | 推奨環境 | 4K HDR 推奨環境 | |
OS | Windows7SP1/8.1/10 64bit | Windows7SP1/8.1/10 64bit | Windows10 64bit Fall Creator Update以降 |
CPU | Intel Core i5 2500(3.3GHz以上) AMD FX-6100(3.5GHz以上) | Intel Core i7 3700(3.4GHz以上) AMD FX-8350(4.0GHz以上) | Intel Core i7 7700(3.6GHz以上) AMD Ryzen5 1600X(3.6GHz以上) |
GPU | nVidia Geforce GTX750/1050 AMD Radeon R9 280 | nVidia Geforce GTX1060 6GB AMD Radeon RX 480 | nVidia Geforce GTX1080Ti |
メモリ | 8GB | 16GB | 16GB |
解像度 | 720p | 1080p | 4K(2160p) |
HDD空き容量 | 100GB以上 | 155GB | |
サウンドカード | Direct Sound互換サウンドカード/Windows Sonic及びDolby Atmos対応 | ||
DirectX | DirectX11 | ||
その他 | DVD-ROM版=DVD-ROMドライブ(片面2層読込可能)、マウス、キーボード、ゲームパッド(必須ではない) |
必要スペックは4K HDRまで対応しており、資金をつぎ込めばつぎ込むほど高品質になります。
かなり天井知らずのスペックなので、あらかじめ予算と相談しておきましょう。
高スペックを極限まで生かせるというゲームがあるのは素晴らしいことだと思います。
上の表にはありませんが、HDRコンテンツの再生にはHDR対応のディスプレイが必要になります。
ベンチマーク
FF15Windows版は稀に見るほど重たいソフトであり、発売時の最高GPUであるGeforce GTX1080 Tiをもってしてもベンチマークテストで最高の評価が出せないゲームであり、その点でも大きな話題を呼びました。
生半可な性能のPCでは最高設定でプレイすることはできませんので、事前にPCがどのくらい快適にFF15をプレイできるかを測定してスコアを出してくれるベンチマークテストが用意されています。
FF15をこれからプレイしようと思っている方は無料でテストできますので、自分のPCでどのくらいのスコアが出るかテストしてみましょう。
※ 2018/11/15にDLSS対応のFF15ベンチマークV1.2が登場し、GTX1660Tiのスコアを追加した機会に全GPUのスコアを計測しなおしました。
スコアの評価
12000~ | 非常に快適 | 非常に快適に動作します。高フレームでの動作が可能で、よりリッチな表現のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
9000~11999 | とても快適 | とても快適な動作が見込めます。高フレームでの動作が可能で、より高品質のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
6000~8999 | 快適 | 快適な動作が見込めます。グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。 |
4500~5999 | やや快適 | 標準的な動作が見込めます。余裕があればグラフィック設定の調整をお勧めします。 |
3000~4499 | 普通 | 標準的な動作が見込めます。 |
2500~2999 | やや重い | ゲームプレイは可能ですが、部分的に動作が重くなります。グラフィック設定の調整をお勧めいたします。 |
2000~2499 | 重い | ゲームプレイは可能ですが、全体的に動作が重く感じられます。グラフィック設定や解像度の調整で改善される可能性があります。 |
0~1999 | 動作困難 | 動作に必要な性能を満たしていません。 |
テスト機によるベンチマークの結果
FullHD(1920X1080) - SDR
軽量品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 11,947 | 121.86 | 103.50 |
RTX2070 | 16,480 | 168.10 | 134.57 |
RTX2080 | 18,749 | 189.06 | 155.80 |
RTX2080Ti | 20,487 | 206.64 | 162.70 |
標準品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 9,144 | 93.34 | 79.98 |
RTX2070 | 12,926 | 131.22 | 108.74 |
RTX2080 | 14,783 | 150.10 | 126.40 |
RTX2080Ti | 17,028 | 173.09 | 146.40 |
高品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 6,905 | 70.01 | 55.29 |
RTX2070 | 9,602 | 97.16 | 73.04 |
RTX2080 | 11,254 | 114.07 | 86.88 |
RTX2080Ti | 13,038 | 131.51 | 95.46 |
WQHD(2560X1440) - SDR
軽量品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 8,452 | 86.83 | 72.31 |
RTX2070 | 11,954 | 121.95 | 98.17 |
RTX2080 | 13,752 | 139.95 | 111.06 |
RTX2080Ti | 16,335 | 164.47 | 133.40 |
標準品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 6,237 | 64.90 | 55.02 |
RTX2070 | 8,867 | 90.19 | 77.28 |
RTX2080 | 10,437 | 107.14 | 91.20 |
RTX2080Ti | 12,498 | 125.79 | 111.99 |
高品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 5,010 | 52.10 | 39.90 |
RTX2070 | 7,092 | 72.90 | 56.41 |
RTX2080 | 8,314 | 84.35 | 65.17 |
RTX2080Ti | 9,959 | 99.91 | 79.68 |
4K(3840X2160) - SDR
軽量品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 4,555 | 45.97 | 39.02 |
RTX2070 | 6,574 | 67.54 | 55.52 |
RTX2080 | 7,876 | 80.98 | 66.51 |
RTX2080Ti | 9,402 | 95.54 | 80.10 |
標準品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 3,217 | 31.90 | 27.10 |
RTX2070 | 4,736 | 47.28 | 40.39 |
RTX2080 | 5,665 | 56.96 | 49.28 |
RTX2080Ti | 6,835 | 68.59 | 58.46 |
高品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 2,756 | 27.53 | 22.90 |
RTX2070 | 4,064 | 40.43 | 34.47 |
RTX2080 | 4,844 | 47.38 | 40.58 |
RTX2080Ti | 5,771 | 56.87 | 48.90 |
DLSS - SDR
nVidia DLSSオンと通常時にどのくらいスコアとFPSが変わってくるか計測してみました。
DLSSのスコア/FPS測定時の具体的な設定は以下の画像の通りとしています。
DLSSはおおむねフレームレートが60FPS以下の時にしか威力を発揮しない技術のため、4K以外では設定できないようになっています。
DLSS Off | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
RTX2070 | 2,925 | 28.94 | 24.61 |
RTX2080 | 3,516 | 34.53 | 28.91 |
RTX2080Ti | 4,199 | 41.62 | 34.90 |
DLSS On | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
RTX2070 | 4,100 | 40.32 | 34.60 |
RTX2080 | 4,819 | 48.15 | 41.60 |
RTX2080Ti | 5,754 | 58.05 | 49.86 |
FullHD(1920X1080) - HDR
軽量品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 11,939 | 121.68 | 100.78 |
RTX2070 | 16,400 | 167.02 | 133.46 |
RTX2080 | 18,355 | 185.92 | 150.90 |
RTX2080Ti | 20,756 | 209.67 | 170.22 |
標準品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 9,164 | 92.62 | 80.54 |
RTX2070 | 12,828 | 129.57 | 111.13 |
RTX2080 | 14,612 | 148.45 | 122.68 |
RTX2080Ti | 16,614 | 168.62 | 134.80 |
高品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 6,863 | 68.49 | 51.80 |
RTX2070 | 9,667 | 96.80 | 71.42 |
RTX2080 | 11,347 | 114.01 | 89.95 |
RTX2080Ti | 13,046 | 131.81 | 99.60 |
WQHD(2560X1440) - HDR
軽量品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 8,377 | 85.48 | 70.82 |
RTX2070 | 11,935 | 121.16 | 99.18 |
RTX2080 | 13,792 | 140.74 | 113.77 |
RTX2080Ti | 16,335 | 165.58 | 134.08 |
標準品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 6,247 | 62.37 | 53.86 |
RTX2070 | 8,957 | 90.13 | 77.97 |
RTX2080 | 10,505 | 105.80 | 90.37 |
RTX2080Ti | 12,498 | 126.10 | 110.08 |
高品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 4,946 | 49.05 | 39.26 |
RTX2070 | 7,129 | 71.29 | 58.43 |
RTX2080 | 8,394 | 84.10 | 67.56 |
RTX2080Ti | 9,959 | 100.03 | 81.90 |
4K(3840X2160) - HDR
軽量品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 4,518 | 45.10 | 38.40 |
RTX2070 | 6,611 | 66.54 | 56.70 |
RTX2080 | 7,915 | 79.37 | 67.87 |
RTX2080Ti | 9,402 | 94.92 | 80.02 |
標準品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 3,205 | 31.59 | 26.91 |
RTX2070 | 4,772 | 46.87 | 40.20 |
RTX2080 | 5,637 | 56.71 | 48.77 |
RTX2080Ti | 6,835 | 68.23 | 58.77 |
高品質 | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
GTX1660Ti | 2,732 | 26.69 | 22.10 |
RTX2070 | 4,105 | 40.53 | 33.10 |
RTX2080 | 4,871 | 48.58 | 40.15 |
RTX2080Ti | 5,771 | 57.89 | 48.80 |
DLSS - HDR
DLSS Off | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
RTX2070 | 2,955 | 28.94 | 24.61 |
RTX2080 | 3,512 | 34.62 | 29.00 |
RTX2080Ti | 4,199 | 41.67 | 35.10 |
DLSS On | スコア | 平均 | 下位5%平均 |
RTX2070 | 4,047 | 40.10 | 34.50 |
RTX2080 | 4,830 | 47.94 | 40.99 |
RTX2080Ti | 5,754 | 57.35 | 48.57 |
解説:
スコアはほぼ平均FPSを100倍したものと考えてよいだろう。
若干ずれがあるのは、ベンチマーク上では本来測定していないフレームののFPSもカウントしているからと思われる。
DLSSの測定に関しては「高」設定の具体的セッティング内容がわからなかったので、「カスタム」設定でオプションをすべて最高にしてDLSS On/Off時のスコアとFPSを比較している。
HDRも含めて、おそらくここまで詳細にデータを採取したのは国内では当サイトが初めてだろう。
スコアやFPSを見るとHDRに関してはほとんど影響のないレベルと言ってもよいだろう。
スコアから見ると「非常に快適」は平均FPS120以上であり、かなり過剰な性能と言える。
実用上では平均FPSが90前後になる「快適/非常に快適」あたりで十分だろう。
「未計測」とあるのはFPS測定時にログの収集が途中で停止しているのに気が付かなかったため、後日改めて測定する予定だ。
※ 2019年4月6日 追加しました。
4KではRTX2000シリーズではさすがに「やや重い」以下はないが、RTX2070で「普通」となる。RTX2080Tiでも「快適」どまりであり、例えDLSSに対応したとしても「非常に快適」を出すことはできないだろう。
非常に重たいゲームであるが逆に言えば資金をつぎ込めばつぎ込むほど高品質なゲーム体験ができるゲームだといってもよい。
FF15で最高の体験を目指すなら、モニターも4K HDR対応のものを選択したいところだ。
並みのゲームでこれだけの品質に到達するのは今後数年はかかるだろうから、まさに未来スペックのゲームといってもよい。
参考:UHD630で動かすとどうなる?
UHD630では一番軽い「1280X720、軽量品質」でも「動作困難」であり、まともにゲームはできないだろう。
あまり意味があるとは思えないが、FullHDのスコアも全部測ったところ、「FullHD、最高品質」では400というスコアが出た。
なお、スコア400だとベンチマークソフトですらも実行してから終了するのに通常の何倍もの時間を要した。
内臓GPUではプレイできないものと考えておいた方がいいだろう
当サイトFF15推奨PC
FullHD
BlackOnyx GTX1660SUPER
GTX1660TiならばFullHDで快適にプレイできるだろう。
4K
BlackOnyx RTX2080Ti
4KではやはりRTX2080Ti一択だ。4K HDRディスプレイと組み合わせて現在最高品質のゲームを体験しよう。
nVidia RTX4000SUPER nVidia RTX4000 nVidia RTX3000シリーズGPU RTX3060 12GB GDDR6 RTX3050 6GB