NVIDIAが2025年に出すといわれているSoCの性能予測について語ってみたいと思います。
During the same interview, Dell leaked it: Nvidia is coming next year in the Windows ARM arena with new SoCs to compete with Qualcomm.
What I can say: TSMC N3P, Cortex X5 BlackHawk CPU cluster, Blackwell GPU and LPDDR6 on package. And MS is porting all Win11 AI stuff to NV HW https://t.co/dSGv44A1G0— AGF (@XpeaGPU) May 23, 2024
ざっくりとしたスペックのは以下の通り
CPU・・・Coretex X925(Pコア)+Coretex A725(Eコア)
メモリ・・・LPDDR6(100GB/s?)
GPU・・・Blackwell?
製造プロセス・・・Intel 3nm
このように言われています。
正直、「いやあ、フカしすぎじゃね?」というのが正直な感想です。
しかし、これが実際に出るとしたらAppleのMシリーズを超えるプレミアをもたらすのではないかと思います。
NVIDIAと協力関係にあるMediatekの最新のSoCであるDimensity 9300は以下のようなスペックになります。
Coretex X4(Pコア*4)+Cortex-A720(Eコア*4)
従来、Coretex X5と呼ばれていたコアはCoretex X925となりましたので、ちょうどDimensity 9300の後継製品が出るとしたら下のようになるのではないかといわれています。
Coretex X925(Pコア*1)+Coretex X4(Pコア*3)+Coretex A725(Eコア*4)
Coretex X925はシングルスレッド性能が非常に高くなるといわれているのですが、その分消費電力が高くなるので、スマホ用のSoCは上のようになるといわれています。
NVIDIAのSoCはノートPC向けですから、Coretex X925(Pコア*4)+Coretex A725(Eコア*4)となっても別におかしくはないのかなと思います。
実際にSnapdragon X Eliteは8コアすべてPコアになっています。
GPU部分は全く予想が付きませんが、CPUに関してはある程度の予想が付きますので、現在のCPUと比較してみましょう。
Coretex X925は総合性能が36%アップするといわれていますので、仮想的にDimensity 9300のシングルとマルチを36%アップして算出しています。
上のようになります。
正直、TSMCの3nm・4nmクラスで製造されたSoCの性能はほとんど横並びです。
コア数によってマルチ性能が変わる程度でシングル性能はどのモデルも3000前後となっています。
WindowsよりLinuxやUNIX系のほうが若干よくなる傾向がありますので、macOSは有利かもしれません。
この結果はもちろんNVIDIAのSoCを正確に予測しているものではありません。
しかし、現時点の予想スペックでほぼ一線級の性能を持っていると断言してよいと思います。
その他NVIDIA SoCに期待されるスペック
NVIDIAのSoCに他期待されるスペックはNPUを搭載しないのではないかということです。
どういうことかというと、iGPUをNPUのように扱って、NPUは搭載しないのではないかということです。
スマホSoCとPC系の大きな違いはCPUやSoCにNPUを搭載せず、GPUにAI処理をさせているということです。
これはNVIDIAがそのような設計思想だからですが、BlackwellからNVIDIAはDLSSのようにポストプロセスにだけAI処理を行うのではなくレイトレーシングにAI処理を行うとしています。
つまり、AI処理を行うプロセッサがGPUと独立して動いているのは都合が悪いわけです。
NPUもそれなりにダイ面積を必要とするわけで、この点をRTX GPUに負担させることができるならば、余裕のないSoCのダイ面積の無駄を省くことができます。
全ては予想にすぎませんが、LPDDR6を使うというのはDellの関係者から出た言葉のようですので、LPDDR6のメモリ帯域をすべて使いつくすようなスーパーSoCになってもおかしくないことは確かです。
早くその姿が見たいと思うと同時に、デスクトップにもその恩恵が下りてくることを1自作ユーザーとして願ってやみません。