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外付けM.2 NVMe SSDにmicroSDカードを内蔵したニセモノが登場

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安価な512GBのドライブも、「古い」コントローラーと遅いインターフェイスを持っていた。

想像してみてください: あるPCユーザーがお買い得な外付けM.2 NVMe SSDを購入し、そのデバイスの性能にがっかりしたとする。

転送速度があまりに低かったため、USB Type-C接続のドライブケースの中を覗いてみることにした。

がっかりしたことに、半分の長さのPCBが発見され、2枚のmicroSDカード、"古い "コントローラー、USB 2.0速度用に配線されたポートが搭載されていた。

これらのmicroSDカード「SSD」は実際に市場に出回っているとMyDriversは報告している。

大雑把なオンライン・マーケットプレイス上の安価な無名製品が偽物や偽造品である可能性があるという発見は、この記事に登場する不運な中国のネットユーザーを驚かせたようだ。

怖い話や度重なる警告、より良い判断にもかかわらず、人々は何でもありのマーケットプレイスで売られている、あまりに真実味のない価格の商品に惹かれ続けている。

この無名のネットユーザーは、新しい512GBの外付けM.2 NVMe SSDが、外付けHDDとしては立派とは言えない性能を提供しているように見えたことから、疑念を抱いた。

彼はモバイル・ドライブのケースを外してみることにした。上記で発見されたことの画像は以下からご覧いただけます。

上の画像では、内部ドライブにTFカードが挿入された2つのMicroSDスロットが使用されているのがわかる。

メモリーカードのスペック、速度、容量、またはそれらがどのように構成されていたかはわからない。

カードがそれぞれ256GBでなかった場合、ドライブ・コントローラーのファームウェアが容量を偽っている可能性がある。

さらに調査を進めると、緑色のPCB上に見える小さなコントローラーチップは非常に古い設計であることがわかった。

さらに、最新のUSB-CポートはUSB 2.0のデータ転送性能のために配線されているだけだった。

情報源のレポートによると、この偽造外付けSSDの被害者は、デバイスの読み取り速度がせいぜい100MB/秒であったという。

また、MyDriversは、双子のMicroSDがRAID0で構成されていない限り、書き込み速度は数十MB/秒になると考えている(可能性は低い)。

偽造品、偽物、誤ったラベル、誤った販売方法、時には危険な電子製品は、世界中の評判の悪いオンライン市場で簡単に見つけることができる。(特に興味深い偽製品や大胆な詐欺は、私たちのようなサイトのページを飾ることもあります)。

信頼できるブランドや販売店にこだわり、あまり信頼できない情報源からの掘り出し物と称するものには用心し、常識を働かせてください。

あまりにも条件が良すぎるものは疑ってかかるべきです。

ソース:Tom's Hardware - Fake External M.2 NVMe SSD Has MicroSD Cards Inside

 

 

 

 

解説:

あまりにもひどいチャイナ偽物クオリティ

SamsungのSSD、980PROの偽物がちょっと前に話題になっていました。

今度は、USB-NVMeを謳う安価なSSDの話題です。

USB3の5/10/20Gbpsの何れかなのは明示されていませんが、何れかなのでしょう。

しかし、最高でも100MB/s程度しか速度が出なかったので不審に思って分解して中を見てみたら、microSDカードが二枚入っていたようです。

配線はUSB2.0でされていたというので最高で100MB/s出たのは驚きですね。

USB各規格の理論値転送速度は以下の通り

USB2.0=480Mbps=60MB/s

USB3.2 Gen1=5Gbps=640MB/s

USB3.2 Gen2=10Gbps=1280MB/s

USB3.2 Gen2x2=20Gbps=2560MB/s

あくまでも規格上の理論値なので実効性能ではありません。

USB3.2 Gen1でもSATA接続のSSDくらいは出ないとおかしいので、恐らく、USB3.2 Gen2接続以上だったのだと思います。

それで100MB/sならばやはり遅いと言わざるを得ないです。

最後に記事にはこうあります。

あまりにも条件が良すぎるものは疑ってかかるべきです。

と言うことです。

中国が台頭してからというもの、非常に残念ですが、偽物が流通するのが当たり前になってしまいました。

価格を追い求めるのはほどほどにしておかないと偽物を掴まされる確率が高くなりますので注意してください。

安すぎるものは避けましょう。

 

筆者が考える信頼性レベルTier1のメーカー・メモリセルは自社製

USB3.2 Gen2(転送速度約1,000MB/s前後の製品)

フラッシュメモリセル製造メーカー、Samsung、Sandisk、Kioxia

 

筆者が考える信頼性レベルTier2のメーカー

DDR4/5メモリモジュール、SSD製品などを製造・販売している比較的業歴の長いメーカー、メモリセルは他社製品の選別落ち品などの可能性が有り、途中でフラッシュメモリのチップが他社製に変更になる可能性があり、品質が安定しない可能性がある。

USB3.2 Gen2(転送速度約1,000MB/s前後の製品)

シリコンパワー=USB3.2 Gen2の対応製品はamazonには売られていませんでした

Patriot=USB3.2 Gen2の対応製品はamazonには売られていませんでした

SuperTalent=USB3.2 Gen2の対応製品はamazonには売られていませんでした

※ sabrentだけ何故かUSB3.2 Gen2x2のほうがGen2より安かったのでGen2x2にしています。

 

Tier2のメーカーはどこのフラッシュセルを使っているのかは買ってばらしてみないとわからないです。

もちろんですが、Tier2のメーカーがダメだというわけではありません。

逆にここに挙がっていないいないメーカーの製品は避けた方が無難でしょう。

TimetecやGigastoneなども比較的信頼できるメーカーですが、上のメーカーと比較すると業歴が浅く、製品のラインナップも広くない傾向にあると私は思います。

これを見ると、USB3.2 Gen2 1TB SSDと言う条件で探すと相場が10,000円-11,000円の間であることがわかります。

これより極端に安価な場合、偽物を疑った方がいいです。

ADATAは少し安めですから、品質が心配になります。

価格はクオリティを直撃します。

チャイナメーカーで問題の無いところを探すのは本来、非常に上級者向けの行動です。

使用されているフラッシュセルのメーカーまで指定したい場合、Samsung、Sandisk、Kioxiaのうちどれかを選ぶしかありません。

 

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