Colorful社のRTX 4060 Tiとされるもののクロック情報を入手
次期GPU「RTX 4060 Ti」をベースにしたカスタムデザインとして初めて知られるのは、ファクトリーオーバークロックを施したものだと言われています。
TechPowerUPデータベースのメンテナであるT4C Fantasyによると、Colorfulから間もなく発売されるGeForce RTX 4060 Tiは、規格外のクロックを搭載するとのこと。
問題のカードは、Colorful RTX 4060 Ti iGame Ultra Whiteで、VulcanやNeptuneといったモデルに続く同社のラインナップでプレミアムとされるカスタムデザインです。
RTX 4060 Ti iGame Ultraのクロックは2580MHzで、噂されているリファレンスクロックより1.8%、45MHz速くなると言われています。
Ultra OCのカスタムモデルはこれが初めてではないので、RTX 40シリーズからリリースされた過去のiGame Ultraをすぐに調べることができます。
その結果、発売されたばかりのRTX 4070は、まだ当該4060 Tiよりも低いファクトリーオーバークロックで提供されていることが判明しました。
Colorful iGame RTX 4060 Ti Ultra W OC 2580 MHz
(2535 boost default)— T4C Fantasy (@T4CFantasy) April 15, 2023
Colorful RTX 4000 iGame Ultra OC:
- RTX 4090: 2625 MHz (+4.2%)
- RTX 4080: 2610 MHz (+4.1%)
- RTX 4070 Ti: 2745 MHz (+5.2%)
- RTX 4070: 2505 MHz (+1.2%)
- RTX 4060 Ti: 2580 MHz (+1.8%)
リーク情報によると、RTX 4060 Tiは、4352個のCUDAコアを持つAD106 GPUを搭載し、RTX 4060は、AD107 GPUと3072個のコアを搭載するかもしれないという。
両カードとも、128ビットバスで8GBのGDDR6メモリを搭載すると言われています。
メモリのスペックを見る限り、RTX 3060シリーズからのダウングレードが予想されます。
PCIeのスペックも同様で、現在は8レーンに制限されている。
良い知らせは、RTX 4060カードが前世代シリーズよりも少ない電力(-40~-55W)となると報告されていることです。
最新の噂では、GeForce RTX 4060 Tiは5月に発売されるとされています。
噂のNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズのスペック
RTX 4060 Ti | RTX 4060 | RTX 3060 Ti | RTX 3060 | |
アーキテクチャー | Ada (TSMC 4N) | Ada (TSMC 4N) | Ampere (SAMSUNG 8N) | Ampere (SAMSUNG 8N) |
GPU | AD106-350 | AD107-400 | ||
CUDAコア数 | 4,352 | 3,072 | 4,864 | 3,584 |
ベースクロック | 2310 MHz | 不明 | 1410 MHz | 1320 MHz |
ブーストクロック | 2535 MHz | 不明 | 1665 MHz | 1777 MHz |
最大FP32 演算性能 | 22 TFLOPS | 不明 | 16.2 TFLOPS | 12.7 TFLOPS |
Memory | 8 GB G6 | 8 GB G6 | 8 GB G6 | 12 GB G6 |
メモリバス幅 | 128-bit | 128-bit | 256-bit | 192-bit |
メモリ帯域幅 | 288 GB/s | 288 GB/s | 448 GB/s | 360 GB/s |
TDP | 160W | 115W | 200W | 170W |
インターフェイス | PCIe Gen4 x8 | PCIe Gen4 x8 | PCIe Gen4 x16 | PCIe Gen4 x16 |
発売時期 | 2023/5 | 2023/5 | 2020/12 | 2021/1 |
ソース:Videocardz.com - Colorful’s custom GeForce RTX 4060 Ti to feature 2580 MHz boost clock
解説:
RTX4070が発売されたばかりですが、RTX4060Tiの情報が飛び込んできました。
それによると、ブーストクロックが2580MhzでAmpereの1.55倍と言うことになります。
同数のCUDAコアを搭載していた場合、1.55倍の性能になりますが、実際には512少ないですから、計算上は1.38倍になります。
22TFLOPSはRTX3070Tiとほぼ同じ性能と言うことになります。
残念なのはメモリが8GBにダウンしてしまった点ですね。
12GBを搭載したRTX3060はコスパが良いモデルとしてそれなりに評判が良かったのですが、メモリのバス幅によって搭載可能なメモリ量が変わります。
前世代のRTX3060はRTX3060TiやRTX3070/Tiよりメモリ搭載量が多かったのはイレギュラーだったと考えた方が自然なのでしょう。
大容量のL2を搭載することによって見かけ上のメモリ帯域が上がり、メモリのバス幅をグレードに応じて減らしやすくなりメモリ搭載量のミスマッチが起きにくくなったということですね。
しかし、4Kのラスタライズで4Kプレイ可能とされていたGTX1080TiのFP32演算性能が11.34TFLOPSですから、使われない演算器が半分あったとしても十分に4Kゲームプレイ可能域に達しているこの性能でメモリ8GBと言うのはちょっと厳しいかなと言わざるを得ないです。
RTX4070はなかなか市場から厳しい評価を受けているようですが、RTX4060/Tiはどのような評価を受けるのか興味があります。
(その前に価格も気になりますね。)