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AMD、Strix APUの準備作業としてRDNA 3+ GPU向けファームウェアファイルの膨大な塊を送り出す

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AMDは最新のパッチ・リリースでLinuxを大きく前進させ、予想されるRDNA 3+ GPU用の基本ファームウェア・ファイルをもたらした。

AMDの新しい "IPブロック "アプローチは、次世代Strix APUの早期RDNA 3+サポートを受ける上で、Linuxに大きな利益をもたらしている。

我々は、AMDがCPUシリーズであれGPUシリーズであれ、Linuxでの早期次世代サポートを提供するためにどのように積極的であったかを深く掘り下げてきた。

AMDが次世代Zen 5の初期サポートを前世代よりもはるかに早く提供したことを見てきたが、同じことが次期GPUアーキテクチャでも起こっているようだ。

Phoronixによると、AMDはLinuxのファームウェア・リポジトリにAMDGPUファームウェア・ファイルの大きな塊を投稿した。

同メディアによれば、このファイルは、「GC 11.5、PSP 14.0.0、SDMA 6.1.0」その他を含む、複数のIPブロック用のファームウェア・ファイルをもたらすことをターゲットとしている。

先に取り上げたように、AMDはアップデートのリリースに関して、新しい "IPブロック "アプローチで動いており、これが、Linuxが過去数ヶ月間、より強固なAMDサポートを目撃してきた理由であるようだ。

さらに、GC 11.5 IPブロックはGFX 11.5(RDNA 3+)シリーズをターゲットとしており、新しいパッチも含まれていることから、このアップデートがRDNAのリフレッシュをターゲットとしていることがわかる。

Phoronixは、AMDの早期サポート提供への努力を改めて高く評価している。

というのも、AMDは以前、このようなファームウェア・ファイルを公式発売の数日前にアップロードしており、その変更はメインストリームのLinuxディストリビューション・パッケージに反映されなかったため、新しいアーキテクチャの早期購入者にとって大きな問題を引き起こしていたからだ。

チーム・レッドのリリース・アップデートに対する新しいアプローチにより、彼らは公式の発売日に完全なサポートを保証する素晴らしい仕事をしたようだ。

RDNA3+GPUのデビューに関しては、AMDの「Strix Point」APUとともに登場すると予想される。

このAPUは2024年後半に発売され、OEMメーカーへの最初のAPU出荷は来年に開始される見込みだ。

ソース:wccftech - AMD Pushes Out Huge Chunk of Firmware Files For RDNA 3+ GPUs As Prep Work For Strix APUs

 

 

 

 

解説:

Linuxがハードウェアを認識するにはカーネルがハードウェアを知っていなければなりませんが、この「知っている」部分に相当するのがファームウェアです。

当サイトで配布しているセットアップスクリプトも再起動を要求されますが、あの時点でファームウェアをインストールしています。

Strix Point用のLinuxファームウェアが大量に送り出されているようです。

CESではお披露目されなかったのでStrix Pointはどうなるのだろうとヤキモキさせられましたが、きちんと準備されているようです。

Strix PointはおそらくはミニPCや携帯ゲーミングPCにも使われるPhoenixほ置き換えるAMDの新たな主力製品になると思われますが、ようやくその姿が見えるようになってきました。

長い間拡張されながら搭載されてきたiGPUとしてはVegaがあります。

gfx902、gfx909、gfx90cとかなり長い間使われました。

gfx902とgfx909が初代のVegaでgfx90cがEnhanced Vegaだと思います。

PhoenixとStrix Pointも同様にRDNA3とRDNA3+という関係になると思われます。

Rzen 3 2000Gシリーズの発売が2018年2月でRyzen 5000Gシリーズの発売が2021年8月ですから、3年にわたって発売され、現在も使われているiGPUということになります。

 

ARMの動向によっては・・・

Snapdragon X EliteのiGPUよりはAMDAPUの内臓GPUのほうが先進的なGPUになっていると思います。

しかし、Snapdragon X EliteがWidowsのノートPCで大ヒットするようなことがあれば、今後はベアボーンを経てデスクトップPCにもARMが進出してくるかもしれません。

鍵を握っているのは2025年以降の各社の動向でしょう。

今年まではWindowsのARMはQualcommの独占ですが、来年以降はそうではなくなります。

Snapdragon X Elite搭載機が大ヒットするようなことになれば、Windows PCの勢力図に大きな変化が現れるかもしれません。

 

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