
DDR5の価格が急騰する中、AMDは現在、主要なAM4プラットフォーム対応プロセッサの復活を目指しています。
AMDのDavid McAfee氏は、「ゲーマーの要求を満たす」ためにAM4エコシステムの復活に全力を尽くしていると語っています。
ついに公式発表です。ベンダー各社が今年AM4マザーボードの供給量増加を目指しているとの報道は以前からありましたが、AMD自身からも最新の発表がありました。
AM4マザーボードの生産量を増やすだけでは現状の市場状況は改善しないため、AMDはAM4対応プロセッサの生産と供給量を増やす必要があります。
Tom's Hardwareとの最近のインタビューで、AMDのRyzen担当責任者であるDavid McAfee氏は、AM4プラットフォームの復活を認めました。
AM4プラットフォームは既に9周年を迎え、Ryzenは多くの世代で登場しています。いくつかの世代のRyzenはすでに段階的に廃止されていますが、一部のRyzenファミリーは依然として世界中で販売されています。
David氏は、AMDはこれらのプロセッサの供給量を増やすことで、AM4エコシステムを復活させ、ゲーマーのニーズに応えられるよう尽力していると述べています。
AM5やLGA 1851といったDDR5プラットフォームの登場により、PCの構築が非常に困難になっているため、DDR4ベースのプラットフォームが現時点で唯一の現実的なソリューションです。
AMDは、システム全体を再構築することなくAM4プラットフォームの大幅なアップグレードを望むゲーマーのニーズに応えるため、供給量を増やし、製品をAM4エコシステムに再導入するためにあらゆる手段を検討しています。
- David McAfee、AMD Ryzen担当責任者(Tom's Hardwareより)
最近のCPU販売に関するレポートをご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、AM4 CPU、特にRyzen 5000シリーズの市場シェアが急激に増加し、北米や欧州など様々な地域でAmazonなどの大手小売店のベストセラーランキングで上位を占めています。
Ryzen 5 3600などのZen 2プロセッサでさえ、一部の店舗ではCPUの売上トップ10にランクインしており、AM4の到来を明確に示しています。
とはいえ、Ryzen 5000X3D CPUが市場に戻ってこないのは残念です。AMDは昨年、Ryzen 7 5800X3Dや5700X3Dといった人気プロセッサの製造を中止しましたが、Ryzen 7000シリーズなどの新製品に対抗できるのは、これらのチップだけです。
Ryzen 5 5600X3Dは入手性が限られており、市場は8コアのX3Dチップを切実に求めています。
それでも、10年近く前のプラットフォームを復活させたからといって、コスト上昇が起こらないというわけではありません。
ベンダーは現在の市場を容易に活用できますし、DDR4 RAMも安価というわけではありません。
最近、DDR4 RAMキットの価格は大幅に上昇していますが、DDR5 RAMほど高価ではありません。
解説:
Zen6を高値で売ろうとしても売れないって言ったよね?(苦笑
2026年はAM4が墓場から蘇ってくるようです。
AMDはAM4の復活に全力を挙げるといっています。
Zen6を高価格にしてハイブランドを目指すといっていたAMDですが、残念ながらそううまくはいかないようです。
ハイブランド以前の問題としてDDR5が値上がりしすぎてほとんどの人は買えません。
そのため棺桶に片足を突っ込んでいたAM4を復活させることに全力を注ぐようです。
大正解だと思います。
今更Zen6の販売計画を変更できるのかといったら難しいと思うので、ここは仕方ないのかもしれませんが、今のDDR5の価格を見ると数を売るのは厳しいと言わざるを得ません。
特に低価格帯はAM4がカバーしていくことになるのだと思います。
もちろんDDR4も高くはなっていますが、DDR5よりはかなりましです。
どっちにしても買いやすい価格とはいいがたいのでしょうが、信じられないほど高値を付けているDDR5に正面から突っ込んでいくよりなんぼかましなのでしょう。
AM4が世に出たのが2016年9月ですから、今年で10年目ということになります。
AM4は初代Zenから始まったイメージがありますが、実際にはその前のBristol Ridge=A-9000シリーズから始まっています。
のため、初代Zen発売前からプラットフォーム自体が存在していたのがミソですね。
当時とはCPUの定格TDPも何もかも違います。
そのためAM5の様に2CCDのX3Dモデルも存在していませんでした。
それでもまだ退役を許されないAM4の最後の舞台ということになるのではないでしょうか。