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2022年第4四半期のPC GPU出荷数は38%減、NVIDIAが首位を維持、AMDとIntelは9%のシェアにとどまる

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2022年第4四半期の最新GPU市場概要がJon Peddie Researchから発表され、NVIDIAがdGPU市場シェアをリードし、Intel & AMDは同程度のシェアを維持していることが明らかになりました。

PCのdGPU市場シェアでNVIDIAが首位、Intel&AMDは10%以下の出荷を維持

JPRのレポートによると、あらゆる種類のグラフィックスプロセッシングユニットを含む世界のPC GPU市場は、2022年第4四半期に6420万ユニットに達したが、-35%(前年同期比)、-15.4%(前四半期比)減少したという。

これらの損失は、PCコンポーネントのコスト上昇や、世界的に消費者に影響を与えているインフレなど、さまざまな理由に起因している可能性があります。

簡単なハイライト

  • 当四半期におけるGPUのPCへの装着率(統合型および個別型GPU、デスクトップ、ノートブック、ワークステーションを含む)は全体で118%で、前四半期から3%上昇した。
  • PC用CPU市場全体では、前四半期比で-17.4%、前年同期比で-35.3%の減少となりました。
  • デスクトップ用グラフィックス・アドインボード(ディスクリートGPUを使用するAIB)は、前四半期比7.8%増となりました。
  • タブレット端末の出荷台数は、前期比18.4%増となりました。

現在の予測では、GPUの出荷量は2022年から2026年の間に0.19%成長し、インストールベースは30億1300万ユニットに達し、ディスクリートGPUはセグメント内の市場シェアの32%を占めると予想されます。

セグメント別のシェアは、デスクトップ用GPUが-24%、ノート用GPUが-43%減少した。

これは、2011年をピークに減少幅が最も大きくなっているとのこと。

GPUは、サプライヤーがPCを出荷する前にシステムに搭載されるため、市場の先行指標となってきた。半導体ベンダーの多くは、次の四半期を平均-6.44%に引き下げている。前四半期は平均-0.21%で、これは高すぎました。

JPRのJon Peddie社長は、「今期のグラフィックスプロセッサの総出荷数(統合/組込み、ディスクリート)は前四半期比-15.3%と驚異的に減少し、過去10年間の平均値である6.8%の減少に寄与した」と指摘する。当四半期の総出荷数は6400万個で、前年同期比では-3850万個の減少となり、GPU市場は前年同期比でマイナスであることが示されました。

Jon Peddie Researchより

PC市場全体のシェアは、AMDが0.4%増、Intelが-1.1%減、NVIDIAが0.68%増となった。GPU分野全体では、Intelが71%のシェアを維持し、NVIDIAが17%で2位、AMDが12%で3位となっている。ディスクリートGPUの市場シェアは1,300万個に減少したが、NIDIAは80%以上の市場シェアを維持している。

IntelとAMDは出荷台数で9%のシェアを分け合っており、ディスクリートGPU分野に参入したばかりのブルーチームにとっては、大きな意味を持つ。

GPUのシェア以外に、JPRはCPUのシェア統計も公開した。

CPU市場も5,400万個(昨年は8,400万個)に減少した。

デスクトップ用CPUは37%、ノート用CPUは63%のシェアを占めた。

ソース:wccftech - PC GPU Shipments Declined 38% In Q4 2022, NVIDIA Retains Top Spot With AMD & Intel Sitting At 9% Market Share

 

 

 

 

解説:

22Q4の単体GPU市場はどうなったか?

Intel、AMDがそれぞれ9%のシェアを取り、nvifdiaが82%のシェアを取りました。

結局、Intelが参入してもnVidiaも牙城を切り崩すことは出来ませんでした。

nVidiaがパイを取り、残ったシェアを綺麗にIntelとAMDで分け合った感じですね。

ただ、あまり完成度が高いとはいいがたい状態の現在のIntel ARCで9%もシェアを取ったのは驚異的としか言いようがありません。

これ以上シェアが取れるのか同課は今後の完成度次第と言うことになります。

また、22Q4の単体GPUの出荷数は400万ユニットの出荷ですが、前年同期比で3850万ユニット減ったそうなので2/3ほどになった計算になります。

ちょっと衝撃的な数字で言葉がありません。

この数字は2011年以来とのこと。

 

PC黄昏の時代

コロナ禍巣ごもり需要の減退や世界的なインフレなど様々な要因があるとは思いますが、今までずっと景気を引っ張ってきたPCの需要がこれほど落ち込むことは無かったので、ちょっと驚きです。

CPUの出荷数も8400万ユニットから5400万ユニットに減少しており、PC市場全体がこの減速に見舞われていることがよくわかる数字になっています。

まあ、要するにRaptorもZen4も予想以上に売れてないということになります。

 

22Q4は・・・

IntelのGPUが発売され、高いシェアを獲得できたことが明らかになりました。

この数字はPC市場が減速する中、生産計画は減速しない見込みで行って、出荷数が多かったのではないかと私は推測しています。

日本でもA750の投げ売りがありました。

私の目から見て、それほどAlchemistが売れているようには見えなかったので、これから在庫の処分がまだ行われる可能性があるのかなと思います。

私の周りはAMDファンで固められているからなのかIntel ARCを買ったという声はあまり多くはありませんでした。

FF15ベンチでもイマイチ数字が出ておらず、これから様々なソフトに最適化していく必要があるように感じました。

この状態で9%ものシェアを取ったのは驚異的です。

AMDはもうちょっと頑張ってほしいですね。

 

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