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Intel Arrow Lake-S 24コアと20コアのデスクトップCPUが登場:SMTなし、最大3GHzのCore Ultra 200 ESチップ

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Intelの次世代Arrow Lake-Sデスクトップ"Core Ultra 200 "CPUが24コアと20コアで発見された。

Intel・ドライバーログが2つのArrow Lake-S "Core Ultra 200 "デスクトップCPU構成を確認: 24コアと20コアのバリエーション

IntelのArrow Lake-S CPUは、デスクトップ・プラットフォームにとって大きな転換点となる。

LGA1851ソケットをベースとした新しいプラットフォームで、あらゆる面で全く新しいアーキテクチャのチップを手にすることになる。

Arrow Lake-S CPUは、Lion Cove PコアとSkymont Eコアで構成される。

我々はこれまで、8+16レイアウトの最大24コア構成のCPUを見てきたが、今回さらに2つのリークがあった。

本日リークされたCPUは、最新のドライバ・ログで「Arrow Lakeクライアント・プラットフォーム」として参照され、日付が2023年11月22日のMTLSFWI1.R00.3473.D80.2311222130 BIOSで動作している。

2つのIntel Arrow Lake-SデスクトップCPUには、同じ8つのP-Coreと16のE-Core構成を使用するはずの24 コアの パーツが含まれており、記載されているクロックスピードは3.00 GHzである。

これらのCPU構成は、既存のCore i9-14900KおよびCore i7-14700Kに似ているが、大きな違いは、SMT / HTサポートが言及されていないことだ。

IntelのCPUからSMT / HTが削除されたのは、Eコアをより効率的に利用するためであり、Eコアはマルチスレッド・アプリのHTの役割を担い、より効率的に最適化された方法でより高速なパフォーマンスを提供する。

IntelArrow Lake-S 24コア「Core Ultra 200」デスクトップCPU:

Intel Arrow Lake-S 20コア「Core Ultra 200」デスクトップCPU:

Intelの次世代CPUからHTが削除されたことがどうなるかはまだわからないが、Intelは特定のアプリやゲームにおけるEコアの最適化で問題を抱えている。IntelはAPO(Application Performance Optimization)という形でEコアの利用を改善する努力をしたが、これは一部のゲームにしか対応しておらず、また最新のCPUに限られている。

Intelはつい最近、APOのサポートを古いチップにも開放したばかりだが、サポートが展開されるのをまだ見ていない。

CPUのコンピュートタイルに加えて、IntelのArrow Lake-SデスクトップCPUは、Arc Xe-LPG「Alchemist」アーキテクチャに基づくGT1層iGPUを搭載する。

モバイル製品はオリジナルの設計よりも若干最適化された、改良されたAlchemist+「Xe-LPG+」グラフィックスを搭載する見込みだがそれだけだ。

AMDはすでに、モバイルとデスクトップの両プラットフォームに専用のAI NPUユニットを搭載しており、Intelに勝っている。

IntelのCore Ultra 200ファミリーにはLunar Lakeチップも含まれるが、これらはモバイル・プラットフォームのみをターゲットにしたものになるだろう。

IntelのCEOであるパット・ゲルシンガー氏は、Computex 2024で次世代クライアント・ファミリーの詳細情報を発表する予定である。

IntelデスクトップCPU世代比較:

プロセッサ
ファミリー
CPU
アーキテクチャー
製造プロセスCPUコア数
(最大)
チップセットソケットサポート
メモリ
TDPPCIe サポート発売年
Intel Coffee LakeCoffee Lake14nm++6/12300-SeriesLGA 1151DDR435-95WPCIe 3.02017
Intel Coffee Lake RefreshCoffee Lake14nm++8/16300-SeriesLGA 1151DDR435-95WPCIe 3.02018
Intel Comet LakeComet Lake14nm++10/20400-SeriesLGA 1200DDR435-127WPCIe 3.02020
Intel Rocket LakeRocket Lake14nm++10/20500-SeriesLGA 1200DDR435-125WPCIe 4.02021
Intel Alder LakeGolden Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
Intel 716/24600-SeriesLGA 1700DDR5/DDR435-150WPCIe 5.02021
Intel Raptor LakeRaptor Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
Intel 724/32700-SeriesLGA 1700DDR5/DDR435-150WPCIe 5.02022
Intel Raptor Lake RefreshRaptor Cove
(P-Core)
Gracemont
(E-Core)
Intel 724/32700-SeriesLGA 1700DDR5/DDR435-150WPCIe 5.02023
Intel Meteor LakeRedwood Cove
(P-Core)
Crestmont
(E-Core)
Intel 414/20800-SeriesLGA 1851DDR5-PCIe 5.0キャンセル
Intel Bartlett LakeRaptor Cove (P-Core)
Gracemont (E-Core)
Intel 7未定700-SeriesLGA 1700DDR5/DDR4未定PCIe 5.02024?
Intel Arrow LakeCougar Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
Intel 20A
TSMC N3
24/32800-SeriesLGA 1851DDR535-125WPCIe 5.02024
Intel Panther LakeCougar Cove
(P-Core)
Skymont
(E-Core)
Intel 18A未定900-SeriesLGA 1851DDR5未定未定2025

ソース:wccftech - Intel Arrow Lake-S 24 & 20 Core Desktop CPUs Spotted: Core Ultra 200 ES Chips Without SMT, Up To 3 GHz

 

 

 

 

 

解説:

Arrow Lake-SのESが発見される。1コア1スレッドでHTTは搭載されないことが確認される

Arrow Lake-SからHTTは取り払われると噂でしたが、今回発見されたログでそれが確認された形になりました。

前々からそのような噂が出ていましたが、ちょっと信じられませんでした。

確認されるとやはり驚きを禁じえません。

元記事中にもある通り、APOはEコアを活用する仕組みのようです。

APOのある/なしでゲームの性能が大きく変わることから推察すると、マルチスレッドのコアが存在することによって、かなり効率的に落ちる部分があるのではないかと思います。

ArrowLake-SからAPOが対応するのかしないのかが解れば答え合わせになるのかなと思います。

ハイブリッド向けと思われるThread DirectorそのものがIntelの手にも余るくらいの大掛かりすぎる仕組みのようにわたくしには見えます。

1コア1スレッドにするかすべてをHTTにするかしたほうが効率的には良いように見えます。

AMDはIntelと比較するとリソースが小さいですから、Zen4とZen4Cという基本的に同じコアをキャッシュの容量とクロックの最適化だけで済ませたほうが正解だったのでは?と改めて思いました。

ハイブリッドは確かに凄い仕組みだと思いますが、コアあたりのスレッド数と処理能力、拡張命令の違う2種類のコアを同時に使うというのはいくら何でも複雑すぎたのかなと思います。

Intel製品を購入する人はIntel製品に全幅の信頼を置いているのかもしませんが、Thread Directorのやっていることを見ると、「これは無理があるのでは?」と思わずにはいられません。

スレッド数やパフォーマンスが違うコアの処理配分最適化ってあまりにも難問すぎる命題で、APOなる追加の仕組みが必要なのも納得です。

結局最終的には個別のゲームに対する最適化が必要というのか答えなのではないでしょうか。

1コア1スレッドにしたのはやはりハイブリッドの処理を最適化するのはあまりにも難易度が高かったからのようにわたくしには見えます。

その辺どうなのですかね?

わたくしの推測が事実だとしたら、Intelにとっては広げすぎた風呂敷を畳めなくなったということになるのでしょうから、仮にそうだったとしてもこのような言い方はしないしできないと思います。

 

 

 

第14世代intelCore i5/7/9シリーズ

 

※ 末尾にFがついているモデルはGPUがありませんのでご注意ください。

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