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Zotac Gaming Geforce GTX1660Ti 6GBレビュー

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Zotac Gaming Geforce GTX1660Ti 6GBを購入しましたのでレビューします。

nVidiaとしては初のRTコア、Tensorコア無しモデルのGTX1660Tiが発売されました。

私は発売一週間前にはRTXと同じようにnVidia公式から何らかの発表があると思っていたので、一歩出遅れました。

ようやく現物をゲット出来ました。

 

まずはスペックから

Zotac Gaming Geforce GTX1660Ti 6GBスペック

 公式スペックZotac Gaming GTX1660Ti
CUDAコア数1,536
ブーストクロック(MHz)1,770
メモリ種類・容量GDDR6 6GB
メモリバス幅(bit)192
メモリクロック(MHz)12,000
インターフェイスPCIeX16
消費電力(W)120W
推奨電源(W)450W

 

ボードサイズ約173.4×111.15×35.3mm
補助電源端子8ピン×1
出力端子DisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1、DL-DVI-D×1
付属品マニュアル類

 

見てわかる通り公式のスペックとまったく同じスペックです。

特にOCされているということもなく、手のくわえられていない無難なスペックです。

価格は38,664円で可もなく不可もなくといった普通の価格でした。

OC版も存在していますが、RTX2060の背中が見えてくる価格になりますので、このクラスであえてOC版を選ぶ人はあまりいないのではないかと思います。

付属品は代理店の保証書・マニュアルのほかは、公式のマニュアルが数点とZotacのロゴシールが付属しているのみでした。

ドライバディスクが同梱されなくなったあたりにネット時代を感じます。

ボードサイズはZotacにしては珍しく、173mmという微妙なサイズです。

Mini-ITXの小さめのケースではGPUのカードサイズ170mmというのが多いので、Zotac製品のOC無し版なら169.9mmににしてもよかったのでは?と思います。

たったの3-4mmほどの差ですがそれで入らないことって結構ありますからね。

当然ですが、当サイトのテスト機はRTX2080Tiでも余裕で入りますので、難なく収まっています。

 

写真

付属品・・・公式のマニュアルと代理店のマニュアル・保証書

公式マニュアルの内容

本体表面・・・デュアルファン搭載で静かです。

本体裏面・・・バックプレートはありません。

本体後ろ側

本体側面・・・補助電源端子8Pが見えます。

本体下側の側面

拡張スロット側

 

本体重量・・・453gと非常に軽いです。

 

リファレンス仕様のモデルで安価なモデルは大型ファン一つだけということもあるようですが、その場合、ファンが高速回転して結構な騒音になるようです。

しかし、このZotac Gaming Geforce GTX 1660 Ti 6GBは後述するベンチマークテストの最中もあまり目立たない音で非常に静かと言ってもよいと思います。

GTX1660系列は無印のGTX1660が3月15日に発売されると噂されていますが、価格的に言って無印のGTX1660よりはこちらのGTX1660Tiの方がGTX1060 6GB版の正当な後継モデルと言ってもよいと思います。

 

ベンチマークテスト

恒例のベンチマークテストを行いました。

3D Mark

3DMark

PortRoyalとDLSS関連のテストは機能そのものが実装されていませんので、実行不可です。

当たり前ですが、念のためにお断りさせていただきます。

余談ですが、当サイトには他サイトの管理人クラスの方が結構来られていると思いますので、UL社が推奨するベンチマークテストの取り方を説明しておきます。

再起動して10分後にベンチマークを実行し、それを3回行い極端に高かったり低かったりするものを排除するというものです。

これは異常値をできる限り排除するためです。

私の使っている3DMark Pro版の場合、コマンドライン実行ができますので、バッチファイルをスタートアップに放り込んでおけば、再起動するだけで自動的に10分後にベンチマークを開始、自動でレポートを保存することも可能で、大幅にベンチマーク採取が省力化できますので、ほかサイトの管理人クラスの方が見ていらっしゃいましたらは是非導入をご検討ください。

購入をご希望の方はUL社に直接コンタクトフォームにてお問い合わせください。なお、問い合わせ言語は英語になります。

私は現時点では大量にベンチマークを取る必要がありませんので、そこまではやっていませんが、変数を使えば3回分を自動で実行して保存することも可能ですので、基本ほったらかしでOKです。

英語のマニュアルを読んで中身を理解できるだけのリテラシーは必要で、価格も高いですが、ベンチマーク採取を業として行っている方にとってはそれだけの価値はあります。

私も自動で実行できるため、3DMarkは全部のマシン・パーツで採取するのが基本になっています。

 

3D Mark Time Spy

3DMark TimeSpy

テスト名TimeSpyExtremeTimeSpy
Direct X1212
解像度3840X21602560X1440
Total2,9476,529
Grahpic2,7396,083
CPU5,18511,180

 

3D Mark Fire Strike

3DMark fire Strike

テスト名FireStrikeUltraFireStrikeExtremeFireStrike
Direct X111111
解像度3840X21602560X14401920X1080
Total3,3407,24714,620
Graphic3,1117,32815,705
Physics24,80824,99226,684
Combine1,9133,3746,866

 

※ こちらに関しては今回テストしたすべての項目を後日ベンチマークテストのページにて公開します。

 

単体ゲームのベンチマーク

FF15ベンチマークVer1.2(DirectX11、重い)

高品質評価標準品質評価
1920X1080 フルスクリーン6,905快適9,144とても快適
2560X1440 フルスクリーン5,010やや快適6,237快適
3840X2160 フルスクリーン2,756やや重い3,217普通

FF15ベンチマークの結果は4Kでは高品質で「やや重い」、標準品質で「普通」だった。

高品質で60FPS以上でプレイしたい場合、やはりFullHDまでが限度で、標準品質ならWQHDまでが限度だろう。

4Kでのフレームレートはいずれも30FPSを下回るため、GTX1660Tiでの最新ゲームの4Kゲーミングは厳しいと言わざるを得ない。

 

FF14紅蓮のリベレーター ベンチマーク(DirectX11、普通程度)

最高評価品質標準(デスクトップ)評価
1920X1080 フルスクリーン15,815非常に快適22,651非常に快適
2560X1440 フルスクリーン10,123非常に快適19,812非常に快適
3840X2160 フルスクリーン4,865快適11,923非常に快適

出た当初は非常に重たいゲームとして有名だったFF14ベンチマークだが、現在のミドルクラス以上のGPUでは「非常に快適」を出すのが当たり前のようになっている。

GTX1660Tiならば、4Kの最高品質以外は全て「非常に快適」のため、4Kゲーミングも視野に入ってくる性能だろう。

完全を求めるならばRTXの上位モデルをお勧めするが、費用対効果は非常に高いGPUだと言えるだろう。

 

PSO2ベンチマーク(DirectX9、軽い)

PSO2 ロゴ

設定6(最高品質)
1920X1080 フルスクリーン85,188
2560X1440 フルスクリーン40,434
3840X2160 フルスクリーン10,366

PSO2ベンチマークはDirectX9時代のゲームがどのように動作するかを見るために取り上げている。

どの解像度でも文句なく60FPS以上は出る。

軽めのゲームをプレイするなら十分以上の結果が出ていると言えるだろう。

もちろん4Kでも問題はない。

 

RTX2070・GTX1060と本機の比較

同世代の2つ上位GPUにあたるRTX2070と前世代の同位モデルであるGTX1060 6GB版と比較してみた。

 

3DMark Time Spy & Fire Strike シリーズグラフィックスコア比較

二つ上位のモデルであるRTX2070と比較するとそれなりにスコア差はあるが、前世代のモデルであるGTX1060 6GBと比較してもそれなりに優位を保っている。

GTX1660Ti,GTX1060 6GBともにDirectX11の4K(Fire Strike Ultra)ではスコア差が僅差だが、Direct X12の4K(Time Spy Extreme)では1.5程度の差がついている。

いずれにしても4Kゲーミングは苦しいスコアだが、TuringがDirectX12をターゲットにして性能を調整していることがわかる結果だ。

WQHD以下の解像度ではGTX1060 6GBと比較するとGTX1660Tiのスコアは順当に伸びているので、WQHD以下の解像度では快適なゲーミング性能を発揮できるだろう。

こちらもTime SpyのほうがFire Strikeよりスコアの伸び率が高いので、Direct X12に関する機能が大幅に強化されているのがわかる結果だ。

無印のFire Strikeに関してはRTX世代になってからそろそろスコアが頭打ちになりそうなくらいの値が出ており、今後は参考程度にとどめておいた方がよいかもしれない。

 

FF15ベンチマークスコア比較

こちらはGTX1660TiとGTX1060 6GBを比較するとほぼ1.5倍できれいに揃っている。

また、RTX2070とGTX1660Tiを比較しても一定の比率で揃っているので、非常に安定した結果が出ていることが伺えるだろう。

GTX1060 6GBと比較すると順当にスコアを伸ばしており、最新のゲームをプレイするならば絶対にGTX1660Tiを選んだ方がよいだろう。

こちらもやはり、4Kゲーミングを視野に入れるならばより上位のGPUを選んだほうが良いという結果になった。

 

FF14紅蓮のリベレーターベンチマークスコア比較

やや古めのゲームとしてFF14紅蓮のリベレーターベンチマークの比較も行ってみよう。

比較対象のGPUのどれでもすべての解像度で快適以上の評価ではあるが、MMOなだけあってFPSはあまり重視されていないらしく「快適」では平均30FPS程度のようだ。

そうしたことを考えるとやはり、平均60FPS以上が欲しいならWQHDまでとなる。

GTX1660Tiならば4Kの最高品質でも平均30FPSは出ている。

最新のゲームでなければ4Kでもある程度のゲーミング性能があると言ってもよいだろう。

 

 

PSO2ベンチマークスコア比較

最後に、かなり古い世代のゲームであるPSO2のベンチマークスコアを比較してみよう

普通、あまりにスコアが高くなると頭打ちになってくるものだが、意外なことにPSO2ベンチマークではきれいにスコアが伸びている

ベンチマークの評価としてはすでに飽和しているので、4KであってもどのGPUでも快適にプレイできるだろう。

しかし、こうやって性能順にきれいにスコアが伸びているとより上位のGPUが欲しくなってくる結果と言える。

やはりここでもGTX1660tiはGTX1060 6GBの1.5倍程度のスコアをマークしている。

DirectX9の機能レベルを使っているような古いゲームにあってもそれなりに恩恵があると言ってよいだろう。

 

 

まとめ

Zotac Gaming Geforce GTX 1660Ti 6GBはGTX1660Tiの中でもOC全くなしで無難にまとめてきたモデルと言える。

同世代ラインナップの中では軽量・コンパクトではあるが、前世代のGTX1060 6GBと比較すると補助電源端子のピン数が6ピンから8ピンに増え、それに伴って推奨電源の容量も400Wから450Wに増えているので、省電力性は落ちている可能性が高いが、手堅く性能アップを果たしているので、現在GTX1060 6GBを使用している方にとってはちょうどよいアップグレードパスになっており、人気モデルになることは間違いない。

上位モデルとの価格差と性能差を考えるとかなりお得感が高く、RTXやDLSSはまだ必要ないと考えているユーザーにとっては絶対に手に入れたいマストバイなGPUと言えるだろう。

当サイトのBlack Onyxでも最下位モデルはこちらに入れ替えする予定だ。

曲がりなりにもゲーミングPCを名乗るならば最低でもこのくらいの性能は欲しいところだ。

 

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