デスクトッププラットフォームで12nm Zen +アーキテクチャを採用する予定のAMDのRyzen 3000 APUは、Chiphell Forumsから漏洩している。
新しいRyzen 3000プロセッサは、昨年導入されたRyzen 2000 APUと比較して、1ワットあたりのパフォーマンスが向上し、より高いクロックが提供されます。
AMD Ryzen 3 3200G「Picasso」デスクトッププロセッサのリーク、12nm Zen + CPUおよびVega GPUコアをベースとしたAM4プラットフォームでの機能サポート
AMD Ryzen 3000 APUラインナップとRyzen 3000 CPUラインナップを混同しないでください。
AMDのRyzen 3000ファミリーのAPU(コードネームはPicasso)は、既存の12nmベースのZen +コアアーキテクチャーを採用する予定で、これは14nm Zen(1)コアアーキテクチャーを採用するRyzen 2000ファミリーのAPUの重要なアップグレードとなります。
2019年半ばに発売されるAMD Ryzen 3000 CPUファミリーは、7nm Zen 2コア処理を受ける予定です。
しかし、Ryzen 4000シリーズのAPUシリーズが7nm Zen 2コアとRadeon Naviコアを同じチップに搭載するのを待つ必要があります。
それで、リークされたRyzen 3000 APUの話に戻って、我々はRyzen 3 3200Gとして知られている単一のSKUについて考えてみましょう。
この製品は明らかにRyzen 3 2200Gを置き換え、そして私はRyzen 5 2400Gを置き換えるものとしてRyzen 5 3400Gも存在すると思います。
リークは何の仕様も報告していないですが、TUM APISAKはチップに関するいくつかの情報を共有しました。
※ 「TUM APISAK」氏はPCパーツのリーク情報の世界ではかなり有名な方です。当サイトのリーク情報でも何度も出てきていますのですでに知っている方も多いと思います。
以前のベンチマークでは、Ryzen 3 3200Gは3.6 GHzのベースクロックと3.9 GHzのブーストクロックを搭載しているようでした。
CPUとGPUの両方のコア数が変わっていない可能性が高いため、GPUには512個のストリームプロセッサが搭載され、4コアと4スレッドとなっている可能性が高いでしょう。
GPUは現在の情報では1250 MHzとされ、わずかに高く設定されています。これはRyzen 3 2200 G APUの1100 MHzよりも優れています。
仕様はそれほど変わっていないように思われるかもしれませんが、AMD Picasso世代のAPUは、電力/パフォーマンスの向上のためにZen +コアを採用しながら、Raven Ridgeデザインを採用することを常に意図していました。
Ryzen 3000 APUはすでにノートブックプラットフォーム向けに発表されており、今度はデスクトップAM4プラットフォームでも動作するようになるでしょう。
解説:
Ryzen3000シリーズの第一弾として、「Picasso」というコードネームで知られていたGPU内蔵のAPUであるRyzen 3 3200Gの情報がリークしました。
この情報は以前からたびたび出ていたのですが、ハイエンドゲーミングPCが中心の当サイトではあまり重要ではないと判断したため、取り上げていませんでした。
今回、発売を目前に控えていることもあり、Ryzen3000シリーズとも関係がありますので、取り上げることといたしました。
Ryzenシリーズ | Ryzen 1000G | Ryzen 1000 | Ryzen 2000G | Ryzen 2000 | Ryzen 3000G | Ryzen 3000 |
アーキテクチャ | 設定なし | Zen | Zen | Zen+ | Zen+ | Zen2 |
製造プロセス | 14nm | 14nm | 12nm | 12nm | 7nm | |
CPUコア | Summit Ridge | Summit Ridge | Pinnacle Ridge | Pinnacle Ridge | Matisse | |
最大CPUコア数/スレッド数 | 8/16 | 4/8 | 8/16 | 4/8 | 16/32 | |
GPUコア | 無し | Vega | 無し | Vega | 無し | |
発売年月 | 2017年3月 | 2018年2月 | 2018年4月 | 2019年予定 | 2019年予定 |
表を見ればわかる通り、RyzenのAPUはCPUと比較すると一世代前のCPUと最新GPUの組み合わせになっています。
つまりZen2とNaviの組み合わせはRyzen4000Gシリーズになるということになります。
これは仕様としてはPS5に近いものになるでしょう。
但し、何度か説明してきた通り、PS5にはGDDR6を使い、GPUのコア数(SP数)も単体GPUに匹敵するレベルになるでしょうから、性能は全く違ったものになります。
よってこのコードネーム「Picasso」と呼ばれるAPUはRyzen2000シリーズに搭載されているZen+とVegaの組み合わせになり、Ryzen3000シリーズの名前は冠していても性能は今あるものの組み合わせとなります。
この点は先走って買わないように注意してください。
GPUに関してもメモリがDDR4である以上、多少クロックが上がってもあまり性能は変わらないでしょう。
一応使えるOCメモリの速度が高くなっている可能性はありますので、高価なメモリを使えば性能が多少上がっている可能性はあると思います。
これも、大手メディアさんの記事で何度も指摘されている通り、本来コスト重視のAPUに高価なメモリを組み合わせることに大きな意味があるのだろうかという矛盾をはらんでいます。
APUトータルの性能が大幅に向上するのはDDR5が登場するのを待たねばならないでしょう。
Zen2+Navi+GDDR6という完全ゲーム仕様は大量生産をするであろうPS5や新型Xboxが真っ先に予定しているものであり、そういったフルスペックCPU+単体GPU相当の性能がいち早く欲しければ、これらのゲーム機を購入するのが一番早いと思います。
それでもRyzen3000Gシリーズは悪くない性能になると思います。
しかし、ハイエンドゲーミングを志向する方にとってはRyzen3000シリーズの発売が近づいているという目安以上の物にはならないと思います。