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インテル第13世代&第14世代CPUの不安定問題がマザーボードメーカーに懸念、Arrow Lakeのリリースが危ぶまれると主張

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インテルの第13世代CPUと第14世代CPUの問題は、マザーボード・メーカーに頭痛の種を引き起こしており、将来のArrow Lakeのリリースに影響するのではないかと懸念されている。

インテルの第13世代CPUと第14世代CPUの不安定性と性能の問題は、消費者が代替品を探し始めるとAMDに優位性を与える可能性があり、Arrow Lake CPUの販売に影響を与える可能性がある。

インテルの第14世代と第13世代のCPUが、同社の最新チップを利用するゲーマーに大きな問題を引き起こしたことは周知の通りだ。この大失敗は非常に長いもので、インテルは当初、何が問題を引き起こしているのか全く把握していなかったが、以前の記事で取り上げたように、現在では可能性のある原因を発見している。

今のところ、インテルのデフォルト設定ガイダンスとETVB BIOSの修正が、購入者がこのトラブルから逃れる唯一の方法だが、これによりマザーボードベンダーは、影響を受けたチップの電力制限を下げざるを得なくなり、CPUの性能レベルが以前より低下することになった。

韓国のZDNETは、匿名性を保ちながらこの問題に対して声を上げることを決めたマザーボード・メーカーに話を聞いた。以下は彼らのコメントである:

 

安定性の問題が明確に解決されなければ、消費者の不信感は高まり、インテルが第4四半期にリリースを予定しているデスクトップPC向け新プロセッサ「ArrowLake」の売上は減少するだろう。

- ZDNet Koreaより

これは2つのことを意味している。ひとつは、インテルが早急に決定的な解決策を打ち出す必要があるということだ。

パフォーマンスの低下は消費者だけでなく、マザーボード・メーカーにも影響を及ぼしている。

もうひとつは、AMDがこの市場で埋めるべきギャップを抱えている可能性があるということだ。

韓国の価格トラッカーDanawaによれば、チーム・レッドは小売部門で高い人気を得ており、売上は55%を超えているという。

Danawaのレポートに関する最新の報道はこちらでご覧いただけます。

AMDのRyzen 9000シリーズデスクトップ・プロセッサーのリリースと組み合わせれば、チーム・レッドは地域市場だけでなく世界レベルで、インテルのプレゼンスに深刻なダメージを与えることができる。

Zen 5アーキテクチャがもたらす性能向上により、インテルの現行世代Raptor Lakeは、今後リリースされるArrow Lakeとともに影が薄くなり、それによってバランスがAMD側に傾く可能性がある。

インテルのArrow LakeデスクトップCPUは10月に発売されると予想されているが、AMDのRyzen 9000デスクトップCPUは7月31日に発売されると予想されている。

AMDとインテルの次世代デスクトップCPUプラットフォーム:

CPU ファミリAMD
Granite Rapids
Intel
Arrow Lake
CPU BrandingRyzen 9000Core Ultra 200
ArchitectureTSMC N4TSMC N3B?
IPC'+16%
(対 Zen 4)
~14%
(対 Redwood Cove)?
最大コア数1624
最大スレッド数3224
アーキテクチャーZen 5Lion Cove + Skymont
L3 キャッシュ最大64 MB最大 36 MB
iGPURDNA 2
(2 CU)
Arc Xe-LPG
(GT1)
サポートメモリDDR5-5600+DDR5-6400+
プラットフォーム600/800シリーズ800シリーズ
ソケットAM5LGA 1851
TDP最大170W最大253W
(PL2)?
発売時期2024/72024/10

ソース:wccftech - Intel 13th & 14th Gen CPU Instability Issues Concern Motherboard Manufacturers, Claims It Will Put Arrow Lake’s Release At Stake

 

 

 

 

解説:

ArrowLakeの販売に関すること

現在のRaptorlake/Reflesh不安定問題に関して、売り上げに問題が出るという話が出ています。

韓国ではすでにAMDが55%のシェアを占めています。

韓国や中国ではPC房での売り上げもそれなりにあるでしょう。

1日中稼働しっぱなしにしてすぐ壊れるようでは事業を継続する上で困ったことになるのは必然です。

わたくしは以前から加熱するCPUの性能競争問題に触れて、CPUだけに400Wを超えるような消費電力は異常と発言してきましたが、くしくも不具合という形で現出してしまいました。

わたくしも第13世代は使っていますが、常用設定ではPL2のラインをIntelのスペックシート通りにしておりますので、幸いなことにトラブルは出ていません。

わたくしは以前から「電力無制限」の設定には疑問を抱いていましたので、この設定はあまり好きではないというか気が進みませんでした。(苦笑。

Raptorlake/Reflesh以前はIntelの温度管理は完璧と言われ、チップが損傷する前にサーマルスロットリングが働いていたのですが、残念ながらこの点に関するIntel神話は崩れてしまいました。

 

 

 

第14世代intelCore i5/7/9シリーズ

 

※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。

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