ニンテンドースイッチ2が2025年3月中に発売されると、本日ネット上で新たな報道がなされた。
日本の出版社である日本経済新聞は、今年発売されるはずだったが、最近2025年に延期された日本企業の次のゲーム機が、約1年後に発売されることを、今日シェアされた新しいレポートで明らかにした。そ
れによると、2025年の早い時期に発売することで、任天堂はコンソールの在庫をしっかりと確保し、"人気タイトル "をフィーチャーした良い発売ラインナップを揃えることができるという。
ニンテンドースイッチ2の2025年3月発売は、今年度中に発売されるため、財政的にも非常に理にかなっている。
さらに、初代Switchも3月に無事発売されたため、任天堂は2024年のホリデー商戦を逃す心配はないだろう。それでも、公式な確認がない以上、この発売時期は割り引いて考える必要がある。
ニンテンドースイッチ2については、今のところほとんど分かっていない。
このゲーム機は、より大きな画面、すべてのSwitchゲームとの後方互換性、レイトレーシングとNVIDIA DLSS Ray Reconstructionのサポート、そしてXbox Series Sの性能にほぼ匹敵する、スムーズな1080pゲームを実現するレベルのパフォーマンスを特徴とすると考えられている。
ソース:wccftech - Nintendo Switch 2 Is Reportedly Set for a March 2025 Launch
解説:
switch2は2025年3月発売。
今年の10月に出ると思ったのですが、来年の3月になるようです。
なんといってもDLSSを使った4Kゲーミングが最大の売りだと思っていたのですが、1080Pでのスムーズなゲーミングとありますので、1080Pで60FPSを実現することが主要なターゲットとされるような雰囲気ですね。
4Kへの対応はあったとしても30FPSにとどまるのではないかとわたくしは前から書いてきましたが、4Kの対応は無しか、あっても30FPSという解釈でよいのではないかと思います。
そもそも安価を求められるゲーム機に無理な4K対応は必要なのか?
現行世代機であるPS5もXbox SXも素晴らしい性能とコスパだと思います。
しかし、どこにも非の打ちどころのないゲーム機にもかかわらず、ビジネスとして成功しているかといえば決してそういうことはありません。
ハイエンドなスペックを生かすために膨大な開発費がかかり、冒険できない既存のナンバリングタイトルやカジュアルゲーマーを遠ざけるビッグタイトルばかりになって新規のユーザーの獲得が難しくなるという悪循環に陥っていると思います。
このままいけばハイエンドゲームタイトルのビジネスモデルは崩壊するでしょう。
この現状を見ると、開発費がかかる4Kゲーミングに無理に対応する必要はないと考えても納得ができます。
実際Xbox Series Sは4Kの対応をやめて、かなり安価なゲーム機に仕上がっています。
Series Xと性能面での主な違いは4K対応があるかないかだけです。
ゲーム機の成功の秘訣は・・・
初代Switchを見ると、現代におけるゲーム機の成功の秘訣は安価で大量に生産出来、転売屋のターゲットにならないことだとわたくしは思います。
初期の段階で市場に大量に投入できないと、転売屋に買い占められて、死蔵されるゲーム機が増え、ほぼ原価のゲーム機の利益をソフトのロイヤリティで回収するというビジネスモデルが崩壊します。
PS5は台数が出ていますが、ソフトが売れないのは死蔵されている在庫がかなりあるからではないかとわたくしは思います。
初代のスイッチはTegraX1という枯れ切って性能的には何の先進性もないSoCを搭載しましたが、携帯モードと据え置きモードという2つのモードを搭載することによって新たな需要を生み出して大ヒットしました。
また、それまでの互換性を潔く切り捨てていることからも互換性というものがあまり重要でないことがよくわかります。
もちろんないよりはあったほうがよいでしょう。しかし、発売時に遊びたいビッグタイトルがあれば、互換性の部分は別売りにしても特に問題ないということです。
4Kにフォーカスすべきかどうかはこうしたことを考えればよく分かるだけに、任天堂がSwitch2を4K対応にしないのではないかとすら思います。
Switchとよく似ているデジタルガジェットにiPhoneがあります。
技術的には何の目新しいところはなく、コモディティの塊ですが、発想や着眼点がこの上もなく優れていたため大ヒットしました。
今でこそiPhoneは最新技術の塊になっていますが、初代からしばらくはコモディティなパーツの寄せ集めでした。
任天堂の「ユーティリティ」で勝負する考え方は最初のころのAppleとよく似ています。
足元を見ると、ビッグタイトルの売り上げが苦戦する中、インディーズのパルワールドが大ヒットを飛ばしました。
グラフィックの品質を見ると、4Kをターゲットにしたとはとても思えないです。
しかし、発想の転換が成功を生んだ例だと思います。
もちろん、眉を顰める方も多い手法ですが、インディーズならぎりぎり許されるグレーゾーンをうまくついていると思います。
当然、AAAタイトルほどの開発費はかかっていないでしょうから、利益も大きいでしょう。
おそらく、AAAタイトルを保持しているゲーム開発会社の大部分のタイトルより利益が大きかったのではないでしょうか。
Switchとインディーズタイトル、直近の2つの成功例を見ると、「もはや、性能で勝負する時代は終わった」といってもよいと思います。
4K、8KはAIをフル活用した安価に開発できるツールが出てくるまで積極的に対応する必要はないのではないかとすら思います。
わたくしの意見が正しいのかどうかというのはSwtch2がどのようなスペックで、どのような売れ行きになるのか結果が出ればはっきりするのではないかと思います。
ゲーマーはスペックで勝負するのが大好物ですが、もうスペックで争う時代は終わったと考えてよいのではないでしょうか。
ゲーム売り上げトップ30のランキング内にSwitchのゲームがいくつ入っているのかを数えたら答えは明らかでしょう。
スマホというものが流行り、一人一画面以上が当たり前になってしまった現代、携帯性を重視するのがゲーム機における「正解」だと思います。
携帯型にしたとしてもスマホには勝てないという常識をSwitchが覆したのは素晴らしい結果だと思います。
おそらく、ほかのメーカーが同じことをしてもここまで成功はしなかったでしょう。