緑のドラゴン:今度から青いドラゴンも混ざるんだってよ。
赤いドラゴン:へぇ。何それウマイの?
2020年に「Arctic Sound」シリーズのGPUを搭載したディスクリートグラフィックスカードの市場参入を計画しているintelの計画は、長年にわたるNVIDIA / AMDの寡占を好転させる可能性があります。
しかし、それはintelがディスクリートグラフィックスカードの上限ですぐに競争力を持つことができるということを意味しません。
CES 2019で行われたIndiaTimes(VPNを使用しないといくつかの国ではアクセスできないWebサイト)のインタビューで、Alienwareの創設者であり、ゼネラルマネージャのFrank Azorは、まさにその意見を表明しました。
私たちが近年行っているように、数々のゲーマー向け製品を市場に投入することによって、知っての通り、ゲーマーになるための最良の時間になっています。
20年前には、ほんの一握りのゲームシステムとゲーム技術がありました。
そしてゲーマーになるのは大変で、それは高価でした。
あなたたちは正確に言えば、ゲーム用キーボード、ゲーム用マウス、ゲーム用モニタを持っておらず、それは大変でした。
今日では、あらゆる種類の価格帯で幅広い選択肢が用意されているため、グラフィックス分野での解決策が増えているのはゲーマーだけになるでしょう。
そのため、インテルのグラフィックスを採用するという選択肢もあります。 それは素晴らしいことです。
NVIDIA製品とAMD製品のゲームパフォーマンスを向上させるという課題は非常に大きいです。
それがIntel GPUですぐに起きるとは思っていません。
私の期待するところは、Intelが良い製品を出して、それが市場での地位を築くことです。
私は彼らがNVIDIA GeForce RTX 2080Tiグラフィックスカードのような製品に最も適しているとは思わない。
誰かがそのような期待を抱いていたら、彼らはがっかりするだろうと思います。
もしインテルがそれをやれば、それは驚くべきことです。
しかし、それが妥当ではないでしょう。
私はIntelが非常に有能な会社であることを知っています。本当に良い製品を生産すると確信しています。
しかし、NVIDIAやAMDの最上位製品のようなものををすぐに投入できると考えるのは非現実的だと思います。
あなたはFrank Azorに同意しますか?
下記の投票で投票し、コメントにあなたの意見を書いて私たちに知らせてください。
他のAlienwareのニュースでは、同社はCES 2019で55インチOLED 4K @ 120Hzという素晴らしいゲームモニターを披露しました。
それは2019年後半に予定されており、完全な仕様と価格を含む詳細についてはお知らせします。
解説:
Alienwareの創設者でゼネラルマネージャのFrank AzorさんがintelのGPUの初期製品はnVidiaやAMDには敵わないだろうと語ったという記事です。
正直言ってこれだけの内容ではどこでそう判断したのかわかりませんので何とも言えないところです。
もう少し突っ込んで聞いてくれればこの判断がどのようにしてなされたものなのかコメントできるのですが、たったこれだけの材料では難しいです。
しかし、どうしてそう思ったのか少し解説してみたいと思います。
当サイトでも過去に発売したintelのGPUについては以下の記事で冗談めかして語っています。
参考記事:intelが単体GPUに戻ってくるかもしれないという話。
この記事中でわたくしの見解を少し書いてありますが、当初の情報だとデータセンター向けの特殊な処理に使うGPUをゲーマー向けに転用するというようなニュアンスだったと思います。
そのため、この記事を書いた時点ではわたくしもintelのGPUは大したことがないのではないかと思っていました。
しかし、その後に出た情報によって、ひょっとしたら一線級のGPUが出せるのではと仄かに期待しています。
このFrank Azorさんがこう思った理由は、やはりGPUに限らず製品というのは周辺技術の集合体ですから、会社を丸ごと買わない限りはいきなり一線級の製品を出すのは難しいだろうと思うのは自然な考えだと思います。
例えばGPUが中心の会社であるnVidiaですらもRTX2000シリーズはチェック体制の不備から不良品を市場に流してしまい騒ぎになりました。
ある意味、拡張スロットに挿す300W前後の消費電力を使うパーツなんて物はGPUしかないわけで、サポートや製品の品質チェックなどintelのこれまでの製品になかった要素が満載なのは想像に難くないと思います。
出したはいいけど、品質チェックが出来ずに返品の嵐だったなんてことになったら会社の信用にも関わりますから、一から立ち上げる事業というものには高コストが付きまとい、一線級の製品を出すのが難しくなるは当然の話です。
どんなに優秀な会社でも未知の製品を魔法のように生産できるわけではありません。
製品を円滑に販売までに持っていくにはエンドユーザーには伺いしれないノウハウや苦労というものが存在するということです。
それでもAMDのRadeonシリーズの設計チームを率いていたRaja氏がいるので、何とかなるのではないかと期待していますが・・・。
よくてもミドルレンジ(GTX1660Tiとかその辺のレベルくらいまで)程度の製品しか出せない可能性もあります。
また、サーバー向け製品の転用であるならば、そもそもゲーム用途にはあまり向いてない可能性もあります。
さらに、AMDやnVidiaは3DMarkなどのベンチマーク製品にも協力していますが、ゲーマー向けに力を入れるならば、そうしたところから今少しArctic Soundの実態が知れてもおかしくないのではないかという気はしますね。
3DMarkのクレジットにロゴが入らない程度の製品ならば、ゲーマー向けのハイエンドにはとてもなりえないでしょう。
AMDとnVidiaで差がついているのもソフト周りの最適化が原因の一つでしょうから、intelがこの辺をどのように解決してくるのかもカギの一つだと思います。
GPUは今一番伸びている分野だと思いますので、intelがどのくらいの本気度でArctic Soundに対しているのかも成否のカギを握っていると思います。
もう来年には販売するわけですが、AMDやnVidiaの最上位製品に匹敵するような製品がだせるなら、もう少し大々的にPRしてもいいのかなという気もしますね。